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終末世界で5歳の娘を守る『夜明けのキャンプ』発表。キャンピングカーを拠点にするゾンビサバイバル、日本語UI・字幕対応

投稿: 2026/09/12by tobariware6分で読めます
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荒れ果てた家の棚から、クレヨンを一箱見つける。父親は「リリーが喜ぶ」とつぶやいて、それをリュックに入れる。その夜、ランタンひとつだけ灯ったキャンピングカーの中で、受け取った娘が「わたしにくれるの?」と笑って、床に広げた紙に絵を描き始める。

Zero1Playの新作『Camp Dawn 夜明けのキャンプ』のSteamストアページに並んでいるスクリーンショットは、ゾンビの群れやクラフト画面に混じって、こういう場面をわざわざ1枚入れている。どういうゲームなのかは、だいたいそれで伝わってくる。

主人公は妻を亡くしたエンジニアのジェームズ。戦闘のプロでもサバイバルの達人でもない、ただの父親が、5歳の娘リリーを連れて逃げる。目的地はラジオから届いたたった一つの生存信号の発信元——安全地帯「Camp Dawn」。守るのは娘の命だけではなく、その幼い心も、という前提が公式の紹介文に書かれている。

柵もガードレールもタンスも素材になる

視点は見下ろし型で、建物は屋根が外れた断面図のように描かれる。画面を見ると、庭の柵、道路のガードレール、部屋に置かれたタンスや机まで、片っ端から叩き壊して素材に変えているのが分かる。白く縁取られた柵がボロボロに削れていく様子は、そのまま資源ノードを掘っている感覚に近い。

集めた素材には使い道がちゃんと用意されていて、画面左には「発電機のパーツを1つ作れ」という依頼と、必要な金属板やネジの所持数が 3/10、3/5 と並ぶ。左下のリュックのアイコンには積載率がパーセントで表示されていて、0%・18%・38% と場面ごとに変わっている。持てる量に上限があるタイプだね。

左上には昼夜が分かる文字盤の時計が置かれている。日中は数体のゾンビが道をうろつく程度なのに、夜のスクリーンショットでは20体以上が固まって歩道を埋めている。昼と夜で外の危険度がはっきり違う作りみたいだ。手斧での殴り合いだけでなく、クロスボウで距離を取って撃つ場面もある。

トレーラーに作業台と発電機を積む

拠点であり移動手段でもあるのがキャンピングカー。ただしスクリーンショットを見ると、車の後ろに小型トレーラーが連結されていて、工具をぶら下げたペグボードと作業台、それに黄色い発電機がそこに積んである。屋根の上には石材、板材、ガラス、ポリタンク、スーツケースが山積み。持ち帰った物がそのまま積荷として見えるのは気持ちがいい。

その作業台を開くと、タブが「武器の修理」「サバイバル」「武器の強化」「衣服」「消耗品の作成」と横に並び、右端はまだ鍵がかかったまま。修理タブには手斧(Lv.1)とスレッジハンマー(Lv.2)が耐久度のゲージ付きで置かれていて、通常の修理に加え、材料を1つ消費して耐久度をさらに30%上乗せする特別修理が選べる。武器にレベルがある以上、拾った素材をどこへ回すかで悩むことになりそう。探索中も画面右下に装備中の道具の耐久度が常に出ていて、100%、96% と少しずつ減っていく。

ワールドマップは羊皮紙のような手描き風で、山と川と道が描かれた広い地形の上に丸い拠点マーカーが点在している。マーカーを選ぶと下部にカードが出て、そこが何なのかを教えてくれる。公開されている1枚では「コンビニが併設された道路沿いの小さなガソリンスタンド。近くに小さな町がある」といった具合に、行く前から中身の当たりが付くようになっていた。

道中には行き先と距離を示す道路標識が立った分岐もあり、キャンピングカーが止まった先々で新しい物語が待つと説明されている。立ちはだかるのはゾンビだけではなく、凍傷の危険がある極寒の地や、略奪者に塞がれた道もあるとのこと。生存者たちの話や、まだ明かされていない世界の秘密にも触れることになるらしい。

チュートリアルの指示が「リリーと一緒にガレージへ向かえ」から始まるあたり、娘は最初から一緒に動く存在として組み込まれている。ゾンビが2体、廊下の奥からこちらへ歩いてくる横で、子供部屋のベッドにはぬいぐるみが並んだまま——そういう対比の作り方が全体に効いている。

そして肝心なのがマルチエンディング。選択と行動の一つひとつが「娘の日記」を書き換えていき、旅の終わりに複数の結末が用意されている、と公式は説明している。冒頭のクレヨンが効いてくるのはたぶんここで、物資として一銭の足しにもならない一箱をわざわざ持ち帰るかどうかが、日記の中身を変えていく仕組みだと思う。ストアタグにも「マルチエンディング」が入っている。

対応プラットフォームはWindows(64bit)のみで、シングルプレイヤー専用。実績、コントローラーのフルサポート、Steam Cloud、ファミリーシェアリングに対応する。対応言語は日本語・英語・韓国語・簡体字中国語・繁体字中国語・スペイン語・ドイツ語の7つだけど、いずれもインターフェースと字幕での対応で、完全音声(フルボイス)が付く言語は現時点で1つもない。

発売日は「発表予定」のまま、価格も未公開。ストアページにデモの用意はなく、早期アクセスの表示も出ていない。

開発と販売を手がけるZero1Playは、2025年11月に早期アクセスを開始したSFアクションローグライク『Retroid: Cartridge Protocol』のチーム。近接戦闘とローグライトの組み合わせで攻めた前作から、今度は5歳の子供の手を引いて逃げる話へ。振れ幅がずいぶん大きい。

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