2DドットMMO『Soul's Remnant』早期アクセス開始へ、8年間ひとりで作られた基本無料作
クラスを選ぶ画面が、そもそも用意されていない。
戦士も魔法使いも盗賊もなく、代わりに渡されるのは72以上のスキルと、自由に振れるステータスだけ。近接・遠隔・魔法・信仰という4つの系統はあるけれど、どれかひとつに縛られることはなくて、装備もスキルもステータス配分もセットごと入れ替えられる。2Dドット絵のMMORPG『Soul's Remnant』は、そういう作りになっている。
開発は Chaomoon。Steamストアページに記載された配信日は2026年8月13日で、基本プレイ無料の早期アクセスとして公開される。
クラスがない代わりに、72本のスキルを自分で混ぜる

早期アクセス版の時点で入っているものが、ストアページにかなり細かく書き出されている。武器がおよそ200種、そこに防具・頭装備・アクセサリー・マント・オーラが加わって、アイテム総数は1,000点を超える。装備は強化システムで伸ばせて、クラフトのレシピは700以上。しかも作る工程そのものがミニゲームになっているという。
戦うだけの遊びでもない。釣り、採掘、薬草採取、採集といったライフスキルがそれぞれミニゲーム付きで用意されていて、そちらを回すだけでも一日が終わりそうな作りだね。

世界の規模も数字で出ている。複数のバイオームにまたがる200以上のマップ、150以上のクエスト、約100種のモンスターに19体のボス、そして3つのダンジョン。夜になると環境が変化する仕掛けもあって、同じ場所でも時間帯で表情が変わるらしい。
経済まわりは完全にプレイヤー任せだ。オークションハウスと露店の両方があって、値付けも流通もプレイヤーが動かす。ギルドには解放していける特典が用意され、村には10人のNPC住民がいて、それぞれ性格と身の上話を持っている。
地味に効いてきそうなのが音楽で、40曲を超えるオリジナル楽曲は全部 Chaomoon 本人が作詞作曲・制作まで手がけている。ドット絵の世界を何時間も歩き回るタイプのゲームだと、この部分の出来がそのまま滞在時間に効いてくるにゃ。
8月5日のはずだった配信日は、8日ぶんうしろへずれた

Chaomoon がこのゲームを作り始めたのは2016年。そこから2024年まで、8年間ひとりで開発を続けていた。公開プレイテストを重ねるうちにコミュニティが育ち、2025年に Rajah が加わって、いまは2人体制になっている。
Steamでのテストも一度きりではない。2025年3月の「Playtest O」に始まり、9月のNext Fest、そして2026年6月から3週間ほどの公開テストと、段階を踏んで人を入れてきた。
配信日が告知されたのは7月7日のSteamニュース。ただしこの告知には注記が付いていて、当初は8月5日を予定していたものを、予期せぬ事情で8月13日へ組み直したと説明されている。1週間と1日の後ろ倒しだ。
同じ告知でもうひとつはっきり書かれているのが、データの扱い。早期アクセスが始まって以降はワイプを行わず、進行状況はそのまま残る。テストのたびにキャラクターが消えてきた経緯を思えば、ここが一区切りということになる。
早期アクセス期間の見込みは6〜12か月。製品版へ向けては、固有ギミックを持つボスの追加や高レベル帯のエリアといったエンドゲーム、コントローラーとSteam Deckへの完全対応(コントローラー操作自体はすでに実装済みで、改善が続いている)、クラフトとライフスキルの掘り下げ、UIやチュートリアルの磨き込み、コスメ追加が挙げられている。さらに大型更新として、プレイヤーハウジングやシーズン制、まったく新しいエリアの実装にも言及がある。
早期アクセスを選んだ理由の説明で、開発元は『メイプルストーリー』の名前を自分から出している。狩って、雑談して、パーティを組んで、取引して、自分のビルドを組み立てて、プレイヤーが回す経済に参加する——あの時代の2D MMOの手触りをもう一度、という言い方だ。参照元を隠さないのは潔いところだと思う。
動作要件はメモリ2GB、翻訳が届いているのはUIまで

対応プラットフォームはWindows(7以降)、macOS、Linux(SteamOS)の3つ。必要容量は400MB、メモリは2GBで、グラフィックの欄には「たぶんここ10年以内のものなら」と書かれている。サウンドカードの項目も「音が出るものなら、たぶん」。要求スペックの低さを、そのままユーモアにしてしまっている。


言語は18言語に対応し、日本語も含まれている。ただしSteamの言語表にチェックが入っているのは「インターフェース」の列だけで、フルオーディオと字幕の欄は空のまま。テキスト表示が日本語になる、というのが正確なところだね。18言語すべてが同じ扱いで、音声対応の指定はどの言語にも付いていない。
基本プレイは無料で、ストアの表記上はアプリ内課金あり。実績、フルコントローラー対応、DualShock/DualSense対応、クロスプラットフォームのマルチプレイ、ファミリーシェアリングにも対応している。
配信日については少し気をつけたい点がある。ストアに出ている日付は8月13日だけれど、この記事を書いている時点ではまだ「近日登場」の表示のまま。開発元が過去のプレイテスト告知で使ってきたのは一貫して米国東部時間で、日付だけを見て日本時間の13日中に必ず触れると考えると、少しずれる可能性がある。
ワイプはもう来ない。ここで作る1体が、消えずに残る最初のキャラクターになる。
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