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Riotの共同創業者、開発中のLoL MMOを社内で「聖杯」と表現 ― 発売時期は今も未公開

投稿: 2026/09/08by tobariware4分で読めます
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「聖杯」。Riot Gamesの共同創業者Marc Merrillが、開発中のMMOを社内でそう呼んでいると明かした。しゃべった場所はシアトルで開かれたPAX West 2026で、それも新作のお披露目ではなく、自分のキャリアを振り返るトークセッションの一場面だった。

発売時期の質問に、Merrillは聖杯のたとえで応じた

聞き手を務めたのはKinda Funny GamesのGreg Miller。MMOの時期について何か言えることはあるか、と水を向けたのだけど、具体的な日付も年も出てこなかった。

代わりにMerrillが話したのは、チームの構えのほうだ。プレイヤーが何を望んでいるかは分かっている、あとはそれを実際に形にできるかどうかが自分たち次第、という言い方をしている。そのうえで、これは「やる価値のある探索」だと表現した。

社内では冗談半分でこれを「聖杯(the Grail)」と呼んでいる、とMerrillは続ける。聖杯探しでは多くの勇敢な騎士が倒れることになる、それでも聖杯なんだから行こう——そういう気構えを大きな規模の組織で保ち続けるのは難しいけれど、それなりにやれていると思うし、先行きはとても明るいと思う、というのが発言の全体像。講演の全編はPAXの公式チャンネルで公開されている。

出てきたのはここまでだった。タイトル名も、ゲーム画面も、対応機種も、発売時期も、この日は一つとして公開されていない。発表から6年近く経っても、外から見えているものは驚くほど少ないままにゃ。

2024年3月に方向性をリセットし、それ以降は情報を止めている

このプロジェクトが表に出たのは2020年12月のこと。『World of Warcraft』のリードシステムデザイナーだったGreg Street(Ghostcrawler)がRiotでMMOを作ると明かしたのが始まりで、当時の彼はエグゼクティブプロデューサーだった。そのStreetは2023年にRiotを離れている。

流れが変わったのが2024年3月。Merrillが自身のXで、開発の方向性をリセットしたと公表した。理由として挙げていたのは「最初の構想が、今遊べるものと比べて十分に違っていなかった」こと。Runeterraの色を塗り直しただけのMMOを望んでいる人はいないだろう、だからジャンルそのものを一段進めるものにしなければ意味がない、という判断だった。

このとき、しばらく情報を出さない方針もあわせて伝えている。実際そこから2年半、公式の口から出てきた言葉は数えるほどしかない。数少ない例が4月16日で、Ashes of Creationを手がけるIntrepid Studiosへの出資や買収を数年前に検討して見送った、という噂への説明のなかで、「次の偉大なMMOを作る」という目標には以前にも増して本気だ、とMerrillは書いていた。

つまり今回の「聖杯」も、新情報ではなく姿勢の表明という意味では同じ線の上にある。違うのは言い回しの生々しさだけ、と言ってもいいかもしれない。

この発言がまっすぐ「楽しみだ」に変換されにくいのは、直前に別の話があったから。8月、Riotは『2XKO』の継続的な開発を2026年12月で終えると発表している。サーバーは止めず、オフラインプレイもそのまま、それまでに使われた課金は返金する、という内容。理由については、持続可能な道筋に乗るだけのプレイヤーが定着しなかった、とRiot自身が説明している。フルリリースから1年も経っていない時点での判断だった。

📄 Riotの2v2格闘ゲーム『2XKO』12月で開発終了 ― サーバーは継続、これまでの課金は全額返金

長く待たされている開発中のMMOに向けて「多くの騎士が倒れる」と言うのは、覚悟の表明であると同時に、倒れる可能性を先に認めている言葉でもある。聖杯にたとえた時点で、たどり着けないことも物語の一部として抱え込む形になる。Merrill本人はそれを分かったうえで使っていると思う。

2XKOの開発が終わる2026年12月は、このMMOが発表されてからちょうど6年目にあたる。

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