モンスター娘RPG『Rizz Dungeon』が2027年へ延期、前作が売れて削る予定だった要素が復活
発売を後ろへずらす理由が「前作が思ったより売れたから」というのは、あまり見ない部類にゃ。
一人称視点のダンジョンRPG『Rizz Dungeon: Skeleton Key to My Heart』は9月17日発売と告知されていた。開発元のSnoozy Kazooはこの日付を取り下げ、2027年へ延期すると発表している。資金が尽きたわけではなく、その逆だった。
公式の告知は、いきなり内情から入る。
率直に言うと、最初の発売日は必要に迫られて決めたものだった。うちは自主パブリッシングのスタジオで、この締め切りは資金を見ながら――使い過ぎないように、と考えて引いたものだった
そのうえで、『Turnip Boy Commits Tax Evasion』と『Turnip Boy Robs a Bank』が予想を超えて売れ、開発を続ける余裕がずっと増えた、と説明している(Steamの告知)。
チームは5人。その人数で9月17日に間に合わせるため、機能もモンスター娘もいくつか削っていた。削ってなお、納得のいく出来にするには残業に手を出しかけていたという。「延期はがっかりさせるものだと分かっている。それでも、より良く、より健全な作り方をした『Rizz Dungeon』になっていると思ってもらえたら」と結ばれている。
つまり切り落とすはずだった中身が戻ってくるわけで、2027年に出るものは、9月に並んでいたはずのものより厚くなる計算だ。告知には「あと数か月の開発期間があれば、約束したものを届けられる」という一文も添えられている。
口説き文句だけで挑む迷宮、戦闘はモンスター娘任せ
主人公のTaffyは戦闘がからきし。ダンジョンの底には元恋人のドラゴンがいて、Taffyの持ち物をごっそり抱えて逃げ込んでいる。取り返しに行くしかないのに、腕っぷしが無い。そこで振るうのが口説き文句のほうだった。
迷宮は一人称視点で歩く。出会ったモンスター娘に「Rizz」を決めて仲間に引き入れ、殴り合いは彼女たちに任せる、という構造。口説きは決まることも外れることもあって、外せば当然そのまま殴られる。


厄介なのは、頭数が増えるほど機嫌の管理が要ること。モンスター娘には「嫉妬深い」「誇り高い」「甘えたがり」「気まぐれ」の4タイプがあり、Taffyが誰かに構いすぎると別の子が拗ねる。拗ねた子は攻撃力が落ち、そのまま何もせず1ターンを流したりもする。体験版の更新履歴を見るとタイプごとの反応がかなり細かくて、甘えたがりはTaffyの勇気を上げ、誇り高い子は前に出ずに下がり、嫉妬深い子は激昂し、気まぐれな子は激昂した味方を1人取り押さえる、といった具合。
探索を切り上げたら宿屋へ戻り、選んだ1人と「お泊まり会」。話題を選んで喋り、その子の背景を聞き出しながら距離を詰める。好意が高いほどよく戦ってくれるらしいので、これも立派な戦力強化だね。

そのほかに、機嫌の面倒を見るためのトリンケット、効果の付くフラスコ、酒場のバーテンダーとフィッシュスティックを交換して相手の情報を仕入れる仕組みなどが載っている。潜るダンジョンは5つ。
体験版は669件中97%が好評、ただし英語のみ
Steamの体験版は3月から公開されていて、6月にはお泊まり会を丸ごと足す大型更新が入った。レビューは669件のうち好評が650件、割合にして約97%で「圧倒的に好評」。延期の告知が出ても体験版はそのまま置かれている。
対応はWindows・Mac・Linuxで、シングルプレイ、コントローラー対応。言語は英語のみで、インターフェースも音声も字幕も日本語は無い。ストアの内容説明には、露出のある衣装と思わせぶりな会話はあるが露骨な描写は含まない、と明記されている。
新しい発売日について、開発元は「社内では決めてあるが、しかるべき盛り上げとともに後日出す」としている。2027年のどのあたりなのかは、まだどこにも書かれていない。当面は、削らずに済んだモンスター娘や機能を少しずつ見せていく予定だという。
年をまたいだ2027年組はほかにもいて、3人チームのホラー生活シム『Neverway』も10月の予定を取り下げて同じ年へ移っている。
9月17日に間に合わせるために消されかけた名簿が、何体ぶん戻ってきたのか。数え直した結果が出てくるのは、これからの数週間になる。
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