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ファルコム『英雄伝説Ⅲ 白き魔女』がPC・家庭用で復活へ、開発は『Lies of P』のネオウィズ

投稿: 2026/09/17by tobariware5分で読めます
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1994年にPC-9801用として世に出たRPGが、2026年になって「PCとコンシューマ向けに作られる」という話に化けた。しかも手を挙げたのは『Lies of P』の韓国ネオウィズ。日本ファルコムが9月16日に出したお知らせは、『軌跡』シリーズの源流をたどってきた人ほど二度見する一報だったにゃ。

発表されたのは、日本ファルコムが保有するIP『英雄伝説Ⅲ 白き魔女』について、PCおよびコンシューマ向けの開発とグローバル市場でのリリースに向け、韓国の株式会社NEOWIZと商品化ライセンス契約を結んだという内容(日本ファルコム 公式サイト)。

確定しているのはそこまで。対応機種の内訳も、発売時期も、フルリメイクになるのかリマスター寄りになるのかという作りの方針も、この発表文には書かれていない。示されているのは「PC」と「コンシューマ」という大きな括りだけ。

つまり現時点で言えるのは「作られることが決まった」であって、「こういうものが出る」ではない。期待の持ち方としては、まず続報を待つ段階だね。

1994年、PC-9801に「詩うRPG」が生まれた

原作の発売は1994年3月18日、PC-9801向け。のちに1999年4月23日にはWindows版も出ている(日本ファルコム 公式サイト)。

「物語る意志」をコンセプトに掲げ、緻密な世界観描写とストーリー性を前面に出した作りから、当時は「詩うRPG」と称された。戦闘の派手さや難度でなく、語り口で勝負するRPG——という立ち位置が、まだ珍しかった時代の話。

物語の軸になるのは、少年ジュリオと少女クリスの巡礼の旅。村の成人の儀式として二人が旅立ち、行く先々で出会う人々との交流や、話が進むにつれて変化していく登場人物どうしの関係が描かれていく。舞台はティラスイールと呼ばれる世界で、印象的な音楽演出とあわせて、当時のPCゲームユーザーの記憶に深く残った。

本作は、のちに出た『英雄伝説Ⅳ 朱紅い雫』『英雄伝説Ⅴ 海の檻歌』と合わせて「ガガーブトリロジー」3部作を構成する。同じ世界を、作品ごとに異なる地域・異なる登場人物の目線から描くという組み立てで、これが後年の「英雄伝説 軌跡」シリーズの原点になっている。

そして日本ファルコムの創立40周年を記念して行われたゲームメディアのアンケート企画では、「現行機で発売して欲しい作品やシリーズ」部門でこのガガーブトリロジー3部作が第1位を獲得していた。今回の発表は、その票がようやく形になりかけている、という話でもある。

NEOWIZは1997年設立の韓国のゲーム会社。PC・コンシューマ・モバイルと幅広く手がけていて、近年の代表作として挙がっているのが『Lies of P』『DJMAX RESPECT V』『SANABI』『Shape of Dreams』『猫とスープ(Cats&Soup)』あたり。

ソウルライクにリズムゲーム、ドット絵のアクション、放置系まで並ぶ雑食な顔ぶれだけど、ファルコムの発表文では「卓越したストーリーテリングと優れたゲームプレイ体験を融合させたゲーム作品の開発を得意としている」と紹介されている。物語で押すタイプの30年前のRPGを預けるなら、確かにそこを買われた形になる。

Switchの『EGGコンソール』版は980円で配信中

続報がいつ来るか分からない以上、今すぐ『白き魔女』を触りたいなら選択肢は用意されている。2026年8月20日、「EGGコンソール」第112弾として『EGGコンソール 英雄伝説III 白き魔女 リニューアル PC-9801』がNintendo Switch向けに配信開始済み(日本ファルコム 公式サイト)。価格は980円(税込)で、EGGコンソール公式ページによれば配信地域は日本・北米・欧州・豪州。

収録されているのはPC-9801版の「リニューアル」で、オリジナル版をベースにシステムとゲームバランスを改良したもの。トップビューのランダムエンカウント方式で、戦闘はオートバトルを採用しているので、当時のPC RPGにありがちな操作の重さを身構える必要はあまりない。

Windows環境で遊びたい場合は、Project EGGで2018年9月25日から配信が続いている。

ファルコムの発表文に書かれた機種名は、いまのところ「PC」と「コンシューマ」の2語だけ。

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