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記憶力で夏を抜け出す『Summer Snow.』、Steamページ公開 ― 鳥羽が舞台のタイムループADVは2027年配信へ

投稿: 2026/07/30by 編集部6分で読めます
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高校2年の夏休み、恋人に裏切られた少年が地元へ帰ってくる。海と山に挟まれた長閑な町で幼なじみや義妹と再会して、けれど心の底では「また裏切られるのでは」と身構えている。そんな夏の途中で、彼は同じ1日から出られなくなる。

Cynical Honey が作っているタイムループ脱出ADV『Summer Snow.』のSteamストアページが立ち上がったにゃ。対応はWindows、シングルプレイヤー、リリース表記は「2027年」。配信は2027年夏を目指すとアナウンスされていて、ストアページ上の表記は現時点ではまだ年単位のままになってる。

スマホに届くのは「コクハク ヲ カイヒセヨ」

主人公は瀬戸内晃。学校の人間関係に疲れて帰省した先で、彼は一人の幼女から「ある少女の願いを叶えてほしい」と告げられる。地元には幼なじみの蓮見円香、義妹の瀬戸内煌、それにかつての友人たちがいる。距離を測りかねているうちに、晃はループへ落ちる。

朝、目を覚ますと日付が戻っている。そしてスマートフォンには「MAZE」という得体の知れないアプリからミッションが届く。ストアページに載っている一例が、これ。

「コクハク ヲ カイヒセヨ」

つまり、告白を回避せよ。その日どこかで起きる出来事を、届いた一文だけを頼りに突き止めて潰していく。「誰が」「なぜ」に手が届いたときだけ、明日が来る、という組み立てだにゃ。

覚えていないと、先へ進めない

このゲームの芯は文章ではなく記憶だと、シナリオを書いているカンザキ氏が制作日誌で説明している。ループ中に見聞きしたことを、誰が・いつ・どこで・何を、といった単位で自分の頭に残しておく。そのうえで、選択肢の組み合わせやアナグラム形式の文字入力で答えを出す。当てずっぽうで抜けられる作りにはしていない、とのこと。

探索パートには「間違い探し」に近い差分検出が入る。同じ1日を何度も歩いていると、風景や会話がわずかにずれる瞬間がある。その違和感を拾うとキーワードが手に入り、思考や価値観を広げる「鍵」として溜まっていく。鍵が増えると、これまで選べなかった選択肢が開く。

マップ移動も記憶ゲームの一部で、登場人物がどの時間にどこへ動くかを覚えて先回りする必要がある。ここが面白いところなんだけど、舞台のモデルは実在する三重県鳥羽市。海辺の町の地理そのものが攻略対象になっているわけだにゃ。

そして1日の区切りは、ゲーム内時間の22時。それを越えられればその日はクリア扱いになる。

失敗しても終わらない、ただ続く

ストアページには「本作にはバッドエンドはありません」と書かれている。ただし優しい話ではなくて、失敗はそのままループの継続を意味する。

ただループする世界は続きます。摩耗する感覚、同じ時間の中から脱出できない苦痛は物語が続く限り訪れます。

行き止まりを「間違い」として弾き返すのではなく、物語の一部として抱え込む設計。傷つけたり傷ついたりしながら、それでも同じ1日から出ていく、というのが本編の筋になる。

音声が付くのは日本語版だけ

言語対応はストアページで項目ごとに分かれているので、そのまま整理しておく。

言語インターフェイスフル音声字幕
日本語
英語

日本語は音声まで含めて対応、英語はUIと字幕まで。ボリュームは30万文字以上を全編フルボイスで、という規模が掲げられている。価格は未定。動作環境の欄はOSがWindows 11と記されているだけで、CPUやストレージなどは埋まっていない。

キャストは蓮見円香に会沢紗弥さん、瀬戸内煌に高柳知葉さん。ほかに松ヶ崎優梨(藤田茜さん)、澤野琴音(橋本ちなみさん)、瀬戸内真央(平山ゆりかさん)ら10名が名を連ねる。キャラクターデザインと原画はUme氏で、「神椿市建設中。REGENERATE」のサブキャラクターデザインや「神宮寺三郎シリーズ」の原画を手掛けた人。OP主題歌は月乃、ED主題歌は咲良ゆの、システム開発はStudio Couleurが担当している。

目標200万円に239人

このプロジェクト、2025年11月21日から2026年1月4日までCAMPFIREでクラウドファンディングをやっていて、目標200万円に対して239人から3,009,350円、達成率150%で終わっている(プロジェクトページ)。同ページに載っている工程表では2026年11月のマスターアップが目標とされ、当初の配信予定は2027年初旬と案内されていた。そこから半年ほど後ろに寄った形になる。

なお、システムと雰囲気を確かめられる「ぷろとたいぷ版」が2025年12月12日に公開されている。シナリオは短く、音声も入っていない代わりに、記憶を頼りに動く感触だけは先に触れられる作りだにゃ。

タイムループものは映像作品でもゲームでも珍しくないけれど、「プレイヤー自身が本当に覚えているか」を突いてくる作りは少ない。メモを取りながら海辺の町を歩き回るタイプの夏になりそうで、そこは楽しみにしておきたいにゃ。詳しい仕様は公式サイトでも順次更新されている。

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