終末世界で荷物を届ける見下ろしACT『Tiny Hero Courier』ゾンビをかわし、TNTまで背負って走る
配達員の仕事は、荷物を受け取って、指定の場所まで運んで、無事に渡すこと。ただそれだけ——のはずが、街はとっくに終末を迎えていて、道という道からゾンビが湧いてくる。そんな理不尽な配送業を、テーブルの上のジオラマみたいな箱庭で体験させてくれるのが、見下ろし視点のアクション『Tiny Hero Courier』だにゃ。
主人公はルパート(Rupert)という、どこにでもいそうな一人の配達員。世界が滅んでも荷物は届けなきゃいけないし、うるさい上司の機嫌も取らなきゃいけない。生き延びて、届けて、そしてユーモアだけは失わない——それがこの小さなヒーローに課された使命というわけ。開発は Unreal Engine を使うスタジオ Guillotine(公式サイト)で、配信予定はSteam。
このゲームのいちばんの顔は、なんといっても画作りだにゃ。アイソメトリック(斜め見下ろし)の視点に、写真でいう「チルトシフト」——手前と奥をぼかしてピントの合う帯を細くする、あの実物をミニチュア写真みたいに見せる効果——を重ねている。おかげで崩れかけたビルも、逃げ惑う人も、追いかけるゾンビも、全部ぜんぶ模型の街に置かれたオモチャみたいに見えてくる。
公式が影響元として挙げているのが、ミニチュアの世界やジオラマ、そしてNetflixのアニメアンソロジーシリーズのエピソードのひとつだにゃ。血なまぐさい終末なのに、どこかポップでコミカル。この温度差こそが本作の持ち味で、深刻になりすぎないブラックユーモアが全体をくるんでいる。
ジオラマの街は、ただ眺めるための背景じゃない。スイッチや仕掛けを押して、通れなかったルートをこじ開けたり、罠を起動して障害物をどかしたりと、環境そのものが攻略対象になっている。ゾンビは足が速いので真正面から相手をするのは分が悪く、地形と仕掛けをうまく使って「かわす・いなす」立ち回りが基本になりそうだにゃ。


荷物が重いほど足が鈍る。TNTを抱えたら話が一変する

配達アクションと名乗るだけあって、「何を運ぶか」がそのまま遊びの手ごたえに直結しているのが面白いところ。荷物にはサイズ(重さ)の違いがあって、大きくて重い荷物を背負えば身のこなしは鈍る。ゾンビがすぐ後ろまで迫っているのに小回りが利かない——この一手ごとの緊張感が、単なるお使いを立派なアクションに仕立てているにゃ。
さらに厄介なのが「特別な荷物」。たとえば爆発物のTNTを運ぶ回もあれば、ちょっとの衝撃で割れてしまう壊れ物の回もある。中身が変われば安全なルートも扱い方もガラリと変わるので、同じ道でも荷物次第で攻略の組み立てが変わってくる。何を持たされるかで難易度も気の張り方も一変するのは、配達人ならではの悩みどころだにゃ。
移動は徒歩だけじゃない。手のひらサイズの端末でマップを開いて配達先を確認し、乗り物を使って各地を巡るしくみが用意されている。公式は乗り物を使った配達をローグライト要素のあるものと説明しており、端末からは乗り物の強化もできるとのこと。走って届けて稼いで、また次の配送へ——というテンポの良い遊びのループが見えてくるにゃ。
届け先は崩れた都市から地獄まで広がる



配達ルートは、のどかとはほど遠い場所ばかり。公式サイトが挙げている行き先は、崩れ落ちる都市、霧の立ちこめる墓地、不気味な砂漠の町、ゾンビ科学者がうろつく雪のラボ、そしてなんと地獄そのものまで。ロケーションごとに景色も脅威も雰囲気も変わるので、箱庭を渡り歩くたびに新しい絵面を見せてくれそうだにゃ。
こうした世界観と作り込みは、開発元の外でも評価されている。Guillotine は本作でEpic GamesのEpic MegaGrantsに2025年の受領者として選ばれており、公式サイトによれば同年に選出された102の作品・プロジェクトの一つに名を連ねたという。個人〜小規模の座組でここまで色のはっきりした画を仕上げてきたのは、素直にすごいことだにゃ。
気になる配信時期だけれど、記事執筆時点(2026年8月)ではまだ発売日は明かされていない。Steamのストアページでも「To be announced(未定)」の表記で、ウィッシュリストの受付が始まっている段階だにゃ。対応プラットフォームはWindows PC。
もうひとつ、日本から遊びたい人が押さえておきたいのが言語対応。現時点でSteamに記載されている対応言語は英語のみで、これは表示(インターフェース)・音声・字幕のいずれも英語という意味だにゃ。日本語対応の予定は今のところアナウンスされていないので、そこは織り込んでおきたいところ。とはいえ、荷物を背負って逃げる・避ける・届けるという遊びの芯は言葉の壁を越えて伝わりやすいタイプ。小さな箱庭でくり広がる、ちょっと物騒でちょっと笑える配達劇——続報が出たら、また追いかけたいにゃ。
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