基本無料TPS『Banzai Escape 2: Subterranean』が正式リリース、早期アクセス4年10か月に幕
早期アクセスの開始は2021年10月29日。そこから4年10か月ぶんの時間が過ぎて、ようやく「Out Of Early Access」の文字が付いた。マレーシアのXenoAisam Studioが手掛ける基本無料のTPS『Banzai Escape 2: Subterranean』が、8月13日にVersion 0.5.0を配信して早期アクセスを終了した。
『Banzai Escape 2』の続きにあたる作品で、SPECTREに占拠されたDraugr研究施設から逃れた姉妹たちが、難民を連れて地下深くへ潜っていく——というのが出発点。プレイヤーはその姉妹の一人として、ランダム生成されるマップの区画を撃ち抜きながら進んでいく。銃もランダム生成、そこに56種類のナノプラグインでスキルを差し込んでいく作りで、ソロでもオンライン協力プレイでも遊べる。基本プレイ無料で、有料なのは衣装や武器スキンといった見た目のDLCだけ。対応プラットフォームはWindowsのみだね。
1.0を名乗らず、Version 0.5.0で卒業した

面白いのは、正式リリースなのに付いたバージョン番号が「0.5.0」だということ。開発元はこれを意図的な選択だと説明していて、理由は「磨き込みと細かな修正の余地を残しておくため」。今回の卒業は "soft exit"(ソフトな卒業)であって、ゲームとその世界の新しい段階の始まりだ、という言い方をしている。
長い休止期間があったことも同じ告知で認めていて、その裏で予定していたコンテンツをようやく作り切った、という流れらしい。数字を1.0に上げてしまうと以後の更新が「発売後の修正」に見えてしまう——そこを避けたかった、と読める判断だね。
Steamのユーザーレビューは通算974件で「非常に好評」(好評787件)。早期アクセス中に4年以上ぶん積み上がった評価が、そのまま正式版の看板になっている。
ロビーが「拡張できる集落」に変わった
今回の目玉は、ミッションの合間に戻ってくるロビーの作り直し。これまで単なる拠点だったところが、施設を建て増していく集落のような場所になった。構造物を広げ、新しい施設を解放し、ミッションをまたいで残るパッシブ強化に資源を投じていく——潜って戻るたびに拠点が育つ形にゃ。
拡張ロビーに合わせて、周辺の仕組みもまとめて追加されている。
- リソースガチャ:スロットマシン式の窓口で、資源・武器・ナノプラグインを交換できる。足りない素材を引きに行くのにも、余った装備を別のものに変えるのにも使える
- 金庫(Vault):お気に入りの武器とナノプラグインを保管しておける。レアな品を抱え込んだまま次の編成を考えられるようになった
- スクラップ:使わない武器とナノプラグインを素材に戻せる。ロビー拡張と噛み合って、余り物にちゃんと出口ができた
- プロファイル選択:複数のセーブを作って、本編の進行に触れずにゼロから走り直せる。別ビルドを試すとき用
- 復帰者ボーナス:戻ってきたプレイヤーに、それまで解放したループ数に応じた通貨が配られる
遊びやすさ側の手当ても入った。スキャナーが近くの戦利品箱と弾薬箱を光らせるようになって、来た道を戻る回数が減っている。操作設定にはゲームパッドとマウス&キーボードの既定配置を切り替えるトグルが付き、HUDの不透明度スライダーも追加。後者は録画向けの項目で、配信や動画で画面を撮る人を明確に想定した作りだね。
難度まわりでは、裏切り者の姉妹が置くRCタレットが1台までに制限された。以前はここで難度が跳ね上がってミッションが進まなくなることがあったという。Miner Busterの解放条件も変わり、Mediumルートを踏破した後に手に入る形になっている。バグ修正では無限弾薬のグリッチ、ロビーで死亡した際のクラッシュ、協力プレイでランダムミッションのループが終わらない不具合などが潰された。
日本語はUIと字幕だけ、音声は英語のみ
対応言語は日本語を含む10言語(英語/簡体字中国語/ロシア語/スペイン語/日本語/マレー語/ポルトガル語ブラジル/イタリア語/繁体字中国語/韓国語)。ただしストアページの表記では、フルオーディオに対応しているのは英語だけ。日本語はインターフェースと字幕での対応で、ボイスは英語のまま聞くことになる。
そして今回、翻訳そのものをプレイヤー側に開く仕組みが入った。ロケールエディタというコミュニティ翻訳ツールで、プロファイル選択画面の左上から開ける。ゲーム内の文言を編集して、自分の言語のファイルを作って共有できるという代物。作ったものは開発元のDiscordやSteamコミュニティに投げてほしい、と呼びかけている。小規模なスタジオが10言語を自前で維持し続けるのは無理がある、という現実的な判断だと思う。
必要スペックは軽め。最小要件はWindows 7以降(64bit)、Core i3相当、メモリ8GB、GeForce GTX 1050/Radeon RX460、ストレージ1GB。オンライン要素があるのでブロードバンド接続は前提になる。
なお、卒業後の予定として名前が挙がっているのは「Harborミッション」。メカを組み立てて使える新エリアで、新ボスも用意される。ただし開発元は現時点で発売日を出しておらず、見積もりとして提示したのは1.5〜2年という数字だった。地下に潜り始めてから正式リリースまでが4年10か月。次の港に着くのは、どれだけ早くても2027年の終わり頃という計算になる。
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