バイキングが恐竜に跨る異形RTS『Dinolords』、3年半のメイキング公開でSteam早期アクセス目前
バイキングの斧と、恐竜の牙。普通は交わらないはずの二つが、まじめに殴り合っている珍作が近づいてきたにゃ。デンマークのインディースタジオ Northplay が手がけ、Ghost Ship Publishing が送り出す『Dinolords』。約3年半にわたる開発の裏側をまとめた「メイキング映像」が公開され、いよいよSteamの早期アクセス開始が目前だと明かされた。
まずはその映像を見てほしい。中世の城塞と、そこへ突っ込む恐竜の群れ。ネタ一発では終わらせない作り込みが伝わってくるはずにゃ。


赤毛のエイリークが持ち帰った、恐竜の卵


『Dinolords』の世界は、実在の歴史をほんの少しだけ捻じ曲げたところにある。舞台は西暦985〜1002年ごろ。グリーンランドへ渡った探検家・赤毛のエイリークが、氷の中から恐竜の卵を見つけてしまう——という設定だ。持ち帰られた恐竜は家畜化され、やがて戦のために育てられていく。
そしてデンマーク王スヴェン(Sweyn Forkbeard)は、その恐竜戦力を惜しみなくイングランド侵攻に投入する。プレイヤーが担うのは、迎え撃つイングランド側の若き指揮官エドマンド。史実の人物名や年代を下敷きにしつつ、そこにT-Rexが乱入してくる。この“真顔でバカをやる”バランスが本作の背骨になっているにゃ。


都市を築き、恐竜を率い、自分も斬り込む
ジャンル表記は聞き慣れない「Hack'n'Strat」。開発元いわく、爽快なアクションRPGと、腰を据えて遊ぶリアルタイムストラテジー/都市建設を一本に融合させた造語だ。遊びの柱は大きく三つに分かれている。
| 柱 | 内容 |
|---|---|
| 資源とクラフト | 資源を集め、自動化・精製し、物資や武器を作る |
| 都市建設 | 住居・生産施設・専門建築を並べ、中世の街を育てる |
| 戦略戦闘 | 部隊を指揮し、恐竜も交えた大規模な戦に参加する |
面白いのは、俯瞰で軍を動かすだけでは終わらないところ。プレイヤーはWASDで自キャラを直接動かし、前線に飛び込んで敵を薙ぎ払える。街づくりのマクロと、剣戟のミクロを行き来する——このスイッチの気持ちよさが本作の狙いにゃ。派手なアクションだけ、あるいは数字とにらめっこするRTSだけ、どちらにも寄りすぎないのが個性になっている。


映像がさらけ出した、3年半の試行錯誤
今回のメイキング映像は、この珍妙なアイデアがどうやって形になったのかを追ったもの。ネタ先行で始まったコンセプトを、遊べるゲームに落とし込むまでの道のりが、開発チーム自身の言葉で語られている。恐竜が敵を咥え上げ、放り投げ、時に倒れていく——そんな挙動ひとつを詰めるのに、地道な作業が積み重なっているのが伝わってくる。
Northplay は「オープン開発」を掲げ、早い段階からプレイヤーを巻き込みながら作ってきたスタジオでもある。今回の映像公開も、その延長線上にある“途中経過の共有”だと考えると腑に落ちるにゃ。

αテストが5000人に突きつけた宿題
早期アクセス前に行われたクローズドαテストの数字も、なかなか生々しい。応募は約2万人、実際に触れたのは5000人以上。10時間以上ぶっ通しで遊び続けたプレイヤーも珍しくなかったという。恐竜×バイキングという掴みが、ちゃんと“遊びの中身”まで人を連れていけた証拠にゃ。
ただ、手放しでは喜べない結果も出た。参加者のおよそ半分が、チュートリアルの不具合や説明不足でつまずき、序盤で離脱してしまったのだ。逆に言えば、その最初のハードルさえ越えれば定着率は極めて高い。だからこそ開発チームは今、入口の作り直しに最優先で取り組んでいる。数字を正直に受け止めて次に活かす——この向き合い方は好感が持てるにゃ。


配信はSteamから、まもなく
『Dinolords』は近日中にSteamで早期アクセスを開始する予定。対応プラットフォームはWindowsとmacOSで、プレイはシングルプレイ中心だ。早期アクセス期間は戦闘・戦略・都市建設といったコア部分の完成度を高めるところから始まり、キャンペーンや進行システムを積み上げて、正式版(1.0)で全体像を整える流れになる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発 | Northplay(デンマーク) |
| 販売 | Ghost Ship Publishing |
| ジャンル | アクションRTS+都市建設(Hack'n'Strat) |
| 対応 | Windows / macOS(Steam・シングルプレイ) |
| 配信 | Steam早期アクセス(近日開始予定) |
最新の様子は公式Xでも小出しにされているにゃ。
ネタの強さだけで語られがちな一本だけど、αで見えたのは「入口さえ越えれば長く遊ばれる」という手応え。その入口をどこまで磨いて早期アクセスに持ち込めるか——恐竜に乗って城を落とす日を、気長に待つ価値はありそうにゃ。
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