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デスクトップPCは減ってもGPUは増えた ─ 四半期出荷1250万枚、カード搭載率は89%へ

投稿: 2026/09/13by tobariware3分で読めます
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デスクトップPCそのものは売れていない。なのに、その中へ挿すグラフィックスカードだけが増えている。

9月に公開されたJon Peddie Research の四半期レポートによると、2026年第2四半期(4〜6月)のPC向けグラフィックスAIB——アドインボード、つまりPCに挿す単体のグラフィックスカードのこと——の出荷は1250万枚。前の四半期から10.0%、前年の同じ時期からは6.6%の増加だね。ノートPCやCPU内蔵のグラフィックスは、ここには入っていない。

カード搭載率89%は分母が縮んだ

面白いのは、隣に並んでいる数字のほう。同じレポートのデスクトップPC出荷は、2025年第2四半期が1900万台、直前の四半期が1600万台、そして今回が1400万台。1年かけてきれいに減り続けている。

その横で、カードの出荷は12→11→12(百万枚・四捨五入)とほとんど動いていない。分母だけが縮んで分子が残ったので、「デスクトップPCにカードが載っている割合」は63%→72%→89%まで跳ね上がった。1年で26ポイントの上昇は、さすがに普通の動き方じゃない。

出来合いのデスクトップを買う人が減り、自分で組む人・すでに持っている機体のカードだけ挿し替える人の比重が上がっている、と読むこともできる数字だと思う。

シェアのほうはほぼ膠着。Nvidia 90%、AMD 8%、Intel 2%で、前の四半期からの変動はNvidiaが-0.1ポイント、AMDが-0.16ポイント、Intelが+0.3ポイント。AMDが9%から8%に落ちたように見えるのは四捨五入の綾で、実際に動いたのは小数点以下だけ。

ただし1年ぶんで並べると絵が変わる。2025年第2四半期はNvidia 94%、AMD 6%、Intel 0%だった。そこからAMDが6→9→8%と一段取り返し、表示上は0%だったIntelも2%のところまで顔を出してきている。90%という壁そのものは動いていないけれど、残り10%の中身は去年と別物になっているにゃ。

この四半期でいちばん妙なのがここ。値段が上がっている最中に、高価格帯のカードほど売れている。

2025年に持ち直したAIB市場は期待を持たせたが、戦争とメモリ不足、二転三転する関税に振り回された(中略)値上がりと同時に高価格帯のAIBの販売が跳ねた。これ以上高くなる前に買っておこう、と消費者が動いたというのが我々の見立てだ

需要が強いから売れた、ではなく「先に買った」という説明。だとすると、この1250万枚には、本来なら次の四半期以降に起きるはずだった買い物がいくらか前倒しで混ざっていることになる。駆け込みには、たいてい反動がついてくる。

同じレポートが2030年までの年平均成長率に置いている数字は-2.5%。1250万枚は、その下り坂の上でいったん跳ねた一段、という位置づけになる。

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