『ZERO PARADES』無料ディレクターズカットが10月1日配信、PS5版は11月3日
夜のラウンドアバウト(環状交差点)で、盗んだトゥクトゥクがぐるぐる回り続けている。運転しているのは主人公のハーシェル・ウィルクと、古い友人のラムセス。2人ともすっかりハイになっていて、正しい出口がどうしても見つからない。
これは『ZERO PARADES: For Dead Spies』に追加される新しい場面だよ。ZA/UMは、5月21日にPCで発売したこのスパイRPGに無料の大型アップデート「ZERO PARADES: Director's Cut」を配信すると発表した。PC版への配信は10月1日。そしてPS5版は11月3日に、最初からこのディレクターズカットの形で発売される(Steamの公式告知)。
ZA/UMは本作を「決定版」と位置づけていて、追加されるテキストはおよそ4万語。PC版をもう持っている人は追加料金なしで受け取れるにゃ。
追加要素の目玉は、新しいドラマティック・エンカウンター「Quisach Roundabout」。夜のQuisachラウンドアバウトでハイになった2人が乗っ取ったトゥクトゥクを走らせ、正しい出口を見つけて家に帰るのが目的になっている。公式の説明によると、失敗すると話が「実存的」な方向へ転がり、命に関わることもあるらしい。
ドラマティック・エンカウンターは、会話だけでは終わらない緊迫した場面をタクティカルモードで切り抜ける本作の見せ場で、そこに丸ごと新しい1本が加わる形だね。
約4万語の追加テキストは、このエンカウンターのほかに仲間との会話にも回されている。告知で名前が挙がっているのは次のような話題だよ。
- ラムセスとL-Popについて語る
- HOLOCENEと、イルカと人間の混血について掘り下げる
- メリタからオペラの話をもっと聞く
メリタの出番が増えることについては、ZA/UM自身が「プレイヤーの声は届いている」と添えていた。発売後に寄せられた要望に応えた部分でもあるみたいだね。
もう1つの大きな追加が「Backstage Mode」。完成版に至るまでの古い段階のマップを歩き回れるモードで、ヤナのセーフハウスのような本編に出てくる場所のほか、最終版に入らなかった未公開のロケーションも収められている。
マップ内のオブジェクトやオーブに触れると、アートディレクターが語る開発エピソードが流れる仕組み。技術的な工程の解説やカットされた要素、作品を形づくったインスピレーションの話まで入っているそうだ。完成した街ポルトフィーロが、どういう途中の姿を経てきたのかを見比べられるにゃ。
英語音声が全編完成、ハーシェルの服も増える
発売時点では英語の音声収録が全編そろっておらず、7月や8月のパッチで少しずつ追加されてきた(7月16日のパッチノート)。ディレクターズカットで英語音声が完成し、オープニングは新しく収録し直されて、音のミックスも作り直される。
見た目のほうでは、ハーシェルが着られる服が増え、何を着ているかにNPCが反応する場面や、服装によって変わるやり取りも追加される。


ほかにも細かい追加が多い。
- 代替ポートレート:ハーシェルの回想(Reverie)と現在の会話を見分けやすくする
- 街を歩く通行人の種類が増える
- 新しいゲームオーバー画面とTactical Illustration
- インベントリの並べ替えとグループ分け、オーブまわりの操作改善
- 21:9と32:9のウルトラワイド表示に対応
- コントローラーのボタン割り当て変更と、新しい光過敏症対策モード
少し変わった追加もある。過去の会話ログをさかのぼると、一部が黒塗りの線で隠されるようにできるんだ。スパイものらしく「自分の過去すら機密扱い」にする演出だね。



PS5版はストア登録済み、価格は未定

PS5版はPlayStation Storeにも「ZERO PARADES: Director's Cut」の名前で登録されていて、ウィッシュリストに入れられる。価格はまだ出ていない。
本作は、5年前に仲間を死なせた過去を抱えるスパイ、ハーシェル・ウィルク(コードネームCASCADE)が港町ポルトフィーロに呼び戻され、散り散りになった仲間「The Whole Sick Crew」を集め直していく物語だよ。3つの勢力の思惑が絡む街で、スキルチェックを使いながら調査や交渉、ときには暴力で道を開いていく。Steam版の価格は4,980円。
注意したいのは言語で、Steam版が今対応しているのは英語・ドイツ語・ロシア語・簡体字中国語・中南米スペイン語の5言語。音声は英語だけになっている。日本語は、フランス語や韓国語など8言語とともに今後の無料アップデートで追加する予定と、発売日の告知で案内されていた(発売時の告知)。ただ、今回のディレクターズカットの告知では日本語について触れておらず、PS5版の発売時点で日本語が入るかどうかはわかっていない。
PC版の配信まで2週間。PS5版はそこから1か月あまり遅れて、4万語ぶん厚くなった形で出ることになる。
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