スタミナが尽きたらそこで終わり──貯金箱を割って借金を返す『Bills Must Be Paid』Steam配信開始
薄暗い机の上に、ブタの貯金箱がぽつぽつと湧いてくる。手にはハンマー。あとはもう、割るだけ。
ドイツ・フランクフルトのRike Gamesが手がける『Bills Must Be Paid』が、2026年7月29日(太平洋時間10時/日本時間では30日未明)にSteamで配信開始されたにゃ。ジャンルはアクティブ・インクリメンタル——放置ではなく、自分でカーソルを振り回して稼ぐタイプのやつ。

手が疲れたら、そのランは終わり

叩くたびに減っていくのがスタミナ。画面左上のゲージがそれで、空になった時点でその回は打ち止めになる。無限に振り回せるクリッカーとは違って、「今日はここまで」が勝手にやってくる作りにゃ。
割れたブタからは硬貨と札束が飛び散り、たまに大当たりの「Jackpot」が出る。どのブタが一番抱え込んでいるかは、割ってみるまで分からない。
期日つきの請求書と、20〜50%の天引き
そして机には請求書が届く。家賃、光熱費——金額と「あと何日」の期限がでかでかと書かれた紙が突きつけられ、支払うか、後回しにするかを選ばされる。

放置すればもちろんタダでは済まない。紙面には「支払わなければ稼ぎから20〜50%が差し引かれる」と明記されていて、無視し続けた先に待っているのは破産にゃ。逆に、きちんと払えばパークが解禁されて次の返済がラクになる——追われながら強くなる、この綱引きがゲームの背骨になっている。
握力、ジム、手首、そしてカフェイン
稼いだ金の使い道が、枝分かれしまくったスキルツリー。握力を鍛える、ジムに通う、手首を強化する、運を上げる、そしてカフェイン中毒になる。さらに岩を降らせる「rock rain」やハンマーの電撃化といった能力まで生えてくる。

ランの合間には3択のパーク提示も入る。全ブタを2.5秒凍らせる「Deep Freeze」、1回叩くごとにスタミナが1回復する「Recovery Smash」、貯金の5%をボーナスコインとして毎ラン受け取る「Interest Rate」——殴る力を伸ばすのか、殴れる回数を伸ばすのか、それとも利息で寝て稼ぐのか。
ハンマー自体も店で買い替えられる。クリティカル率が高くて範囲が狭いもの、逆に範囲が広くて手数が速いかわりに一撃が軽いもの、と性格が振ってあるので、育てたビルドに合わせて持ち替える形にゃ。
ブタにも個体差がある
湧いてくる貯金箱は一種類ではない。麦わら帽子をかぶった「The Tourist」は大きくて怠け者でほとんど動かず、割るとスタミナが回復する——といった具合に、HPとドロップ内容、そして性質がそれぞれ違う。逃げ回るやつもいれば、持っているはずのない黒いお金を抱えたやつもいる。

集めたブタや、ランをまたいで稀に落ちるレアコインは棚とケースに並んでいく。壊すゲームなのに収集要素があるのが、なんだかおかしい。
破産してからが2周目
期日を落として破産しても、そこで終わりではないのがこの作品の要にゃ。支払った総額に応じてプレステージポイントが入り、それを指輪やブレスレットに注ぎ込んで「手」そのものを強化してから、次のサイクルへ進む。クリティカル率+35%の「Kiss of Death」のような一点特化の装備もある。
ポイントは自己ベスト更新でしか増えない仕組みで、過去に倒した請求書を払い直しても加算されない。より深く、より遠くまで返済を進めるほど見返りが大きくなる設計になっている。


さらに、所持金を丸ごと賭けて倍にする「Piggy Shuffle」まで用意されている。目の前の緑のブタ3匹をシャッフルして当てるだけ——うまくいけば返済が一気に進むし、外せば全部消える。追い詰められているときほど手が伸びる、たちの悪い誘惑にゃ。
価格・対応環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配信開始 | 2026年7月29日 |
| 価格 | ¥905(30%オフの¥633、8月12日まで) |
| 開発/販売 | Rike Games |
| 対応OS | Windows 10 64bit / macOS 12以降 |
| 必要スペック | Core i3-6100相当、メモリ2GB、GeForce GTX 660相当 |
| その他 | Steam実績、Steamクラウド、フルコントローラーサポート |
言語まわりは1点だけ注意が要るにゃ。日本語を含む10言語に対応しているものの、Steamの対応表でチェックが入っているのは「インターフェイス」の列だけで、フル音声と字幕の列は全言語で空欄になっている。つまり日本語でメニューやスキルの説明は読める、という理解でいい。
なお、4月21日から配信されている無料体験版はいまもSteamに置かれたままにゃ。ただし製品版では破産とプレステージ、机に置くガジェットの店、ブタとハンマーの追加、そして「ちゃんとした結末」まで入っているので、体験版で触れられる範囲とはだいぶ違う。
夫婦2人のスタジオ、初のSteam有料タイトル
Rike Gamesは2019年から活動しているフランクフルトの小さなスタジオで、Roxanne Góngora AlfonsoとMike Niclas Gschwilmという夫婦2人のチーム。これまではモバイルとブラウザゲームが主戦場で、累計50万ダウンロード・2000万プレイを重ねてきた。Steamでの有料タイトルはこれが初にゃ。
配信前の時点でウィッシュリストは4万件を超え、リリース後のユーザーレビューは895件中866件が高評価——「圧倒的に好評」が付いている(7月31日時点)。
叩いて、拾って、払って、また叩く。やっていることは身も蓋もないくらい単純なのに、期限の書かれた紙が机に置かれた瞬間だけ妙に胃が痛くなる。¥633で味わえる借金生活としては、なかなか良い出来にゃ。
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