ハクスラ『Wolcen 2』正式発表、2027年アーリーアクセスへ ― UE5で作り直し、変身「Shadow Form」搭載
2020年に荒れた船出をしたハクスラARPG『Wolcen: Lords of Mayhem』。その続編が、6年越しで戻ってきたにゃ。WOLCEN Studioは8月27日未明、gamescomの会期に合わせて『Wolcen 2』を正式発表した。まずPC(Steam)で2027年にアーリーアクセスを開始し、その後にPCと現行世代機で正式リリースする予定。
主人公は「The Warlord」。影の神の私生児という設定で、追放先から引きずり出され、世界を救うと約束する代わりに犠牲を要求する“預言”に巻き込まれていく。仲間には前作からの登場人物も混じっていて、正統な続編として地続きの世界を扱う。前作をプレイしていなくても入れるようにはするけれど、遊んでいれば世界が崩壊寸前まで来た経緯が分かる、という位置づけだ(Steamストアページ)。ソロでも、最大4人のco-opでも進められる。

前作と同じく、あらかじめ決められたクラスは存在しない。スキルを解放するのは武器で、そこにモディファイアとスペシャライゼーション、そして広大なパッシブツリーが乗って、能力の挙動そのものを組み替えていく作りになっている。公式が例に挙げているのは、近接で殴る魔法使い、スペルブレード、耐久型のキャスター、ガンスリンガーあたり。トレーラーでも剣と銃を持ち替えながら戦う場面が映っていて、どの型にも寄せられる、という主張はそれなりに具体的だね。
装備・素材・クラフトも、ビルドを決定づけるアイテムを探して回る従来のハクスラの形。ただし「仕組みが読み取れて、詰めていける」ことを強調していて、前作でとくに批判された分かりにくさを意識しているようだ。
戦闘は、近接・遠距離・強敵を混ぜた編成が次々に襲ってくるテンポの速いもの。そこで切り札になるのが今回の目玉、Shadow Formにゃ。旗色が悪くなったときに変身して敵を圧倒する能力で、「悪魔さえ恐れる闇そのものになる」と説明されている。
エンドゲームは2本立て。ひとつはConquestで、キャンペーンを終えたあとの世界を派閥同士が territory と権力をめぐって奪い合い続けており、その戦場が動的に組み上がる。もうひとつがThe Tower of Wonders——狙った報酬を取りに行くための塔で、1回ごとの難易度と結果にプレイヤー側が干渉できる。どちらも継続的な強化とビルドの作り直し、長期のアイテム収集を支える設計になっている。



アーリーアクセスは第1幕から、約12か月で全3幕へ
2027年のアーリーアクセス開始時点で遊べるのは、サイドクエストまで揃った第1幕ぶん。期間はおよそ12か月を見込んでいて、1.0では全3幕+エンドゲームまで広げるという。ボリュームの伸び方はストアの説明でここまで細かく出ている。
| 項目 | アーリーアクセス | 正式リリース(1.0) |
|---|---|---|
| ストーリー | 第1幕 | 全3幕+エンドゲーム |
| アビリティ数 | 25 | 50以上 |
| 敵の種類 | 30 | 約70 |
| ボス・ミニボス | 6 | 15 |
| バイオーム | 約12 | 約18 |
| マップタイル | 100 | 200 |
ただしこの一覧は確定ではなく、アーリーアクセス前に実施する複数のプレイテストを踏まえて変わることがある、と但し書きが添えられている。価格はアーリーアクセス中と正式リリース後で変える方針で、開発中である分だけ入り口を低くする、とのこと。金額そのものはまだ出ていない。
なお、Steamの言語表記は現時点で英語のみ(インターフェース・音声・字幕すべて英語)で、日本語は含まれていない。コントローラー対応とオフラインプレイも「後の段階で」提供予定という書き方にとどまっている。
エンジンはUE5へ、開発チームも一新される
技術面の変更が、今回いちばん大きい話かもしれない。前作は古いバージョンのCryEngineで作られていたけれど、『Wolcen 2』は完全な新規プロジェクトとしてUnreal Engine 5で開発されている。ネットワーク周りも作り直され、listen-serverのピアツーピア構成を採用。専用サーバーへの依存を減らして、長く遊べる状態を保つ狙いだと説明されている。
そして、公式FAQははっきりこう書いている——『Wolcen 2』を作っているのは、前作を開発したチームではない。スタジオはこの数年で大きく変わっており、前作の経験と教訓だけが今の開発に受け継がれている、という整理だ。前作の運営終了についても「技術的な土台がライブサービスを支える設計ではなく、直すには全面的な作り直しが必要だった」と踏み込んでいて、商業的には成功したがプレイヤーが経験した問題は消えない、とも認めている。コミュニティとの意思疎通が足りずに信頼を失った、という反省も同じFAQに並んでいる。
発表の翌28日未明には、テクニカルディレクターとリードナラティブデザイナーがアルファ版を実際に触る映像も公開された。
プレイテストはWolcen Studio Playtest Programを通じて募集していて、登録ページから申し込める。前作のプレイヤーに向けたゲーム内報酬も用意する予定があるものの、中身は後日とのこと。
同じ轍を踏まないための材料——エンジンの刷新、別のチーム、発売前から回すプレイテスト——は、少なくとも言葉としては全部並べられた。あとはそれが2027年の第1幕で形になっているかどうか、にゃ。
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