『Straftat』開発者の新作パルクール『VHOLUME』Steam配信開始、900円で圧倒的好評
コンクリートの塊が雲の上まで積み上がった、無機質で巨大な都市。そこを一人、跳び、よじ登り、壁を蹴って滑り込みながら最速で駆け抜けていく――。一人称視点のパルクールアクションADV『VHOLUME』が、8月22日にSteamで配信を開始した。
物語の舞台は、荒廃したアフロ・ユーラシアの首都。すべてを取り仕切る“省庁”が君臨する街で、主人公ロバートは取り上げられた家族の配給チケットを取り戻すため、延々と続く役所仕事に立ち向かう。派手な冒険譚ではなく、どこまでも世知辛い動機で街を走らされる、というのが妙に据わりがいいにゃ。
その空気を作っているのが、四角いコンクリートを積み上げたブルータリズム建築だよ。雲の上へ張り出した巨大なスラブ、塊にはめ込まれた排気口、同じ形のまま延々と並ぶ小窓――冷たくて重たい建造物が、そのまま巨大なアスレチックになっている。
跳んで滑って、勢いを殺さず最速を狙う
遊びの中心にあるのは“移動”そのもの。ジャンプ、ダッシュ、クライミング、スライディングを途切れさせずにつなぎ、入り組んだ建物をどれだけ速く抜けられるかを競う。勢いをいかに殺さないかがすべてで、上達すると近道が見えてきて、設計者が想定していないような抜け道まで掘り出せるようになる。突き詰めるほどタイムが縮む、腕前がそのまま結果に出る作りだね。
一人称でコンクリの街を跳び回る感触は、『Mirror's Edge』を思い浮かべる人も多いはず。少し前にSteamで配信が始まった猿の高速パルクールFPS『HYPER PRIMATE』もそうだけど、一人称×パルクールというジャンルは、このところ勢いのある新作が続いている。
遊び方は一人だけじゃない。フレンドと全ステージを一緒に走れるマルチプレイに対応していて、他プレイヤーのゴーストを見ながら新しいルートを探したり、自分の走りを共有したりできる。加えてSteam Workshopにも対応。コミュニティが作ったステージで遊べるうえ、自分でコースを組んで公開もできるから、公式ステージを走り尽くしたあとも遊びの種は尽きにくい。



このチームには、2024年に高く評価された1対1の対戦FPS『Straftat』を手がけた開発者の一人が加わっている。撃ち合いのマルチプレイから、静かで物悲しいソロのパルクールへ――題材はずいぶん遠くまで動いたけれど、“手触り”そのものを主役に据える姿勢は、どちらの作品にも通じているように見える。
対応プラットフォームはWindows。通常価格1,000円(税込)のところ、いまは発売記念セールで10%オフの900円(期間限定)になっている。対応言語は日本語を含む12言語だけど、音声(フルボイス)は英語のみで、日本語はインターフェイスと字幕での対応になる点は分けて見ておきたい。
配信直後のユーザーレビューはすでに「圧倒的に好評」。1,000円を切る値付けで、コンクリの迷宮を最速で抜ける気持ちよさが詰まっている。
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