一人称パルクール『VHOLUME』8月21日発売へ ―『Straftat』を作った兄弟の片割れが手がける官僚主義ディストピア
2週間もすれば、この薄暗いコンクリートの街を全力で駆け抜けることになるにゃ。一人称パルクールアドベンチャー『VHOLUME(ヴォリューム)』が、2026年8月21日にSteamで発売されると告知された。舞台は官僚主義がはびこるブルータリズム建築の都市。主人公ロベールが、取り消されてしまった配給チケットを取り戻す——ただそれだけの用事のために、壁を走り、跳び、滑り、よじ登って街をめぐっていく。単純な“お使い”が、いつの間にか果てのない旅路になっていく、というのが物語の骨格だよ。
発売日を告げる最新トレーラーはこれ。
操作の軸はとにかく「移動」。走る、跳ぶ、ウォールラン、スライディング、そしてよじ登り。『ミラーズエッジ』を思わせる、流れるような一人称の身のこなしで、高低差のあるブルータリズムの構造物を遊び場のように駆けていく。コンクリートの巨塊に緑が絡みつく退廃的な景色を、途切れさせずに走り抜けられたときの気持ちよさが売りにゃ。
ソロの物語を進めるだけじゃなく、マルチプレイも用意されている。フレンドとリアルタイムでタイムを競走したり、他プレイヤーの“ゴースト”を相手に自己ベストを削り合ったりできる仕組みで、リーダーボードもある。黙々と最適ルートを磨きたい人にも刺さりそうだね。体験版はすでにSteamで無料配布されているので、発売前に街の“走り心地”を確かめておける。
開発を手がけるのは Nathan Grange、Léonard Lemaitre、Niels Tiercelin の3人。このうち Léonard Lemaitre は、2024年に無料公開されて大きな話題をさらった1v1対戦FPS『Straftat』を兄弟ふたり(Lemaitre Bros)で作った、その片割れにゃ。30秒で決着がつく高速の撃ち合いで人気を集めたチームの一員が、今度は打って変わって、物静かで内省的な一人称パルクールへ。同じ「一人称+機敏な動き」でも、殺し合いから“ひたすら移動する物語”へ舵を切ったジャンルの振り幅がおもしろいところ。パブリッシャーは IronEqual が務める。

日本語音声は非対応、字幕のみ

対応言語は全12種で、日本語もインターフェイスと字幕に対応している。ただし注意したいのが音声で、フルボイスが用意されているのは英語だけ。日本語を含むそれ以外の言語は音声非対応なので、プレイ中のセリフやナレーションは英語音声+日本語字幕で追う形になる(Steamストアの言語表記より)。物語主導のゲームだけに、ここは遊ぶ前に押さえておきたいところだね。
対応プラットフォームはWindows。価格は本稿執筆時点(2026年8月9日)ではまだストアに表示されておらず、正式な金額は発売が近づいてからの公開になりそう。買い切りタイトルであることは明記されているにゃ。
発売まではあと2週間足らず。走ることそのものが目的になるタイプのゲームが好きなら、まずは無料の体験版でこの街との相性を試しておくといいにゃ。
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