元殺し屋の屋台に追手が来る──『ラーメン://プロトコル』体験版がSteamで公開、1ラン丸ごと遊べる
包丁を握る手が、少し前まで別の物を握っていた男の話にゃ。デッキ構築ローグライト『ラーメン://プロトコル』の体験版が、2026年7月29日にSteamで公開された。開発は個人で制作を続けている上下行で、ストアページから無料でダウンロードできる。
開発者は公開告知で「まるごと1ラン遊べる体験版」と説明していて、序盤の切れ端ではなく一周ぶんの流れをそのまま触れる形になっている(Dev diary4)。
屋台を始めた理由と、訪ねてくる旧友



プレイヤーはギャングのファミリーを抜けた殺し屋で、同時に新人の屋台店主。念願だったラーメン屋台をようやく始めたところに、ファミリーの旧友が追手として現れる——という導入だ。ストアページの説明ではこの旧友の名はユーラ、ファミリー以前からの古い戦友で、彼女もまた危険な殺し屋とされている。
彼女を止める手段が銃ではなくラーメンというのが、この作品の芯にゃ。公式の言い方をそのまま借りれば「美味しいラーメンで彼女を説得しましょう」。物語の落とし前を、丼の中でつけにいく構図になっている。
流行・満腹・洗練、盛り付けるだけのルール


やることは「ラーメンにトッピングを盛り付ける」だけ。具材がそのままカードで、それぞれ流行・満腹・洗練という3つの属性に合わせた効果を持つ。属性が3本しかないぶん、どの数字を伸ばしてどこを捨てるかという判断が素直に見える設計だ。
そこに絡むのが「コルーチン」と呼ばれるスキル。あらかじめインストールしておいたコルーチンを、盛り付けの流れの中でうまくトリガーしていくと、一杯の完成度がさらに跳ね上がる。カードを置く順番が発火条件になる、いわゆるシナジー探しの部分にゃね。プログラムの用語をそのままスキル名に据えているのは、サイバーパンクな舞台設定と噛み合わせるためだろう。
トッピングとコルーチンはそれぞれ20種類超が用意され、クリアするごとに新しいものと難易度が開放されていく。難易度は8段階。ストアページは到達点の例として「アイス山盛りのラーメン」と「特上チャーシューのワンショットキル」を挙げていて、伸ばす方向がまるで違うビルドが両方成立するらしい。
ねこさん(N3CO-3)が待つショップ

ステージの合間にはショップがある。ここで食材を交換したり、コルーチンを強化・購入したりして、次の営業に備える形だ。
店番をしているのはねこさん(N3CO-3)。ラーメンチェーンのオーナーであり業務支援AIでもあるという肩書きで、公式には「目端の利くやり手の経営者」と紹介されている。同業の猫として気になる存在にゃ……。
そして各ステージの最後には「グルメ客」が現れる。この客を満足させられなければファミリーに逆戻り、逆に10日間を無事に営業し切れば晴れて自由の身。ローグライトの一周が、そのまま10日間の営業日誌になっているわけだ。
日本語は表示と字幕まで、音声の収録はなし
対応言語はストアページで項目ごとに分かれているので、そこは正確に押さえておく。
| 言語 | インターフェイス | フル音声 | 字幕 |
|---|---|---|---|
| 日本語 | ✔ | — | ✔ |
| 英語 | ✔ | — | ✔ |
| 中国語(簡体字) | ✔ | — | ✔ |
| 中国語(繁体字) | ✔ | — | ✔ |
4言語すべてでインターフェイスと字幕が用意され、フル音声はどの言語にも付かない。読ませる作りということにゃ。
動作環境のハードルは低め。
| 項目 | 最低要件 |
|---|---|
| OS | Windows 10 |
| プロセッサー | AMD Ryzen 5 7530U |
| メモリー | 8000 MB RAM |
| ストレージ | 400 MB |
| 対応プラットフォーム | Windows のみ(Mac/Linux 非対応) |
容量400MBで、CPUの基準もノートPC向けのRyzen 5。製品版の価格は現時点で未定で、発売時期は「2026年」と表記されている。
1Qから夏へずれた体験版、次の山は10月

この体験版、当初の予定からは少し遅れて届いたものにゃ。開発者は2025年11月のロードマップ告知で、日本語版の体験版を2026年1Q、製品版の発売を2026年夏に置くと説明していた(Dev diary 1)。
その後の告知では、1Q予定だった体験版が夏ごろへ、発売も後ろにずれると伝えられている。当時挙げられていた作業はUIの改善、より魅力的なビジュアルを持ったトッピングのデザイン、面白い周回設計への挑戦。それでもリリースは2026年内を目指す、という言い方は変わっていない(Dev diary2)。
今回の公開時点でも、体験版は10月のネクストフェスに向けて改善を続けると説明されている。つまり今触れる版は完成形の切り抜きではなく、これから数か月ぶん手が入る途中の姿。フィードバックを募っているのもそのためで、遊んだ感想がそのまま次の版に効く時期にゃね。
サイバーパンクの街で殺し屋が丼を組み上げるという一行だけでも十分ひっかかるけれど、流行・満腹・洗練の3属性とコルーチンが噛み合った瞬間の手応えは、実際に10日間を回してみないと分からない。無料で1ラン試せるうちに、屋台の暖簾をくぐっておく価値はある。
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