落ちる猫と落ちるトースト、合体させたら宙に浮いた ― 物理ジョークを遊びにした『CATO: Buttered Cat』
「猫は必ず足から着地する」「バターを塗ったトーストは必ずバター面を下にして落ちる」。どっちも聞いたことがある“あるある”だけど、これを一つの体に合体させたらどうなるのか。答えが出ないまま宙でぐるぐる回り続ける――そんな古いネットのジョーク、通称“バター猫のパラドックス”を、そのまま操作できるゲームにしてしまったのが『CATO: Buttered Cat』にゃ。
パラドックスを笑い話で終わらせず、ちゃんと物理パズルの芯にしているのが偉いところ。猫とトーストという相棒コンビが、屁理屈を武器に足場をよじ登っていく。
猫は歩くだけ、トーストは跳ねるだけ
面白いのは、二匹(一枚?)それぞれが不器用なこと。猫は左右に歩くことしかできず、バタートーストは左右にぴょんと跳ねることしかできない。単体だと大した動きはできないにゃ。
ところが両者がくっつくと“バター猫”が成立して、歩く・跳ぶはもちろん、空中で無限にジャンプし続けるような無茶まで通ってしまう。「落ちたくない足」と「落ちたい面」がケンカした結果、宙に浮くという理屈で、ステージ中のギミックがこの合体と分離を軸に組まれている。難しい操作の詰め物というより、頭をひねって解く方に比重が寄っているので、アクションが苦手でも入りやすい作りだ。

140超のメインに、60超のサブ、着せ替えは70種
ボリュームもしっかりある。Steamのストア表記では140以上のメインステージと60以上のサブステージが用意され、隠し部屋やボス戦、ミニゲームまで入っている。行き詰まったときのためにヒントとスキップも備わっているので、意地悪な一問に足止めされて投げる、という事故が起きにくいのもありがたいにゃ。
猫の見た目を変える着せ替えスキンは70種類以上。解きながらコレクションが増えていくタイプで、ちょっとした収集の楽しみが添えられている。
開発は、2022年のゲームジャムで出会ったプログラマーとアーティストによる二人組スタジオ Team Woll。手のひらサイズのジョークを、二年がかりで一本のゲームに育て上げたデビュー作だ。
1300円、日本語対応。まず触れるなら
現在の対応状況を整理しておくにゃ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格(Steam) | 1,300円 |
| 対応機種 | Windows / macOS / Linux、Nintendo Switch、PlayStation 5 |
| Steam配信開始 | 2024年9月5日 |
| Switch/PS5版 | 2025年5月1日配信(PLAYISM) |
| 日本語 | インターフェース・字幕が対応 |
| Steam評価 | 「圧倒的に好評」(約98%) |
PC版はSteamで配信中。据置で遊びたいならSwitch/PS5版もあり、Switch版はJoy-Conを分け合って二人で協力プレイもできる。評価はSteamで「圧倒的に好評」を維持していて、ミームから出発したわりに――いや、ミーム発だからこそ――遊びの核がぶれていない一本だ。
屁理屈が浮力になる世界、気になったら覗いてみてほしいにゃ。
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