『ゼルダ 時のオカリナ』リメイクの開発元にモノリスソフト表記 ― 北欧量販店の商品ページで
ノルウェーの大手家電チェーン Elkjøp の商品ページに、他のどこにも書かれていない一行が入っている。Nintendo Switch 2 用『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の開発元の欄に、モノリスソフトの名前が置かれている。
任天堂はこのリメイクを誰が作っているのか、一度も公表していない。空白だった場所に固有名詞がひとつ入っていれば、そりゃ話は広がる。ただ、その欄をどこまで信用していいかは、同じページの別の欄を見れば見当がつく。
このリメイクが表に出たのは6月9日のNintendo Direct。Nintendo Switch 2専用ソフトとして2026年に発売する、というところまでが発表された内容のすべてで、公開されたのは1分ほどのティザー映像だけだった。コキリの森の言い伝えを語る声が流れ、眠る幼いリンクの手に三角形の紋が浮かぶ——それで終わる。
公式サイトにも発売日と価格の記載はない。欧州や豪州の公式ページで確認できるのは、ジャンルがアドベンチャー、プレイ人数が1人、発売元がNintendo、という基本情報どまり。開発元の欄は、どの地域の公式ページにも存在しない。
ここが肝心なところ。Elkjøp のページで発売元にあたる欄に入っているのは、任天堂ではなくベルグサラ(Bergsala)。1981年から北欧・バルト地域で任天堂製品の流通を担ってきたスウェーデンの会社で、ゲームの発売元ではなく、現地に商品を卸している側だね。
つまりこのページのクレジット欄は、任天堂が公表した開発体制を写したものではなく、店側が自分たちの商品データベースの都合で埋めた項目、と考えるほうが自然。発売元の欄が流通会社になっている表で、開発元の欄だけを額面どおり受け取る理由は無い。任天堂が近年、開発スタジオを発売直前まで伏せがちなのは知られたとおりで、今回もその線は変わっていない。
ゼルダ受託は『スカイウォードソード』から始まった
とはいえ、名前の候補としては筋が通ってはいる。モノリスソフトは自社の採用サイトで、ゼルダシリーズの受託開発が『スカイウォードソード』から始まったこと、そこから『神々のトライフォース2』『ブレス オブ ザ ワイルド』『ティアーズ オブ ザ キングダム』と続いてきたことを公開している。開発チームのインタビューでは、『ティアーズ オブ ザ キングダム』で関わった領域としてキャラクターアート・モデリング、プログラム、アニメーション、ゲームデザイン、地形アート・モデリング、VFX、シネマティックが挙げられている。ハイラルを実際に組み立ててきた手がそこにあるのは事実。
ただ、同じ6月9日のDirectでは、モノリスソフトの新作RPG『Xenoblade Genesis』も発表されている。Nintendo Switch 2専用で、発売は2027年。こちらも「詳細は今後」としか言われていない段階のタイトルだ。

年内に出るリメイクと、翌年に出るシリーズ新作。その両方で主担当を張っていると考えるのは、さすがに無理がある。仮に関わっているとしても、これまでと同じ部分受託のかたちを想像するほうが落ち着くにゃ。
開発元の欄が正式に埋まるのは、たいていパッケージの裏か、スタッフロールが流れてから。今わかっているのは、年内のどこかにこのリメイクが置かれている、というそれだけ。
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