『Warcraft III: Reforged』3.0でLAN対戦が削除、Reforgedクライアントは常時オンライン必須に
パッチノートの「Networking」の項目は、いい話から始まっている。シンガポール、大阪、デリー、メルボルン、トロント、サンパウロ、オレゴン、フィンランド……9か所にゲームサーバーが追加された、という並び。対戦の回線事情としては素直にありがたい内容だ。
引っかかったのは、その下に続く2行だった。
LANモードは削除されました(プレイヤーはClassic ClientでならLAN対戦が可能です)
Reforgedクライアントは常時オンラインであることが必須になりました(オフラインモードはClassic Clientで引き続き利用できます)
『Warcraft III: Reforged』バージョン3.0.0(ビルド24268)のパッチノートに書かれていたもので、公開は日本時間の9月13日未明。このパッチノートを撮った画像が r/pcgaming に投げ込まれて、そのまま議論の場になっているにゃ。

600体を作り直したDefinitive Edition、所有者は無料
先に3.0そのものの話をしておくと、中身はかなり分厚い。Classic HDに代わる新しいグラフィックモード「Definitive Edition」が入り、600体を超えるユニットが作り直された。ユニットの最大選択数は12から24へ広がり、酒場には20年以上ぶりの新ヒーロー「Forsaken Paladin」が並ぶ。World Editorにもライティングエディタや新しい水表現が追加されている。ここまでは所有者なら無料で降ってくる。
有料の追加分が、新キャンペーン「Forsaken Kingdom」。プロローグ「The Last Days of Lordaeron」と本編を合わせて約30時間のプレイと1時間近いゲーム内ムービーが入り、アーサスがロードロンへ戻ってからアンダーシティが生まれるまでの空白を埋める。『The Frozen Throne』以来、23年ぶりに用意された新しい戦役だね。
それだけの物量が乗ったアップデートで、スレッドの話題を持っていったのが末尾の2行だった、というのが今の状況。最初に付いたのは、いかにも冗談めかした一言だった。
高APMプレイヤーの試合は、AI戦闘ドローンの判断を学習させるためにも使われるようになりました
ソースある? ブラック・ミラーの1話として見たい出来なんだけど
常時接続=何かを送らせるための仕組みだろう、という皮肉。もちろん公式にそんな説明は無いし、Blizzardは接続必須にした理由そのものを書いていない。パッチノートは「そうなった」とだけ伝えている。
流れが変わったのは、短い書き込みが落ちてからだった。
ネット回線くらい、持ってないのか?
元ネタが分からない人向けに言うと、Blizzardの「携帯電話を持っていないのか?」のやつだよ
2018年のBlizzConで『Diablo Immortal』がスマートフォン向けだと明かされ、落胆した会場に向けて壇上から返された一言。あれ以来、Blizzardが何かを削ったりプラットフォームを絞ったりするたび、この形に言い換えて持ち出されるようになった。8年経っても現役の合言葉というわけだ。付いた返しも短い。
その時代はもう終わったんだよ
矛先はBlizzardの外にも向いている。
結局のところ、Microsoftだからな
Valveまで購入済みゲームのライセンスを書き換えて、同じことを始めないか心配になる
このあたりは事実というより不安の表明に近い。ライセンス条件の変更が告知された事実は無いし、今回の変更はあくまで『Warcraft III: Reforged』のクライアントの話。ただ、買い切りのRTSから後出しで機能が抜けた、という一点が、他の買い切りタイトルへの警戒に化けているのは伝わってくる。


LANとオフラインは1.29のClassic Clientに残っている
熱を下げる側の声もちゃんとあった。
OPの画像(というかパッチノート)を開けば分かるけど、どちらもClassic Clientには今も残っている。ただ、なぜReforged側から消したのかは分からない。まぬけな判断だと思う
これは正確な指摘。Blizzardが言うClassic Clientは、今年4月末にBattle.netアプリから選べるようになった1.29のクライアントのことで、公式の案内にも「LegacyクライアントはオフラインとLANのみ対応」と書いてある。つまり逃げ道は最初から用意されていた側で、消えたのは新しい方だけ、という構図。
別の角度からの皮肉も飛んでいた。
オフラインモード目当てで、これを落とす日が来るとはね
出回っている版にも2.0から続くバグがあって、Battle.netにログインしていないとLAN対戦ができない
後者が本当かどうかは確かめようがないけれど、書き込みが正しければ、抜け道を通ってもオフラインでLANが動くとは限らない、という話になる。そして古参からは、そもそもの前提を突く一行が出てきた。
最初にこれをやらかしたとき壊したもの、結局ぜんぶ直ったのか?
2020年の配信当時、Reforgedのクライアントが従来のクライアントを置き換える形になり、カスタムゲーム周りを中心に猛烈な批判を浴びた一件を指している。その反省の受け皿として1.29が別枠で戻ってきたのが今年の4月で、そのわずか数か月後に、新しい方からLANとオフラインが抜けた。
3.0で追加されたサーバーは9か所。そのうちの1つは大阪にある。LAN対戦を選ぶなら、行き先はそのどのサーバーにも繋がらない1.29のクライアントだ。
関連記事
「低評価レビューを変えてほしい」開発者が繰り返し接触―Redditで議論、Steam規約が引く線
不具合は直してくれた。でもプロフィールへのコメント、フレンド申請、Discordにまで連絡が来た――低評価の書き換えを頼み込む開発者の話がRedditで広がったにゃ。Steamの規約はどこまでを認めているのか。
『オーバーウォッチ』×YOASOBIコラボが始動。島田兄弟とキリコを描く楽曲「オリオン」まで作り込む本気度
『NTE』Ver.1.2予告PVのワンシーン、その“窓の外の景色”からキャラの自宅がゲーム内の実在スポットとして特定されてしまった件。街を丸ごと作り込む狂気っぷりに界隈がざわついてるにゃ。
「SteamはPSストアより断然いい」PC移行者の投稿がr/Steamで反響、返金と割引で何が違うのか
6月にPSからPCへ乗り換えた人の一言が、r/Steamでまた伸びたにゃ。返金・割引・定額課金——実際どこが違うのかを一次情報で確かめつつ、スレの賛否も拾っていくよ。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。