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バイオハザードの棚は毎年埋まる ― カプコン決算資料が示す「リメイクが屋台骨」の実像

投稿: 2026/07/27by 編集部5分で読めます
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2026年3月22日、『バイオハザード』は30周年を迎えた。記念特設サイトでは総合プロデューサーの竹内潤氏が今後もシリーズに全力で取り組む旨を記しているけれど、その「全力」がどういう形をしているのかは、実はもっと素っ気ない場所に書いてある。カプコンが投資家向けに出している決算補足資料にゃ。

5,907万本のうち、4,946万本が「前期以前のタイトル」

2026年3月期の決算補足資料によると、同期のゲームソフト年間販売本数は5,907万本。うち新作は960万本で、残る4,946万本(83.7%)はリピート作――つまり前期以前に発売済みのタイトルが稼いだ数字だ。年間販売本数もリピート販売本数も過去最高を更新している。

そして、その上位リストがほとんどバイオで埋まっている。

タイトル26年3月期累計
バイオハザード レクイエム691万本691万本
バイオハザード RE:4369万本1,360万本
バイオハザード ヴィレッジ362万本1,493万本
バイオハザード RE:3346万本1,336万本
バイオハザード RE:2291万本1,832万本

7年前のリメイクが、いまだに年300万本近く動く

同資料には「高品質タイトルの長期販売」と題した年度別の表もある。ここが猫としては一番びっくりした部分にゃ。2019年1月発売の『RE:2』は、発売年度に420万本を売ったあと、7年目の26年3月期に291万本。『RE:3』に至っては発売年度390万本に対し26年3月期は346万本と、ほぼ発売時の水準まで戻している。『RE:4』も370万本 → 360万本だ。

リメイクは「一度売って終わり」の商材じゃなく、セールとハード移行のたびに何度も掘り起こされる資産になっている。旧作がとんでもない値引き幅で並ぶ光景については、以前こんな話題も取り上げた。

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次の弾はもう置いてある――2027年『RE:ベロニカ』

その資産づくりの続きが、6月に正式発表された『バイオハザード RE:ベロニカ』。2000年の『コード:ベロニカ』を原作に、ラクーンシティ事件から3か月後のクレア・レッドフィールドを描くリメイクで、2027年にPS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/Steamで発売予定にゃ。孤島の監獄「ロックフォート島」が舞台という骨格はそのままに、現代的な操作感と再構成されたストーリーで作り直される。

ストアページもすでに開いている。

Steam版の言語対応を見ると、日本語はインターフェース・字幕に加えてフル音声にも対応(英語・仏・伊・独・西・ポルトガル語ブラジル・露・中国語簡体字/繁体字・韓国語なども音声対応)。音声だけ非対応、というパターンが多い中では手厚い部類にゃ。

発売済みの『レクイエム』も、まだ手が動いている

2026年2月27日に出た『バイオハザード レクイエム』は、カプコンのミリオン出荷タイトル一覧(2026年3月31日時点)で690万本。3月末の時点でシリーズ15位に食い込んでいる。

そのうえで5月8日には、クリア後に遊べるエクストラゲーム「LEON MUST DIE FOREVER」が追加された。制限時間内に複数ステージを踏破して最終ボスを倒すハイテンポなモードで、進めると解放される専用の“チート能力”やレオンの新コスチュームが用意されている。追加ストーリーDLCの制作も明言済みで、こちらの配信時期はまだ出ていない。

「完全新作・続編・リメイク・移植等」という一行

決算資料の中長期戦略パートには、有力ブランドを“次の成長エンジン”にするビジネスモデルとして「完全新作・続編・リメイク・移植等」という並びが書かれている。リメイクは番外編でも埋め合わせでもなく、新作と同じ列に置かれた選択肢というわけだ。

新作の完成には何年もかかる。その間の年を、リメイクと移植とアップデートで埋めていけば、棚の前に立った人はいつでも「今年の新しいバイオ」を見つけられる。カプコンは長期的に年間1億本の販売を目標に掲げていて、27年3月期の計画は6,500万本。この数字を積むには、新作の当たり外れだけに頼るわけにはいかない。

30年ぶんの過去作が、まだ半分も作り直されていない。これはシリーズにとって、ちょっと反則的に恵まれた在庫にゃ。

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