『Total War: WARHAMMER 3』過去最大のDLCが9月24日配信、本編なしでImmortal Empiresが遊べる
死者の王が、10年ぶんの積み重ねをまとめて持ってくる。『Total War: WARHAMMER III』の拡張「Lords of the End Times」が、9月24日に配信される。レジェンダリーロードが4人、レジェンダリーヒーローが8人、通常のロード&ヒーローが5人、戦闘ユニットが23種、レジメンツ・オブ・リノウンが12種。Creative Assembly はこれをシリーズ10年の歴史で最大のDLCだと説明している(DLC Overview)。ロード1人ぶんを足すいつものDLCとは、数字の桁がそもそも違う。
今回いちばん驚いたのは、中身より売り方のほうかもしれない。このDLCは4人ぶんが個別に売られていて、そのどれか1本でも買えば、巨大キャンペーン「Immortal Empires」へのアクセスがそのまま付いてくる。過去の『Total War: WARHAMMER』シリーズを1本も持っていなくてよい、とはっきり書かれている。シリーズでは初めての形だね。
これまでのImmortal Empiresは、三部作を持っているほど遊べる範囲が広がる作りで、新規に入るなら本体を買うところから始めるしかなかった。1,100円のDLCが入口を兼ねるようになったわけで、10年目にして間口の作り方をかなり大胆に変えてきた印象を受ける。
ロード別キャンペーン、4人4様
参戦するのはナガシュ、ボリス・トッドブリンガー、グレイシーア・サンクォル、そしてグロットキンの4人。ロードごとに専用のキャンペーン機構が用意されていて、追加ユニットの寄せ集めにはなっていない。
ナガシュは世界から生命を吸い上げて神へ昇ろうとする側。暗黒の力を集めて黒のピラミッドを強化し、9人のモータークを配下として従え、散逸した「ナガシュの書」を取り戻すことで魔法が伸びていく。回収するほど強くなる、いかにも大魔導師らしい設計。
ボリス・トッドブリンガーはミデンランドの選帝侯で、ウルリックの信仰を守る側の人間。敵を倒して熱狂(Fervour)を高め、ウルリック大神殿に6つの聖域を建て増していくと、勢力全体に永続的な補正が乗る。前線で殴りながら国内の神殿を育てるタイプだね。
サンクォルはスケイヴンらしく、まともに正面から戦わない。隠し軍団による奇襲、暗黒の儀式、大胆な強奪といった「マスタープラン」を組み立てて進める形で、しかも思惑どおりに運ばないことがある、という但し書きまで付いている。この失敗する余地こそがスケイヴンだと思う。
グロットキンはナーグルの汚染を広げ、集めた魂を「ナーグルの贈り物」――腐敗の儀式や祖父の祝福――に変えていく。占領地には腐敗の庭が生まれる。兄弟でひとつの巨体という設定どおり、近接と魔法を兼ねた単騎戦力として扱われる。
新ユニットではケムリック・タイタン(ナガシュ)、4種のヴァーミンロード(サンクォル)、3種のプュートリッド・ブライトキング(グロットキン)、セレスティアル・ハリケイナム(ボリス)あたりが目を引く。ヴァーミンロードが4種類まとめて来るのは、待っていた人がかなり多いはず。



同日には無料アップデート(Update 9.0)も配信される。こちらの目玉が、吸血鬼の女王ネフェラータのレジェンダリーロード実装。しかも無料配布側だ。ナガシュと同時に世に出すのが筋だろう、という判断らしい。

無料側の内容はネフェラータだけで終わらない。ヴァンパイア・カウントの全面リワーク、アーコン・ジ・エヴァーチョーズンのリワーク、「Chaos Invasion」「Vermintide」「Nagash Rises」という新しいエンドゲームシナリオ、そして既存レジェンダリーロード全員ぶんの勝利条件更新まで入る。長く遊んでいる勢力ほど手が入る格好で、DLCを買わない人の卓上もそれなりに変わることになる。
4本3,740円セット、日本語対応なし
Steamでの価格は各ロード1,100円。4本すべてを収めたバンドルは15%オフの3,740円で、単品を積み上げた4,400円より660円安い。好きなロードだけ選んでもいいし、まとめてもいい、という買い方はこのシリーズでは新しい。予約はすでに受け付けられている。
そのうえで、日本の読者に関わる部分をはっきり書いておきたい。ストアページに記載されている対応言語に日本語は含まれていない。 英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・チェコ語・韓国語・ポーランド語・ポルトガル語(ブラジル)・ロシア語・簡体字中国語・繁体字中国語・トルコ語という並びで、音声がフルで入るのは英語のみ。これは本編『Total War: WARHAMMER III』(7,000円)も同じ状態にゃ。ロード固有の機構が4種類ぶん増えるDLCなので、テキスト量は相応にある。そこは覚悟しておいたほうがいい。
同じWarhammerでも、40,000側の『Space Marine 2』は音声まで日本語が用意されている。世界観は近くても対応状況はまるで別物なので、ここは一つずつ確かめるしかない。
10年かけて三部作を積み上げてきたシリーズが、最後に持ち出したのが「本編を買わなくても入れる入口」というのは、なかなか思い切っている。ナガシュが世界を干上がらせにかかるのは9月24日から。
関連記事
『Total War: WARHAMMER III』新DLC、世界を終わらせた「エンドタイムズ」の結末を遊びで書き換える
原作では旧世界そのものを終わらせた「エンドタイムズ」。その主役4人をまとめたDLCが配信され、1人ぶん1,100円で広大なImmortal Empiresに入れるようになったにゃ。筋書きの行方はプレイヤーしだい。
『Crusader Kings III』新拡張は教皇プレイ、9月30日配信ー公会議で教義を決め枢機卿を任命
大司教や教皇の領地をそのまま操作できるコア拡張「By God Alone」が9月30日に配信にゃ。公会議で教義を書き換え、異端を裁き、867年開始では東西教会の分裂まで起こる。
『トータルウォー:ショーグン2』完全版が10月14日発売 ― 日本語音声に対応、選べる勢力は50以上追加
Steam版の『Total War: SHOGUN 2』には、日本語が一言も入っていなかった。その完全版が10月14日に登場する。日本語音声つき、全DLC同梱、プレイ可能勢力は50以上追加。オリジナル版の単体販売は9月29日で終わるにゃ。









コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。