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『Carcass Clad』は3人協力専用の戦車ホラー ― 『Mouthwashing』開発元の新作がPCへ

投稿: 2026/08/29by tobariware4分で読めます
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70トンの鉄の箱に3人で乗り込む。ハンドルもレバーも、画面の中のそれを1本ずつ手で動かす。

沈没船の中で人間関係が腐っていく『Mouthwashing』を作ったWrong Organの次回作は、あの息苦しい一本道の物語ではなく、3人専用の協力ホラーだった。タイトルは『Carcass Clad』。舞台は戦火に沈んだ街ヴォルゴロドで、プレイヤーはYksiö(ユクシオ)という名の戦車の乗員になる。PC(Windows)向けで、Steamのストアページがすでに公開されている。

車長・砲手・操縦手、3人とも仕事が違う

Yksiöの操作は「fully diegetic」——つまりメニューやボタン一発で済ませられるものがほとんど無い。レバーも装填も配電も、全部その場の機構を手で触って動かす作りになっている。だから3人がそれぞれ別の持ち場を持つ。

車長のカネルヴァは、戦車の目と耳。車内からの視界は極端に狭く、ペリスコープで敵を見つけて距離を測り、無線を聞きながら安全な道を割り出す。戦闘中に頭を冷やしていられるかどうかが、そのまま乗員全員の生死になる。彼女はもともと楽で華やかな暮らしを望んでいた人物で、戦争に押し出される形で入隊したという設定にゃ。

砲手のエルッキが担当するのは158mmの主砲。装填して、狙って、撃つ。弾は乏しいので一発ずつが重い。加えて、拾ってきた物資をインベントリのカルーセルで処理して燃料に回すのも彼の役目になっている。賭場暮らしのほうが板についた男、という紹介文のわりに、腕はいいらしい。

操縦手のタイストは、田舎で組み上げたおんぼろのラリーカーからいきなり70トンへ乗り換えさせられた徴集兵。V10エンジンを回して瓦礫の街を進み、燃料の消費と車内の電力配分を管理する。撃つために止まるのか、回り込むために踏み込むのか——同じことを敵もやってくる。

敵の装甲は、半分生きた家畜でできている

タイトルの「Carcass Clad(死骸をまとった)」が指しているのは、街に残った敵の機械のほうだ。公式の紹介文は、街が「金と肉のキメラのような増殖物」で病んでいると書いている。生き残った者たちの狂信が形になった結果、機械の残骸には「神聖な家畜」の塊が装甲として貼り付けられ、それがまた戦場へ出てくる。街の聖人も、とうに埋葬されたはずが金で飾られ、汚されたまま歩き出している。

見た目は半実写寄りのPSX風。Steamのコンテンツ情報でも「戦争と苦痛の極端な描写」「頻繁な動物のボディホラー」と明記されていて、注意書きの末尾には「この作品の制作で本物の牛が多数傷つけられました」という、開発元らしい冗談まで添えてある。『Mouthwashing』の生々しさが好きだった人なら、方向性の違いはあっても手触りは想像がつくと思う。

乗り物を分担して操る協力ものという点では、『Have a Nice Death』のチームが潜水艦で深海へ潜る作品も似た骨格を持っている。

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遊びの規模も示されている。3人PvEのホラー協力プレイで、1回のセッションはおよそ2〜3時間。燃料は限られ、弾薬も足りない前提で、街を抜けて脱出することが目的になる。1本道の物語を追う作品ではなく、機構を覚えて連携で乗り切る種類のゲームだね。

対応言語は10種類が並ぶけれど、内訳はきちんと分けて見ておきたい。音声まで用意されるのは英語とフィンランド語の2つだけで、日本語はインターフェースと字幕のみ。無線で飛んでくる指示や会話を耳で処理するタイプの作品なので、ここは遊び心地に直結しそうな部分にゃ。

動作環境は控えめで、Windows 7 64bit以上、Core i5-6300HQ、メモリ8GB、GTX 560、ストレージ3GBが最小要件。オンライン協力のほかLAN協力にも対応する。MacとLinuxは対象外。

発売日は「未定」のまま、価格も出ていない。開発・販売はどちらもWrong Organ名義。稼働に必要な人数は3人、それ以外はまだ何ひとつ決まっていない。

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