デッキ構築『Stack Order』体験版がSteamで配信中、カードは重ねる順番で効果が変わる
デッキ構築ゲームで勝負を分けるのは、だいたい「どのカードを引いたか」だと思っていた。Panflip Studioのデビュー作『Stack Order』は、そこに「どこへ置いて、何の上に重ねたか」を持ち込んでくる。隣り合ったカード同士、さらに上下に重なったカード同士が互いに干渉し、効果や能力そのものが書き換わる仕組みだ。
その体験版がSteamで配信中。製品版の発売は2027年を予定していて、価格はまだ公開されていない。

戦いの基本はボスとの一対一。相手はそれぞれ固有の攻撃パターンを持っていて、殴り合いというより読み合いに近い。しかも敵は次に何をするつもりなのかを先に宣言してくるので、1ターンぶんの手番がそのまま小さなパズルになる。
こちらが考えるのは、手札の中身より配置のほう。同じ2枚でも、横に並べるのか、片方の上に重ねるのかで噛み合い方が変わり、結果として出る数字も変わってくる。相手の宣言を見てから「今回はこの積み方」と決める作りなので、引きの強さだけで押し切れる場面は少なそうだね。順番を間違えると同じ手札でも結果が変わる、というのがこのゲームの背骨にゃ。


周回するローグライトなので、1回の挑戦で終わりではない。取引や戦闘を通じて手に入るカードは100種類以上あり、走るたびにデッキと立ち回りを研ぎ直していく流れになる。積み方の引き出しが増えるほど、同じボスでも殴り方の選択肢が増えるという設計だと思う。
手描きアニメーションが動くサイケデリックな世界

ビジュアルは、動くグラフィックノベルという言い方がいちばん近い。背景もボスもNPCも手描きで、それをそのままアニメーションさせている。ストアで掲げられている言葉を借りるなら「サイケデリックな世界」で、カードの絵柄と背景が同じ筆致でつながっているぶん、戦闘画面がそのまま1ページの挿絵に見える。
物語の軸にあるのは、世界を蝕む謎の腐敗。その源を探して各地を巡り、道中で出会う相手とやり取りしながら章を進めていく。プレイアブルキャラクターは複数用意され、それぞれ別のストーリーと固有のカードを持つ。誰で走るかによって、たどる物語も手札の性格も変わるということになる。


作っているのはフランス・ストラスブールを拠点とする小さなチーム。公式サイトによると、スタジオの設立は2026年で、アートディレクターのAxel Nowak、ゲームデザイナーのEnzo Seurre、サウンドデザイナーのBasile Brunが名を連ねている。『Stack Order』はそのデビュー作にあたる。
触る前に確かめておきたいのはこのあたり。対応OSはWindows 10以上で、必要な空き容量は3GB。MacとLinuxの記載は今のところない。
対応言語はストアページの表記で英語とフランス語の2つ。日本語は入っていないので、物語主導を売りにしている作品としては、そこが分かれ目になりそうだね。会話量の多いタイプだと思うので、気になる人はまず体験版で文章の密度を見てみるのが早い。
発売時期として出ているのは「2027年」だけで、何月なのかも、いくらになるのかもまだ決まっていない。今この作品について確かめられることは、体験版の中にしか置かれていない。
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