『Doloc Town』1.0が配信開始、旧市街跡と農業ドローンで物語が完結
酸性雨が降る終末世界で、のんびり畑を耕す。その妙な取り合わせのドット絵農業シム『Doloc Town』が、1年3か月の早期アクセスを終えて完成形にたどり着いたにゃ。RedSaw Games Studio が手がけ、Logoi Games と Pathea Games が展開する本作の正式版1.0が、Steam で配信開始。ずっと待たれていた日本語表示にも、このタイミングで正式対応した。
早期アクセスの開始は2025年5月8日。そこから積み上がったレビューは約1,900件を超え、評価は「圧倒的に好評」の95%を維持している。荒れた大地を耕して町を立て直すという地味な骨格のゲームが、ここまで支持を集めたまま完走したのは素直にすごいことだと思うにゃ。
1.0の目玉は、新しく踏み込めるようになった広大なエリア「旧市街跡」だ。かつて栄えていた都市の残骸で、工業区・住宅区・商業区・中央公園といった区画に分かれ、高架道路まで残っている。廃墟をただ眺めるだけの場所ではなく、放射線を浴びたカメレオン虫や交通取締ロボットなど7種類の新たな敵が徘徊しており、チタン鉱石や金属の補給物資箱といったこのマップ専用の資源も手に入る。
そしてここが重要なところなんだけど、プレイヤーがこれまで町のあちこちで拾い集めてきた手がかりは、すべてこの旧市街跡へ収束するように仕込まれていた。1.0でメインストーリーは完結し、世界に隠されていた謎に決着がつく。開発元によればメイン筋だけで30時間超、サブクエストや住民との関係、探索を全部拾っていくと100時間規模になるボリュームだそうにゃ。早期アクセス版から、メインクエストだけで10時間ぶんほど増えている計算になる。


畑はドローンに任せて、自分は廃墟へ出かける

物語の終着点が「遠出しないと辿り着けない場所」になった以上、毎朝の水やりに縛られていては話が進まない。1.0で追加された農業自動化システムは、その問題への回答になっているにゃ。
テックツリーの自動化ノードを解放すると、基本の農業用ドローンと屋内向けの小型ハブが使えるようになる。ドローンは種まき、水やり、施肥、マルチ敷きまでを肩代わりしてくれて、屋外の畑だけでなく屋内の栽培にも対応する。動力にはソーラーや風力といった発電設備が絡んでくるので、農場そのものを一つのプラントとして組み上げていく感覚に近い。プレイヤーの立ち位置が「農夫」から「農場の管理者」へずれる、というのが分かりやすい表現だと思う。
探索側にも、カスタマイズできるドローンを供にして危険地帯へ踏み込む要素が用意されている。畑を守る自動化と、外へ出るための自動化。1.0はその両輪で「町に縛られない終盤」を成立させにきた格好にゃ。
Mac版は無く、Workshopはある
購入前に確認しておきたい細かいところを、項目ごとに整理しておくにゃ。
まず言語。1.0で対応言語は英語・簡体字中国語・繁体字中国語・フランス語・ドイツ語・日本語・韓国語・ポルトガル語(ブラジル)・ロシア語の9言語まで広がった。ただし Steamストアページの表記を見るかぎり、フルオーディオ(音声)に指定されている言語は9言語のうち一つも無い。日本語対応というのは、あくまでインターフェースと字幕の話だと思っておいてほしい。
- 価格: 2,000円。配信記念として20%オフの1,600円で買える
- 対応OS: Windowsのみ。MacとLinuxの動作環境は掲載されていない
- 最低動作環境: Windows 10 / Intel Core i3 6100 / メモリ8GB / GeForce GTX 460 / DirectX 11 / 空き容量2GB
- 推奨環境: ストアページに記載なし
GTX 460という10年以上前の世代が最低ラインに置かれているとおり、要求は相当に軽い。ストレージも2GBで済むので、メインで遊んでいるゲームの横に置いておける身軽さがあるにゃ。
機能面では Steam Workshop に対応していて、有志のMODを導入できる。ほかにSteam実績、Steamクラウド、ファミリーシェアリング、DualShock/DualSenseを含む部分的なコントローラー対応が揃っている。プレイ人数はシングルプレイのみで、マルチプレイの記載は無い。アクセシビリティ寄りの項目としてカメラ酔いへの配慮、色の代替表現、音量の個別調整、時間制限のある入力を必要としない設計などが明示されているのも、この手のスローライフ作品としては丁寧なところ。


新エリア、農業の自動化、そしてメインストーリーの決着。この三点セットを1.0でまとめて出すという予告は、7月の時点で開発元自身がアナウンスしていたものだ。
早期アクセスの作品を「完結するまで待つ」派だった人にとっては、まさに今日が待っていた日ということになる。放射能まみれの大地でトマトを育てるという矛盾したのんびり感が、どこへ着地するのか。答えは旧市街跡の奥にあるにゃ。
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