『シュレディンガーズ・コール』Metacritic「2026年上半期ベストゲーム」1位に ― メタスコア90点の“最後の電話”
3人組のインディーチームが作った小さなノベルアドベンチャーが、2026年上半期のてっぺんに立ったにゃ。集英社ゲームズが手がける『シュレディンガーズ・コール』が、レビュー集計サイトMetacricの「2026年上半期ベストゲーム」で第1位に選ばれた。メタスコアは90点、90点以上の名作だけに付く「Must-Play」バッジも獲得している。
数字だけ見ると大作に埋もれてしまいそうだけれど、上半期に世に出た全プラットフォームのタイトルを横並びにして、その頂点がこの静かな会話劇だった、というのが面白いところ。派手なアクションでも巨大なオープンワールドでもなく、「電話越しの会話」を軸にした一本が世界の評価を集めたにゃ。
月が落ちて、世界が終わる21ナノ秒前の物語


舞台は、空から月が落ちてきて、あと21ナノ秒(10億分の1秒)で終わってしまう世界。生と死が重なり合ったその狭間で、主人公の少女メアリは古風な電話と、人の言葉を話す黒猫ハムレットだけがいる部屋で目を覚ます。ハムレットが彼女に告げる役目は、“世界最後の話し相手”になること。死にきれずに彷徨う魂たちの心残りに、電話を通じて寄り添っていく——そんな一幕ずつの会話で物語が編まれていく。


集英社ゲームズ公式は本作を「人と繋がることの痛みと救いを、まるで絵本をめくるように体験できるノベルアドベンチャー」と説明している。実際、柔らかな色彩と絵本のような演出が印象的で、言葉より先に絵が心に触れてくるタイプの作品にゃ。5月28日のローンチトレーラーでは、ハムレットの声を佐久間レイさんが担当していることも話題になった。
スコアで見る評価 ― OpenCriticでも上位
高評価はMetacriticだけにとどまらない。もうひとつの集計サイトOpenCriticでも92点で最上位ランクの「Mighty」を獲得し、こちらの2026年ベストゲームでも首位と同点の第2位につけている(ビジュアルノベル部門では歴代2位)。さらに海外イベント「gamescom latam 2026」では、Best Art賞・Best Narrative賞のファイナリストにも選ばれたと集英社ゲームズが伝えている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メタスコア(Metacritic) | 90点/Must-Play |
| Metacritic 2026年上半期 | 第1位 |
| OpenCritic | 92点(Mighty) |
| 開発 | アクロバティックチリメンジャコ(3名) |
| 発売元 | 集英社ゲームズ |


作り手は、たった3人のインディーチーム「アクロバティックチリメンジャコ」。大手が並ぶランキングのトップに、この規模のチームの作品が座っているというのが、今回いちばん胸に残る部分かもしれない。集英社ゲームズにとっても、これまでで最も高いスコアの一本になったにゃ。
発売中 ― Switch/Steamで2,480円
本作はすでに2026年5月28日にNintendo SwitchとSteamで発売中。価格は2,480円(税込)で、日本語・英語・中国語(繁体字/簡体字)に対応している。1話ずつ区切って進められる構成なので、隙間時間に少しずつ、静かに向き合える一本にゃ。


Steamには第1章の体験版も用意されているので、雰囲気が合うか試してから買えるのもうれしいところ。
賞レースの上位に食い込むインディーADVといえば、以前取り上げた『魔法少女ノ魔女裁判』も記憶に新しいところ。物語で勝負するタイトルが、こうして大きな評価を掴む流れは今年ずっと続いているにゃ。
派手さで押すのではなく、たった一本の電話でここまで人の心を動かせるということ。上半期の頂点がこの作品だったという事実そのものが、静かな物語の力を証明しているにゃ。世界の終わりに誰と話したいか——そんな問いを、プレイした人それぞれが持ち帰ることになる一本だと思う。
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