『ダイス・タバーン:運命の一投』が好スタート、Steamレビュー115件中108件が好評
6個のダイスを振って、出た目から1と5、それに同じ数字の3つ揃いを拾って点にする。そこで点を確定させるか、もう一度振って上を狙うか——欲を出して何も拾えなければ、そのターンに積み上げた点は丸ごと消える。Farkle(ファークル)という古くからあるダイスゲームのルールに、ローグライクのビルド要素を重ねたのが『ダイス・タバーン:運命の一投』。9月8日の午前10時にSteamで配信が始まり、5日でレビュー数は三桁に乗った。
Steamストアページのレビュー集計を見ると、9月13日時点で115件のうち108件が好評。評価は「非常に好評」のまま推移している。発売から5日という段階で、レビューを書くほど遊んだ人がこれだけ出ているのは、1本あたりの周回が短いタイプのゲームらしい伸び方だね。
価格は1,500円で、いまは発売記念の20%オフで1,200円。この割引が続くのはあと1週間ほど。無料の体験版も引き続き配信されていて、購入前にダイスの感触を確かめられる。
動作環境はWindowsのみで、MacとLinuxには対応していない。開発元はCavi Studio、販売はハリソンワールドで、公式の発売告知ではSteam Deckでの動作にも触れている。対応言語は日本語・英語・簡体字中国語の3つだけれど、ストアの言語表でチェックが入っているのはインターフェイスの欄だけで、音声・字幕の欄は空。日本語のPVが公式チャンネルに上がっている一方、ボイスが付く作りではないと考えたほうがいい。

このゲームの肝は、振る道具そのものを改造していくところにある。冒険中に集まるダイスは35種類。それぞれ能力や出目の傾向が違っていて、組み合わせると43種類のシナジーが発動する。たとえば「下剋上」は安価なダイスがストレートの判定ルールをひっくり返し、「神聖帝国」と「悪魔王朝」は選んだ3つのダイス次第で光と闇のどちらへ転ぶかが決まる。
強化の方向もいくつも用意されている。ウェイトを仕込んで出目の確率そのものを傾ける、銅・銀・金のコーティングステッカーを貼って要らない出目を得点に変える、倍率を重ねる、イカサマ道具を足す——確率を運任せにせず、自分の手で歪めにいくのが基本方針だね。
プレイヤーキャラクターもルールごと違う。ギャンブラー、錬金術師、道化師といった顔ぶれがそろい、少ないターンでより大きなリスクを背負う者、コーティングが20%安くなる代わりにダイス自体が高くつく者、得点するたび65%で2倍・35%で1点になる大博打を仕掛ける者、と性格がはっきり分かれている。同じダイスを引いても、誰を選んだかで最善手が変わる仕組み。


6つの酒場と30人の対戦相手が仕掛けてくる
舞台は6つの酒場で、待ち構える対戦相手は30人。彼らはそれぞれ特殊なルールを持ち込んでくる。得意にしている出目を封じてくる者、頼りにしている組み合わせを禁止してくる者、失敗時のペナルティを重くする者、毎ターン合計スコアを削ってくる者。ショップに並ぶ商品と進むルートは毎回変わり、手持ちのゴールドは限られる。何を買って何を諦めるか、コイン1枚ぶんの判断が後半に効いてくる。
6つの酒場を初めて制覇すると、その先に「勅令」が開く。全15段階で、上がるたびに新しい制限が加わるのだけれど、厄介なのは前の段階の制限が消えないこと。制約が層になって積み上がっていく方式で、ビルドの完成度を試される。
もうひとつ、「終盤チャレンジ」という遊び方もある。前の客がダイス卓に残していった、決着の付いていない盤面を引き継ぐモード。使えるダイスもリソースも目標も最初から決まっていて、その条件の中で突破口を探すパズル寄りの作りだね。
物語の主役は、北境の村で酒場に育ち、廃墟から身を起こした少女エレナ。コイン1枚から王座を目指すという触れ込みで、最初の酒場の目標スコアは3,500、最後は500,000。およそ143倍の距離を、6個のダイスで詰めていくことになるにゃ。
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