『ディアブロ V』正式発表、勝ったのはディアブロ 2029年春に発売予定
「サンクチュアリは墜ちた」。Blizzard Entertainmentが『ディアブロ V』の説明として最初に置いたのは、世界の危機を告げる一文ではなく、勝敗の結果報告だった。BlizzCon 2026のオープニングセレモニーで公開されたシリーズ最新作は、2029年春の発売予定。世界を救う話ではなく、救えなかった後の話から始まるらしい。
ディアブロが勝利した世界に降り立つ
正式に開発が始まったことと発売時期のほかに、公式が明かした中身は驚くほど少ない。それでも芯にあたる部分ははっきり書かれていて、今作でプレイヤーは「初めてディアブロが勝利し英雄たちが敗北したサンクチュアリ」に足を踏み入れることになる、とBlizzardは説明している。中核となるテーマは、壊れた世界で人はどう変わっていかなければならないのか、という問いだそうだ。
これまでのシリーズは、迫ってくる破滅をどうにか押し返す側に立ち続けてきた。悪魔が攻めてきて、英雄がそれを止める。その前提そのものをひっくり返して、止められなかった後から物語を始めるというのが今回の宣言になるにゃ。
ティザー映像は公式チャンネルで公開済みで、燃え落ちる街並みとロゴだけを見せて終わる短いもの。登場するクラスも、主人公の立ち位置も、時系列上の正確な距離も、この時点では出ていない。世界観やクラスのデザイン哲学については、9月13日午前5時45分からのパネル「『ディアブロ V』次の時代を創る」に先行プレビューが用意されている(配信はYouTube.com/DiabloとTwitch.tv/Diablo)。今後の情報を受け取りたい人向けの登録先として、diablo5.blizzard.comも開いている。
2029年春という発売時期は、今から数えておよそ2年半先。2023年6月に出た『ディアブロ IV』からは6年近く空く計算になる。ナンバリング間隔としては長いほうだけど、『III』から『IV』までが11年だったことを思えば、詰まったとも言える。
シリーズは今年で誕生から30年。Blizzardによれば、これまでにサンクチュアリを訪れたプレイヤーは世界中で1億3千万人を超えている。その節目の年に次のナンバリングを置いてきたわけだ。
対応プラットフォーム、価格、開発の進み具合といった実務的な情報は、現時点でひとつも公表されていない。2029年春という窓だけが先に置かれた形で、ここから先が長い付き合いになりそうだね。
アマゾネス参戦は2027年前半、獄遺継承は9月16日
同じセレモニーでは、動いている側の『ディアブロ IV』についても複数の発表があった。
新クラス「アマゾネス」の実装は2027年前半。スコヴォス島の出身で、拡張パック「憎悪の帝王」で『ディアブロ IV』に初めて姿を見せていた人物が、今度は操作キャラクターとして参戦する。典型的なゲームプレイは4種類——チャンピオン、スカーミッシャー、レンジャー、コマンダー——に分かれ、武器は弓矢とジャベリン。ジャベリンは『ディアブロ IV』にとってまったく新しい武器タイプになる。

30周年を祝うシーズン「獄遺継承」は、9月16日午前1時30分(=9月15日の深夜)から順次開始。デッカード・ケインの失われた魂が導き手になり、三大悪バール、メフィスト、ディアブロと対峙して、その魂の欠片を取り戻していく内容だという。欠片を背負えば持ち主の力の一部を受け継げるが、悪魔からの贈り物には代償がつく、と公式は釘を刺している。

ハード面では、9月15日にNintendo Switch 2向けの「ディアブロ IV: 憎悪の時代」コレクションが発売される。本編に加えて拡張パック「憎悪の器」と「憎悪の帝王」を収めた形なので、ナハントゥもスコヴォスも最初から入っている。
もうひとつ、ゲームの外にも枝が伸びた。BlizzardはNetflixと組んで、ディアブロの世界を舞台にしたアニメシリーズを制作中であることも明かしている。こちらは制作が進み次第の続報待ちで、公開時期もキャストも出ていない。
2029年春まで、およそ2年半。勝利した側の名前だけが先に決まっている。
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