集英社ゲームズが4X×コロニーシム『CONQUISTA』発表、2027年夏Steam配信 ― 領民の「情熱」が歴史を動かす
家族を蛮族に奪われた兵士が、復讐を誓う。硝石を掘り当てた誰かが、そのまま銃の発明へ突き進む。どちらもシナリオに書かれた出来事ではなく、街に暮らす領民が勝手に抱いた願いから始まる——集英社ゲームズが、そんなストラテジーの新作を明かした。
タイトルは『CONQUISTA: Tide of Wills』。開発は株式会社マイクロシミュレーションで、gamescom 2026に合わせて正体を現した完全新作にゃ。ジャンルはコロニーシムと4Xストラテジーの掛け合わせで、2027年夏にSteamで配信される予定。1本目のトレーラーは集英社ゲームズの公式チャンネルで公開されている。
この世界のユニットは、名前も職業も持った一人の住人として動いている。仕事に出て、市場で買い物をして、酒場に集まる。その日々の積み重ねが街の経済と社会を形づくる、というのが土台の部分。
面白いのはその先だね。街の状況や世界の情勢、本人の境遇によって、ユニットは「どうしても実現したい願い」を抱くことがある。公式はこれを情熱と呼んでいて、上に挙げた復讐を誓う兵士や、硝石から銃へたどり着く発明家がその例として示されている。領主であるプレイヤーは、館に持ち込まれたその訴えにどう応えるかを選ぶ。応えるのか、別の道を行くのか。たった一人の情熱が歴史をひっくり返すこともある、というのが売り文句だ。



しかも世界は毎回違う地図・違う状況で始まる。開幕からゴブリンの蛮族に襲われる世界もあれば、友好的な隣人に恵まれる世界もあり、強大な帝国にひとりで立ち向かうことになる世界もある。伝説の遺構に出会う可能性まで示唆されている。違う世界が違う情熱を生み、違う歴史になる——という循環を狙った作りだね。
街の暮らしと国境線が同じ地図に載る
この手の作品でよくある「街づくりのマップ」と「世界地図のマップ」の分離を、CONQUISTAは持たない。ユニットが働き暮らすその大地の上に、そのまま国境線が引かれ、国同士の争いが起こる。だから一人の営みがやがて国境を動かすことも、国家の決断が一人の暮らしを変えることもある、という説明になっている。ミクロとマクロを地続きにするという発想そのものが、この作品の背骨だ。
街には自由に建築物を建てられるものの、広げられる範囲には限りがあり、地形が建築を拒むこともある。研究で建てられる物を増やし、新しい資源と土地を求めて新天地へ植民していく。ここで一つ変わっているのが、槌を振るうのがプレイヤーだけではない点。ユニットたちが自らの手で何かを建て始めることもあるという。
隣国は隣国で、それぞれの利害を抱えて動く。植民で国境が迫れば警告の手紙が届き、資源が尽きれば交易を持ちかけ、関係を直したいときは貢物を携えてくる。冷え込めば宣戦布告、温まれば同盟。そしてユニットたちの情熱は、この国家間の関係すら揺さぶるらしい。国を盤石にする道は戦争だけではない、と公式もわざわざ書いている。
戦闘に出るのは盾兵・槍兵・騎兵・弓兵といった顔ぶれで、数多のユニットがぶつかり合う戦場で部隊を操る形。ただ、勝敗がついて終わりではないのがこの作品らしいところ。親を、子を失った者の怒りや、蹂躙された国に残る禍根が、次の惨禍の火種になるかもしれない——戦後の恨みまでシステムの一部として抱え込むつもりのようだ。



配信までに何が分かっているのか?
配信時期は2027年夏、プラットフォームはSteam(公式サイト)。価格は未定で、ストアページのリリース日欄も現時点では「発表予定」のまま置かれている。プレイ人数はシングルプレイヤーのみ。
対応言語は日本語・英語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)の4つ。ただし対応しているのはインターフェイスと字幕までで、ストアページの言語表にはフル音声の印が一つも入っていない。日本語で読める点は最初から確保されている、と考えておくのがよさそう。
動作環境も公開済みで、要求はこのくらい。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 (64bit) | Windows 11 (64bit) |
| CPU | Core i5 第8世代相当 | Core i5 第10世代相当 |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| GPU | GeForce GTX 1060 | GeForce RTX 2060 |
| ストレージ | 10GB | 10GB |
推奨メモリ32GBというあたりに、街の全住人を個別に動かす作りの重さがにじんでいる。
同じgamescomでは、シリーズもの4Xの側から『HUMANKIND 2』が2027年のPC発売を掲げ、街づくりでは『LEGO Skylines』がブロックで都市を組む姿を見せていた。市民一人ひとりの願いを国盗りの燃料にするCONQUISTAは、その並びの中でもかなり尖った立ち位置にいる。
酒場で交わされた噂話が反乱になり、やがて国境を引き直す。その最初の一言を誰が発するのかは、遊ぶたびに変わる。
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