『ディアブロ IV』に「転生」実装へ ― エターナルの相棒をレベル1に戻してシーズンへ連れて行ける
シーズンが変わるたび、キャラクター選択画面の左側に「永遠の領域」の子たちが並んだまま置き去りになる——『ディアブロ IV』を長く遊んでいる人なら、たぶん一度は思ったことがあるはずにゃ。愛着のある名前も、時間をかけて整えた顔も髪も、シーズンに持って行きたいのに持って行けない。3年ぶんの「毎回また作り直しかぁ」に、ようやく答えが返ってきたにゃ。
Blizzardが公開した3.2.0 PTRの概要で明らかになった新機能が「転生(Rebirth)」。永遠の領域のキャラクターをシーズンキャラクターへ変換する仕組みで、対象のキャラはシーズンの領域へ移動し、レベルは1にリセットされる。新しくキャラを作る代わりに、すでにいる一体を選んでシーズンへ連れて行けるようになる、というわけにゃ。
引き継がれるのは「その子らしさ」の部分だけ


公式が挙げている引き継ぎ対象は、クラス・名前・外見、そしてノーマル/ハードコアの状態。加えて、外見変更(トランスモグ)や顔料、乗騎とアクセサリー、ペット、ポータル、墓石といったコスメティックの設定もそのまま移る。さらに地味に嬉しいのが、そのキャラが転生を重ねても累計のプレイ時間が積み上がり続けるという点。何度シーズンをまたいでも「この子と何時間過ごしたか」の数字は途切れない。
裏を返せば、引き継がれるのはそこまで。レベルは1に戻るし、装備しているアイテムと個人のインベントリの中身は転生時に失われる。しかもこれは「持って行けない」ではなく「消える」で、公式は転生の前に該当キャラのアイテムをすべて永遠の保管箱へ移しておくよう明記している。
実際の確認画面がなかなか強烈で、「このキャラクターはクラスと外見を保ったままレベル1のシーズンキャラクターとして生まれ変わります」という説明の下に、赤字で「装備とインベントリは転生時に引き継がれません。すべてのアイテムを装備解除して保管箱へ移すか、下のチェックボックスにチェックを入れて削除してください」と警告が出る。ご丁寧に「Delete my Equipped Items and Inventory(装備品とインベントリを削除する)」というチェックボックスと、実行前にキャラクター名を手入力させる欄まで用意されているにゃ。装備を身に着けたまま、あるいはカバンに何か残ったままでは転生ボタンを押せない——という作りになっている。
スクリーンショットに写っているサンプルキャラが「Paragon 200」のバーバリアンなのが、この機能の性格をよく表していると思うにゃ。到達点まで育て切った子であっても、シーズンへ行くときは装備を全部置いて、レベル1からもう一度。つまりこれは進行度の引き継ぎではなく、「同じ子でシーズンを始め直す権利」にゃ。シーズン制ハクスラの土台——全員が横一線からスタートして、新要素を新しいビルドで味わう——には手を付けず、そこに乗る器だけを自分の相棒に差し替えられるようにした、と言ったほうが近い。
転生の実行画面にはキャンペーンの進行状態を選ぶ「Change Campaign State」や、ソロ・セルフファウンドのチェック欄も並んでいて、新規キャラを作るときの選択と同じ流れで進められるようになっている。名前の欄にはもとの名前が最初から入っていて、押すボタンだけが「CREATE」ではなく赤い「REBIRTH」になっている——このUIの落とし所は、なかなか気が利いているにゃ。
同じPTRで触れるのは転生だけじゃない
3.2.0のPTRは日本時間の8月5日2時から8月12日2時まで開いていて、シーズン15の内容をひと足先に試せる場になっている。Battle.netアプリの『ディアブロ IV』のバージョン選択から「Public Test Realm」を選んでクライアントを入れれば参加できる形にゃ。転生と一緒にテスト対象へ挙がっているのが、以下のあたり。
- 魂の破片(Soul Splinters): ソケットのあるジュエリーに挿せる新しいソケッタブル。属性耐性と強力な追加効果をくれる代わりに、リソース消費増・最大ライフ減・常時弱体化・移動速度低下といった明確な代償が付いてくる。希少度は5段階。
- レガシー・ユニークの復活: 過去の『ディアブロ』でおなじみのユニークがまとめて現代の装備プールへ。レオリックの王冠、ヨルダンの石、宿敵の腕甲、スクワートのブラウス、イン=ジオム、ファーネス、そしてメッサーシュミットのリーヴァー(こちらはシーズン15での追加で、PTRでは試せない)といった顔ぶれ。これらは期間限定ではなく恒常の追加にゃ。
- チャレンジダンジョン: オーバーランドに開くポータルから入り、奥のボスに挑む形式。トーメント帯では自分より最大3段階上まで難度を選べて、そのぶん見返りも大きくなる。
- ホラドリムの郵便箱: 開発チームからアカウントへ報酬やメッセージを直接届けるための受け取り専用の窓口。PTR参加者には記念アイテムが送られる。



押す前に、保管箱を一度開けておくこと
PTRはあくまで開発中の内容を試す場で、公式素材にも「IN DEVELOPMENT CONTENT / NOT FINAL」の但し書きが入っている。数値も挙動も、本実装までに変わる可能性は普通にあるにゃ。シーズン15そのものの開始日は、今のところ公式からは告知されていない。
それでも、この機能が本番に乗ったときに効いてくる注意点はもう見えているにゃ。転生は装備を消す操作で、しかも「削除する」チェックボックスがその場に置かれている。永遠の領域で長く使ってきた一本や、貯め込んだ素材が乗ったままの子をうっかり流し込まないよう、押す前に保管箱へ避難させる——これだけは覚えて帰ってほしいところにゃ。


シーズンのたびに増え続けるキャラクター枠を眺めて、「この子はもう二度と動かさないんだろうな」と思っていた人にとっては、けっこう大きな変化にゃ。数字は毎回リセットされても、名前と顔とプレイ時間だけは連れて行ける。ハクスラで一番リセットされたくないものが何なのかを、ちゃんと分かっている実装だと思うにゃ。
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