『Crushed In Time』配信開始―画面をゴムのように伸ばして解くメタ探偵ADV
「このゲームには続きがない」と言い張って世界を煙に巻いた Draw Me A Pixel が、またしても画面の外側に手を突っ込んできたにゃ。名探偵シャーロック・ホームズと相棒ワトソンが主役の新作ポイント&クリックADV『Crushed In Time』。ただの推理ものかと思いきや、二人が飛び込む先は"ゲームそのものが作られていく現場"。とことんメタな仕掛けで押し切る一本にゃ。2026年6月10日にSteamで配信ずみで、記事を書いている時点でユーザーレビューは「非常に好評」(1,100件超のうち約9割が好評)まで伸びている。
発売したばかりのホームズ&ワトソンの新作ゲーム。その登場人物のひとり、エマが忽然と姿を消してしまう——というトラブルが幕開けにゃ。失踪の手がかりを追ううち、二人は自分たちが暮らす作品の"時空の枠"を突き破り、ゲームが生まれる制作パイプラインへと迷い込んでいく。前作『There Is No Game: Wrong Dimension』にも顔を出していたコンビが、今度は開発工程をさかのぼる時間旅行に放り込まれる、という筋書きだにゃ。
本作いちばんの目玉は、画面のあちこちを"ゴムみたいに伸ばせる"こと。オブジェクトをつまんでぐいーっと引き延ばし、狙った場所でパッと離す——このひと手間が謎解きの芯になっている。ただクリックして回るだけの探索ではなく、「どこを引っぱれば景色や状況が変わるか」を試す遊びに化けているのが面白いところにゃ。制作の裏側を舞台にしているだけあって、未完成のアセットや開発ツールそのものをネタにしたギャグやパズルも次々飛び出してくる。
発売に合わせて公開された映像を見ると、ホームズとワトソンが時代も背景もばらばらな場面を次々すり抜けていく様子が掴めるにゃ。喜劇として畳みかけるテンポと、シリーズおなじみの「第四の壁ごしのツッコミ」は健在。
同じ"指さして進める"タイプの手描きADVなら、以前に11年ぶりの続編として紹介した『Tormentum II』も雰囲気がまるで違って面白いにゃ。
日本語は字幕も音声もフル対応する








この手のADVで見落とせないのが言語まわり。『Crushed In Time』は日本語にインターフェース・字幕・音声(フルボイス)すべて対応していて、対応10言語がまるごと吹き替えつきという手厚さにゃ。日本語は字幕だけで音声は原語のまま、という作品が多いなか、ここはしっかり作り込まれている。
対応機種と配信状況は下のとおり。まずPC版が先行して出ていて、家庭用やスマホは年内に続く形にゃ。
- 対応機種 / 配信状況
- PC(Windows 10/11 64bit): 2026年6月10日 配信中
- Nintendo Switch: 2026年内に配信予定
- iOS / Android: 2026年内に配信予定
価格は通常版が3,150円(税込)で、サウンドトラックを同梱したDeluxe Editionも用意されている。記事執筆時点ではセールで2割ほど引かれているので、気になるならSteamストアページで今の値段を確かめておくといいにゃ。動作環境はWindows専用で、Core i5-8400/メモリ8GB/GTX 1050あたりが最低ラインの目安になっている。
いきなり買うのはためらう、というときのために無料の体験版も配信されている。まずは自分の指でオブジェクトを掴んで伸ばして、離したときに何が起きるか——その感触を確かめてみるのが手っ取り早いにゃ。
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