Bungieが『Destiny 2』の保管庫コンテンツ復活を表明、「Destinyは終わらせない」
「最後のコンテンツアップデート」と告げられてから、およそ4か月。Bungieが方針を改めた。スタジオの今後を語る記事「The Next Chapter for Bungie」を公式サイトに出し、『Destiny 2』の保管庫(Destiny Content Vault)に入れていたキャンペーン、目的地、レイドをゲームに戻す作業を始めたと明らかにしたんだ。
書き手は、スタジオヘッドのPoria Torkan氏と、ヘッド・オブ・プロダクトで『Marathon』のゼネラルマネージャーも務めるJosh Deane氏。2人は自分たちを「新しい経営陣」と呼び、ここ数年で「信頼を失い、素晴らしい仲間を失い、何より優先すべきプレイヤーを見失った」と認めている。
5月の「最後の更新」発表が撤回された
5月には、Bungieがまったく逆の方向を打ち出していた。公式の告知「Destiny 2: Every End is a New Beginning」で、6月の「Monument of Triumph」を『Destiny 2』最後のライブサービス型コンテンツアップデートにすると発表。スタジオは次回作の準備に移り、ゲームはサービスを続けるものの、初代『Destiny』と同じく「遊べる状態を保つ」だけになるはずだった。


今回の記事は、その発表に対するプレイヤーの反発にじかに触れている。「あなたたちの声には意味があり、あの行動は確かな影響を与えた」と書いたうえで、「Destinyは終わっていない」と言い切った。さらに「語るべき物語も、築くべき新しい世界もまだある」「正しいやり方で進め、開発チームに必要な時間を与えなければならない」とも続けている。
保管庫コンテンツの復活は、その「最初の一歩」という扱いだ。記事は、この作業を「新しい物語とゲームへ作り直していくための土台づくり」と位置づけている。『Destiny 2』の延命策というより、シリーズを続けるための下準備、という書き方だね。
保管庫の旧コンテンツが全員に復活する



保管庫が本格的に使われ始めたのは、2020年11月の拡張「光の超越」(Beyond Light)から。発売時のキャンペーンや、イオ・水星・火星・タイタンといった目的地、それに付随するレイドがまとめて遊べなくなり、以後もコンテンツの一部が拡張のたびに外されていった。公式の記事も「これらの体験を取り除いたことが、Destinyへの信頼と楽しさに長く影響を残した」と、この決定の重さを認めている。
戻ってくるコンテンツについては、「保管庫のキャンペーン、目的地、レイドをゲームに戻し、すべての『Destiny 2』プレイヤーが遊べるようにする」とだけ書かれている。どの作品のどのキャンペーン・レイドが、どんな順番で戻るのかは、この時点ではまだ明かされていない。 時期も決まっておらず、進み具合は今後数か月のうちに知らせるとしている。
時間がかかる理由も書かれていた。
古いファイルを戻せば済む話ではない。光の超越以降に『Destiny 2』へ加えた変更のため、ライティング、エンカウント、敵キャラクター、その他の基盤となるシステムを更新する必要がある。
(公式記事より・日本語訳)
この数年で戦闘の仕組みもサンドボックスも大きく変わってきたので、昔のミッションをそのまま戻すと今のゲームとかみ合わない、ということだと思う。Bungieは、戻すコンテンツも現在の安定性とゲームプレイの基準に合わせたいとしている。
同じ記事では『Marathon』にも触れている。批評家からは高く評価されたものの、「期待したほど多くのプレイヤーに届かなかった」と率直に書き、「Destinyに取って代わるものとして作ったことは一度もない」とも付け加えた。
今後は、PvPvEの脱出シューターという枠を越えて「より深いサバイバル体験」に広げる方針だ。協力型のPvE、対戦型のPvP、そしてこれまでのPvPvE。どれを好むプレイヤーにも意味のある遊び方を用意するという。10月の「Nightfall Refresh」と12月の大型アップデート「共生」(Symbiosis)の予定は変わらず、『Marathon』の今後はチームが近日中に詳しく話すそうだ。
12月のアップデートで入る恒久的なPvEや、シーズン制をやめた経緯は、延期の発表時にまとめている。
記事の終盤では、スタジオ全体の約束として次の4つを挙げている。
- Destinyの過去を尊重し、取り戻しながら、より強い長期的な未来を築く
- 『Marathon』を進化させ、コミュニティを育て、持続可能な未来を築く
- 開発の優先順位について透明性を高める
- とくに計画が変わるときに、より一貫したコミュニケーションをとる
(公式記事より・日本語訳)
この4項目への取り組みをどう報告していくかは、コミュニティチームと詰めている途中で、『Destiny』と『Marathon』の次の大型アップデートにあわせて示すとのこと。社内でも優先順位を絞り、判断をゲームを作るチームの近くへ移し、成功の測り方もプレイヤーの満足度を重く見る形に変えたという。
ただ、2人は「信頼は1本のブログや動画、1回のリリースで取り戻せるものではない」とも書いている。約束の1つ目は、まず保管庫から戻ってくる最初のコンテンツで試されることになるにゃ。
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