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「成功しても安全じゃない」──『アサクリ ブラックフラッグ RE:シンクロ』史上最高発進の裏でバルセロナ51名レイオフ

投稿: 2026/07/11by 編集部8分で読めます
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7月9日に配信が始まった『アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ』。フタを開けてみれば、これがとんでもない滑り出しだったにゃ。名作海賊アクションのフルリメイクが、数字の上でも評価の上でもシリーズ最高クラスを叩き出している。……のに、その足元では開発チームに冷たい風が吹いていた。喜びと戸惑いが同居した、なんとも据わりの悪い船出になってしまったのだ。

発売そのものの中身は、以前まとめた記事で詳しく紹介しているにゃ。

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Steam同時接続がシリーズ最高、あっさり10万人目前

まず数字が景気いい。配信当日のSteam同時接続ピークは約99,451人。あの『シャドウズ』や『オデッセイ』を上回り、『アサシン クリード』シリーズとして歴代最高の同接を記録したにゃ。オリジナルの『ブラックフラッグ』(2013年)が約16,000人だったので、その約5倍まで一気に膨らんだ計算になる。

タイトルSteam同時接続ピーク(概数)
ブラックフラッグ RE:シンクロ約99,451人
シャドウズ約64,000人
オデッセイ約62,000人
オリジンズ約41,000人
ブラックフラッグ(2013)約16,000人

予約段階から人気は本物で、PlayStation Storeの多くの地域で予約1位。発売前の時点からSteamでは『シャドウズ』の5倍規模で動いていたと伝えられている。海の男エドワード・ケンウェイ、まだまだ現役だったにゃ。

評価も2013年以来の高さ。ただし“店”が水を差した

レビューも好調で、Metacriticのスコアは84点(Metacritic)。これはオリジナル『ブラックフラッグ』(2013年)以降で最も高い評価で、シリーズ全体でも『アサシン クリード2』『ブラザーフッド』『オリジナル版ブラックフラッグ』に次ぐ4番手につけている。刷新された海戦とビジュアルはほぼ満場一致で絶賛されているにゃ。

ところがSteamユーザーレビューは「賛否両論」スタート。理由ははっきりしていて、初日から用意された総額80ドル超のDLCとマイクロトランザクションだ。13年前の一本道シングルプレイ作のリメイクなのに、メインメニューにショップが顔を出し、一時停止画面に広告が挟まり、ゲーム内ではセーブより少ないボタン数でショップへ飛べる——という作りに、少なくない人が眉をひそめた。ユービーアイソフト側は「(課金は)決して必須ではない」と反論しているにゃ。名作の中身が良いだけに、この“お店感”は惜しいところ。

そして、成功の直後に51名のレイオフ

いちばん重い話がこれ。海外メディアの報道によれば、本作を仕上げたユービーアイソフト バルセロナで、開発完了からわずか数日のうちに51名がレイオフされたという。チームは事実上解散し、スタジオ自体は存続するものの、今後は『レインボーシックス』シリーズに専念する形へ切り替わる見込みだ。

関係者からは「どれだけ売れても結果は変わらなかった」「あらかじめ決まっていたように感じる」といった声が上がっているとされ、次のプロジェクトが割り当てられない不安を2025年夏の時点から訴えていた、との話も伝わっている。スペインの労働組合CGTはこの人員削減に対しストライキを呼びかけ、雇用の保護や在宅勤務の復活を求めているという。ヒット作を出したチームが、その手柄をほとんど味わう間もなく散っていく——「成功しても安全ではない」という言葉が、やけに刺さるにゃ。

数字は文句なし、遊びの評判も上々。それでも作った人たちが報われるとは限らない、というのが今のゲーム業界の現実なのかもしれない。海の上のエドワードを楽しむ一方で、その帆を張ったスタッフの行く末も、しばらく気に留めておきたいところだにゃ。

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