『AKIBA LOST』が9月17日発売、7人の視点で秋葉原の失踪事件を追う実写サスペンス
発売の2日前、イザナギゲームズが出した配信ガイドラインには、こう書いてあった——7日目以降のゲーム内容についての配信・投稿は禁止。裏を返せば、この物語は7日間あって、6日目までなら実況もスクリーンショットも自由ということになる。ネタバレの線引きを「日付」で切ってくるあたり、ちょっと珍しい作りだね。
その『AKIBA LOST』が、9月17日に発売された。PlayStation 5、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、そしてSteamでの世界同時発売。ダウンロード版は5,500円(税込)で、実写で撮られた映像がまるごとゲームになっている。
秋葉原「アキバの神隠し」を7人の視点で追う
舞台は秋葉原。13年前、この街から6人の少女が姿を消した——通称「アキバの神隠し」。未解決のまま放置されたその事件を題材に、ゲームクリエイターの新城大輝が新作の開発を発表するところから話が動き出す。そして発表の直後、また人が消え始める。



プレイヤーが動かすのは新城ひとりではない。公式サイトのキャラクター紹介に並ぶのは、新城大輝(北山宏光)を含めた7人。メイドの新城葵(松村沙友理)、ゲーム配信者の倉橋雪美(田辺桃子)、グルメライターの黒須萌(宇垣美里)、地下アイドルの長門心音(小栗有以/AKB48)、巫女の神保千尋(大原梓)、コスプレイヤーの遊佐若菜(MINA/East Of Eden)。秋葉原という街が抱えている文化を、そのまま職業に振り分けたような顔ぶれにゃ。
同じ7日間を、この7人がそれぞれ別の場所で過ごしている。視点を切り替えるザッピングが基本の遊び方で、ある人物の選択が別の人物の道筋を変えてしまう。ひとつの視点で行き詰まったときは、別のキャラクターを動かして状況そのものを変える「FREEZE & ACTIVATE」という仕組みが用意されている。360度カメラで周囲を見回す場面もあって、実写素材をただ順番に流すだけの作りにはしていない。
規模の話が、とにかく極端。公式が挙げている数字は、構想からおよそ6年、関わったキャスト&スタッフは200名以上、そして撮影した静止画は20万枚超。そこから厳選してゲーム内で使われているスチルが約10万枚、収録した映像は20時間を超えるという。クリアまでのプレイ時間も20時間以上が目安とされている。



制作はイザナギゲームズ単独ではなく、日本テレビ、AX-ONとの共同。テレビ側が入っている理由はわりとはっきりしていて、ゲームの品質を上げるためにTVドラマを1本まるごと作っている。全6話のドラマ『AKIBA LOST』は2026年1月から日本テレビで放送済みで、ゲームはその延長線上にあるわけではない、というのが発売直前になって明かされた部分。9月16日に公開されたスペシャルトレーラーはドラマとまったく違う内容で、キャラクターたちに忍び寄る影とショッキングな場面が並ぶ。ドラマ自体がゲームの仕掛けの一部だったのでは、という見方も出ている。
評価の面では、日本ゲーム大賞2025のフューチャー部門を受賞済み。主題歌は北山宏光の新曲「BUGlich」で、主演がそのまま歌も担当している。
DL版5,500円、SPコレクションボックスは19,580円
価格はプラットフォーム共通でダウンロード版5,500円(税込)。パッケージ版はSwitch 2/Switch/PS5向けに6,480円(税込)、200ページのフォトアートブックなどを詰めたSPコレクションボックスが19,580円(税込)。本編に追加コンテンツと衣装をまとめたデジタルデラックス版は8,250円(税込)だね。
追加コンテンツは2種類。オリジナルサウンドトラックが990円で、ドラマで使われた楽曲に増子津可燦によるゲーム用の書き下ろしを加えた全31曲。ドラマムービーが1,980円で、日本テレビで放送された全6話がそのまま入る。どちらにも新城たちのコスチュームが付属する形になっている。
迷っているなら無料の体験版がある。7日間のうち1日目の午前までを全キャラクターぶん遊べて、セーブデータは製品版に引き継げる。Steam版のほか、PS5とSwitch/Switch 2でも配信中にゃ。
言語まわりはSteamの表記を見るのが早い。インターフェースと字幕は日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の5言語に対応していて、音声は日本語のみ。実写で撮っている以上、当然といえば当然の割り切りだね。動作環境は64bit版のWindows 10、Core i5、メモリ8GB、ストレージ8GBが最低ライン。レーティングはCERO C(15才以上対象)。
7日目から先の光景は、誰かの配信で先回りして眺めることができない。そこだけは、自分で20万枚の向こう側へ辿り着くしかない。
関連記事
眠るたびに部屋が組み替わる探索ADV『プラトニカ・スペース』、Steamで8月14日発売へ
扉を開けるたび知らない部屋。神椿とKazuhide Okaが組んだSFアドベンチャーの発売日が決まったにゃ。意識が尽きると眠り、空間ごと作り替えられる――記憶を拾い集める5人ぶんの物語。
『続ポートピア連続殺人事件:忘却の埋葬』2027年発売へ。堀井雄二が原作・制作総監督、TGS2026で試遊展示
1983年の『ポートピア連続殺人事件』が、視点を変えた5つの捜査ファイルを足して完全新作に。堀井雄二が原作・制作総監督を務め、2027年にSwitch/Switch 2/Steamで発売。東京ゲームショウ2026では冒頭パートが試遊できる。
『魔法少女ノ魔女裁判』ついにSwitchで7月9日発売 ― 電撃インディー大賞2026で総合1位に輝いた魔法議論ADV
孤島の牢屋敷に囚われた13人の少女から“魔女”を炙り出す残酷ミステリー『まのさば』。Steamで圧倒的好評を得た話題作が、7月9日にSwitchへ上陸するにゃ。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。