5,000km²の終末サバイバル『Zeverland』開発中―バットにゾンビの頭を接着、ベッドを溶接したRVで暮らす
テニスラケットにゾンビの頭を接着すると、攻撃力40.5・攻撃速度0.45秒の鈍器になる。しかも片手鈍器扱いで、ノックダウンとスタンが付く。Steamで公開されている『Zeverland』のスクリーンショットには、その合成画面がそのまま載っている。
開発・販売は Quantum Quirks。総面積5,000平方キロメートルの世界を歩き回る、協力プレイ対応のオープンワールド・サバイバルクラフトで、Steamストアページの表示は「近日公開」のまま。発売日も価格もまだ出ていない。ただ、中身についてはかなりの部分が公開済みで、テストも2回終わっている。
接着・結束・埋め込み・溶接の4タブで身近な物が武器になる
合成画面には「Glue(接着)」「Bind(結束)」「Embed(埋め込み)」「Weld(溶接)」の4つのタブが並ぶ。左に持ち手、右に付けたい物を置いて組み合わせる作り。ラケット+ゾンビの頭のほかに公式が挙げている例は、アイロン+テニスラケット、金属バット+一眼レフカメラ。カメラを結んだバットは一撃で相手を麻痺させるとのこと。ふざけているようでいて、理屈はちゃんと通っているにゃ。
素材の出どころも身も蓋もない。仮設トイレはレンチで丸ごと取り外せるし、自販機は叩き割れば水が手に入る。「視界に入るものはだいたい弄れる」という触れ込みは、ここまで見た限り誇張ではなさそう。車を解体したときに金属だけでなくタイヤのゴムや窓ガラスも取れるようにする、という改修も告知されている。


車は移動手段であると同時に、家そのものでもある。平ボディのトラックに作業台やソファ、給水タンク、ランプを積み上げて走り回れて、パラソルを立てて2階建てにしている画像まで用意されている。
8月3日に出た開発チームの近況報告では、この「動く家」まわりの改修が中心に据えられていた。車体のどの面にも物を置ける多面スナップ、コンテナ単位で組み替えられるモジュール、トラクタとトレーラーをヒンジで繋いで大型車の操作性を上げる——といった内容。燃費を車種ごとに変え、衝突の効き方を速度で変える調整も挙がっている。
腰を据えた拠点のほうも、上空から見下ろして建てられる建築モード、家具のグリッド吸着、まとめて解体する機能の3つを実装したと書かれている。

拠点の維持を自分でやる必要はない。世界のあちこちにいるNPCを勧誘して、料理人・仕立屋・建設作業員・警備員として働かせられる。抱えられる人数は「カリスマ」を上げると増える仕組み。
もっとも、6月のテストではこの同居人たちがかなり暴れたようで、冷蔵庫の中身を同じ種類ごと根こそぎ持ち出す、リンゴを採りに行かせたら帰り道で全部食べてくる、といった報告が開発側に届いている。行動ロジックは調整すると明言されていて、あわせて個別に名前を付ける機能と、フレンドの拠点へ手伝いに送り出す機能が予定に入った。自分の同居人を友人の家へ出稼ぎに出し、代わりに向こうの用心棒を借りる、といったやり取りができるようになる。


噛まれてもゲームオーバーにはならない。感染後は強化された身体能力を手に入れて、そのまま生き続けられる。ストアページが「undead doesn't mean no life」と書いている部分で、ここに惹かれて注目したという声も届いているらしい。
ただ、開発チームは8月の時点でこの部分を一旦棚上げすると表明した。削るのではなく、ゾンビになった側にも独立した遊びの仕組みが要る=作るなら重い、という判断で、まずは人間として生き延びる側を固めてから本腰を入れる順番にしたという説明。カウントダウン制ではなく捕食メーターにする案、Tank や Hunter のような特殊感染体への進化、ゾンビでないと入れないエリア——プレイヤーから出たこうした案は記録してあるとのこと。

サーバーは全て運営ホスト、PVPは当面保留
サーバー構成にも同じ報告で回答があった。P2Pではなく、公式サーバーも個人用サーバーもすべて開発側でホストする方式。ポート開放やマシンの用意をプレイヤー側でやる必要はないとしている。大勢が集まる公式サーバーと、数人で閉じて遊べる公式ホストのプライベートサーバーという2本立て。
対人戦のほうは、いまの体制で二兎を追わずPVEを詰めると宣言していて、PVP関連は保留になった。テスト中に他プレイヤーへの妨害や私有地への侵入が起きたことを受けて、拠点保護とオフライン保護も強化する。公式サーバーではガソリンスタンドやクエスト地点を私有地として囲えなくする、という具体的なルールも出ている。
テストはこれまでに2回。2025年11月に1回目、2回目は2026年6月25日から7月2日まで動いた。次のテスト時期は未定で、「腰を据えた開発期間に入る」というのが現時点の答え。ウィッシュリストは7月15日に30万件を超えたと発表されている。



ここは正確に書いておきたい。ストアページに載っている対応言語は英語と簡体字中国語の2つだけで、この2言語はインターフェース・音声・字幕がすべて揃っている。日本語は現時点でどの項目にも入っていない。対応プラットフォームはWindows(64bit)のみ。
必要動作環境はこう記載されている。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
| CPU | Core i7-9700 | Core i7-13700K |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| GPU | GeForce GTX 1650(4GB) | GeForce RTX 3060 |
| ストレージ | 64GB | 64GB |
最低要件でCore i7-9700と16GBを求めてくるあたり、5,000平方キロメートルを継ぎ目なく繋いだ代償はそれなりにありそう。
テニスラケットとゾンビの頭を接着できる世界が、5,000平方キロメートル分ある。値札が付くのは、まだ先の話。
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