『Crusader Kings III』新拡張は教皇プレイ、9月30日配信ー公会議で教義を決め枢機卿を任命
教皇になって、教会そのものを回す側に立てる。『Crusader Kings III』の新拡張「By God Alone」が、9月30日に配信される。中世の王侯貴族を延々と操作してきたシリーズが、今度は聖職者の椅子を丸ごと開放する格好にゃ。
位置づけは「コア拡張(Core Expansion)」で、CK3にとっては3本目。開発・販売はParadox Development Studioとパブリッシャーのパラドックスインタラクティブ。テーマは一貫して信仰で、ストアページの説明も「罪と格闘し、地上と天上の両方に権力を持つ教会当局とやり合う」という書き出しから始まっている。
目玉は神権政体(Theocracy)のプレイアブル化。大司教が治める領地や、教皇そのものを選んで遊べるようになる。教皇座を握れば、独自の権力基盤と財源が手に入るという説明だ。
そこにぶら下がる仕組みも一通り用意されている。枢機卿団(College of Cardinals)は教皇がキリスト教世界のあちこちから枢機卿を任命できる機構で、ただし世俗の君主たちも自分の影響力を使って人事に口を挟んでくる。聖俗の綱引きは終わらない、というのがパラドックスの言い分にゃ。
大司教区(Archdiocese)は新しい聖職者称号で、世俗の領主の土地とは独立して、地理的な範囲に宗教的権威を及ぼす。修道騎士団(Monastic Holy Orders)は研究と神学の拠点として扱われ、本部を抱え込んだ相手にはそれなりの恩恵がある。彼らの祈りが世俗の君主を永遠の断罪から守る、という理屈で「精神的充足」を供給してくれるらしい。

聖職者を直接操作しない側にも道は残されている。世俗の君主は聖職者キャラクターを「操り人形(Puppet)」として立て、自分の代理で教会の政治機構に手を突っ込ませることができる。教皇になる気がなくても、教皇庁の内側をいじる手段はあるということになる。
公会議で教義を書き換え、外れた儀式は異端に
もうひとつの柱が、キリスト教圏に常設される「シチュエーション」。信仰の発展そのものが継続的なイベント群として扱われ、そこに乗る形で公会議(Ecumenical Council)が開かれる。何を教義として認め、何を信じることにするのか——その決定に参加できる。
教義(Tenet)まわりは既存のシステムごと作り直しが入る。改修の軸は「キャラクターと信仰の関係」と「その信仰のなかで何が適切な振る舞いとされるか」で、認められている範囲の際どいところを攻める異端的な信念を抱えることも、逆に自分の好みを教会内部の政治を通じて公認させることもできる。教義は与えられるものではなく、押し通すものになった、という整理だね。
そして異端(Heresy)。標準的な信仰から儀式が離れすぎると、教会から権力と富を吸い取る存在とみなされ、異端と宣告されうる。宣告されたあとに残る選択肢は、従うか、反旗を翻すかの二択。
個々のキャラクターの内面を測る目盛りとして加わるのが「精神的充足(Spiritual Fulfillment)」。特性・行動・教義の三つが噛み合って、そのキャラクターの霊的な有り様を形づくる。罪深い行いや徳のある行いは、これまでのようにストレスの問題として片付くだけではなく、神との関係や死後についての不安にも跳ね返ってくる。
シナリオ面で大きいのは大シスマ(Great Schism)の実装。867年開始のゲームでは、キリスト教会がいずれ岐路に立ち、その結果として西方のカトリックと東方の正教会が分かれることがある。歴史をなぞるだけの演出ではなく、分岐として置かれているのが要点にゃ。
聖地の扱いも動的になる。信仰が広がり形を変えていくのに合わせて、聖地そのものが移り変わっていく。大聖堂(Cathedral)は特定の聖人や聖なる人物への崇敬の中心地になることがあり、そこからさらに聖地へと格上げされる道もある。地図上の聖地が固定された飾りではなくなる、と考えると分かりやすい。
収録はChapter V、日本語は表示のみで音声は英語だけ
配信日は9月30日。Steamでは現在、拡張パス「Chapter V」(¥5,890)としての購入枠が用意されている。Chapter Vの中身は大規模拡張1点・コア拡張1点・ミュージックパック1点・衣装用コスメティックパック1点という構成で、コア拡張にあたるのが今回の「By God Alone」。大規模拡張のほうは中世の交易と商人一族を扱う「Silk & Silver」で、こちらは2026年第4四半期の予定になっている。Chapter Vの販売自体は4月20日から始まっていて、単体購入も用意されるとアナウンスされているものの、円建ての単体価格はまだストアに出ていない。
対応言語は9つ。英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語(スペイン)・ロシア語・簡体字中国語・韓国語・ポーランド語・日本語で、日本語はインターフェースと字幕には対応する。フル音声が用意されているのは英語だけなので、そこは分けて見ておきたいところ。動作環境はWindows・macOS・Linuxで、必要容量は20GB。
前作から数えても、教皇はずっと「向こう側」にいて、こちらの婚姻に難癖を付けたり破門をちらつかせたりする相手だった。9月30日からは、その難癖を付ける側の椅子に座れる。
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