『STARCRAFT』完全新作はオープンワールドシューター、2030年春にコプルル宙域へ
バイザーの内側に、触手の束のようなシルエットが金色に映り込んでいる。公式サイトに並んだ場面写真の、その1枚にゃ。
日本時間9月13日の未明に始まったBlizzCon 2026のオープニングセレモニーで、Blizzardがシリーズの完全新作『STARCRAFT』を発表した。ナンバリングもサブタイトルも付かない、ただの『STARCRAFT』。そしてジャンルは、このシリーズの名前を作ったリアルタイムストラテジーではなく、オープンワールドシューターだ。


コプルル宙域が舞台、2030年春発売
告知そのものは、驚くほど短い。「遥かな星の果てから、新しい任務が呼んでいる。オープンワールドシューター『STARCRAFT』が2030年春に登場し、コプルル宙域へ帰ってくる」——オープニングセレモニーの発表まとめに書かれているのは、この一文と「ようやくだ」の一言だけ。ジャンル名と舞台と時期、それで全部にゃ。
公式サイトも同じタイミングで作り替えられていて、今は「DEFEND MANKIND. JOIN THE DOMINION.(人類を守れ、自治領に加われ)」の標語が正面に出ている。公式アカウントの投稿も、同じ文句に「2030」の4桁を添えただけのものだった。
対応機種については、Blizzard側の告知に記載が無い。Xboxの公式アカウントはXbox本体でも出ると説明していて、同じ投稿の中で、舞台が『StarCraft II』から70年後のコプルル宙域だとも書いている。物語の時間軸が示されたのは、今のところここだけ。
壇上で新作を紹介したのは、Ubisoftで『ファークライ』シリーズを長く率いていたDan Hay。開発体制として公式に出ている名前は現時点で彼ひとりで、BlizzConの前に出回っていた外部スタジオの話と結びつく材料は、セレモニーでも告知文でも示されなかった。
同時に公式チャンネルへ上がったのが、「Dominion」と題されたCG映像。赤い装甲が吊り下げられて兵士に着せられ、整列した部隊が薄暗い格納庫に並び、輸送艦が煙の立つ地表へ降りていく。終盤には、霧の向こうを歩く巨大な生き物の影が出てくる。
映像の説明欄に置かれているのも、作品紹介ではなく入隊を呼びかける文章にゃ。自治領の子らが呼び声に応え、その犠牲がもう一日を買った——そして次は、その呼び声が届く番だ、という調子で終わる。宣伝文というより、募兵ポスターの文面に近い。



つまり、実際に操作している画面は1秒も出ていない。視点が一人称なのか三人称なのか、協力プレイや対戦があるのか、価格がいくらになるのか、いずれも未発表のまま。シリーズとしては『StarCraft II』の完結編『Legacy of the Void』が2015年、『StarCraft: Remastered』が2017年で、そこから今日まで新しい作品は出ていない。空白を10年近く引っ張ったうえで、次の手掛かりまでさらに待つことになる。
開発者が中身を語る場が会期中に一つも無い
BlizzConの公式スケジュールを追っていくと、この発表の温度差がはっきり出てくる。Diablo Vには「Forging the Next Era」、World of Warcraftには深掘りセッションがいくつも、Overwatchには新ヒーローの解説、Hearthstoneには「What's Next」、Warcraft III Reforgedにも専用のDeep Dive枠がある。開発者が出てきて中身を話す場が、どのシリーズにも用意されている。
StarCraftの名前が付いたセッションは、そのどこにも無い。あるのはClassic Cupの4試合だけで、しかも全部が過去作のエキシビションにゃ。日本時間9月14日の午前3時30分から『StarCraft II』のレジェンドマッチ、午前5時15分から3対3のエキシビション、午前6時15分から『StarCraft: Remastered』の2対2、午前7時15分からBoxeRとNal_rAによるレジェンドマッチ、という並び。新作の話をする枠は、最後まで出てこない。
公式サイトに置かれているのも、映像を再生するボタンと更新を受け取るボタン、それに過去2作へのカードだけ。2030年春までの空白は、まだほとんど埋まっていない。
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