PC-98風ノベル『DISK-Y』Steamページ公開、1周10〜15分・320×240ドットで描く心理ホラー
10分から15分。1周にかかる時間として、ストアページにそう書いてある。腰を据えて読むタイプのノベルを想像して開くと、たぶん面食らう短さ。そのぶん画面の作りのほうが振り切れていて、解像度は320×240ピクセル、BGMはFM音源という徹底ぶりだよ。びぶ/vivが開発中のレトロ風短編ビジュアルノベル『DISK-Y』、そのSteamストアページが8月22日に公開されたにゃ。
転校生ユウの心と融合するか、拒むかを選ぶ
プレイヤーが立つ位置は「僕」。転校生の〈ユウ〉に学校を案内しながら、彼女の心の支えになってあげよう——というのが入口になっている。ただ、ユウの心は不安定で、その心と融合するのか拒絶するのかという選択は「僕」に委ねられる、とストアページは説明している。付いているタグも「心理ホラー」「サイケデリック」「哲学的」「マルチエンディング」といった並び。案内役をやらされているうちに、案内される側の中身へ引きずり込まれる話、ということみたいだね。
短さのほうは、ストア側が先回りして「単体で完結するが、この世界を掘り下げていくほど隠された真実が見えてくる」という趣旨のことを書いている。1周で終わらせる前提では組まれていないわけだ。



配信は2026年11月の予定。対応環境はWindows(64bit)とmacOSの2つで、Steam実績・Steamクラウド・ファミリーシェアリングにも対応する。表示と字幕は日本語・英語・韓国語・イタリア語・ベトナム語の5言語が用意され、音声対応についての記載はない。価格はまだ出ていない。
そして地味に引っかかるのが動作環境で、320×240の画面を売りにしておきながら、必要なストレージは3GB、メモリは8GB。見た目のレトロさとPCへの要求は、そのまま比例するものでもないらしい。
作者は無料ホラー『さいはて駅』を作ったびぶ/viv



『DISK-Y』を手がけるびぶ/vivは、2025年3月7日に配信された探索ホラーアドベンチャー『さいはて駅』の作者。目覚めると見知らぬ終着駅にいた男性2人が、共依存と歪んだ情愛を抱えたまま脱出を目指す一作で、本編は無料で配信されている。ユーザーレビューは1万件を超え、95%が好評の「圧倒的に好評」。無料タイトルでこの規模のレビューが積まれているのは、そう多くない。
『さいはて駅』には追加エピソード「黄昏電鐵」(800円)や公式設定資料集も用意されていて、こちらは有料。プレイヤーの行動で変動する「依存度」によってエンディングが分かれる仕組みで、心の距離が数値として裏で動いているという点は、心と融合するか拒むかを選ばせる『DISK-Y』とどこか地続きに見える。
1周は10〜15分。それを何周することになるのかは、「僕」の選び方しだいということになる。
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