撃ったミサイルを自分で操縦する『Dumbfire』、Steamでプレイテスト参加を受付中
ミサイルを撃つところまでがプレイヤーの仕事、ではない。TitanGameDev が Steam で準備している『Dumbfire』は、発射した1発を着弾まで自分の手で飛ばしきるゲーム。ストアページに書かれた一文がそのまま企画書になっている——「ミサイルを撃つ。そのあと、それを飛ばさないといけない」。
自分の運動量を抱えたまま壁へ突っ込む
操縦対象がミサイルである、というだけで挙動の前提がまるごと変わる。自分の運動量をそのまま抱えたまま進み、進行方向は機首の向きで決まり、こちらの都合で勝手に速度を落としてはくれない。曲がりたい方向に機体を向けても、慣性で外へ膨らんでいく。壁に触れたらそこで終わり、というシンプルな結末がずっと待ち構えている。
ジャンルの登録は「レーシング」で、付いているタグは Flight、Physics、Difficult、Fast-Paced あたり。要するにタイムアタックだね。ターゲットをどれだけ速く落とせるか、そのためにどれだけ狭い隙間を攻められるか、が競技の中身になっている。
見た目はピクセルグラフィックス寄りの3D。地形の造形はざっくりしているぶん、速度が乗ったときの流れる背景と、機体が引く排煙の軌跡がよく目立つ作りにゃ。
面白いのは、操作の説明に「カメラと格闘しなくていい」とわざわざ書いてあること。ステアリングはプレイヤーから見た向きを基準に効くので、画面の上を押せば画面の上へ行く。3Dの飛行ものにありがちな「機体基準か視点基準か分からなくなる」あの混乱を、最初から潰しにいった設計だと思う。キー割り当ては全部変更でき、キーボードとコントローラーのどちらでも同じように遊べると明記されている。
ストアページは「『Superflight』や『Clustertruck』が好きな人向け」と名指ししている。速度と物理演算で気持ちよくなるタイプ、という自己申告としては分かりやすい線引きだね。
減速しない機体をどう御するのか。用意されているのがアクティブな能力で、公表されているのは4つ。
- グラップルフック — 壁や構造物に引っ掛け、運動量を残したまま角を曲がる
- スーパーブースト — 短時間だけ強く焚く。踏み切ったら戻れない加速
- スローモーション — 先を読むために時間を落とす
- ドラッグシュート — 速度を一気に殺す減速装置
これ以外にも、ゲーム内のショップを通じて解放される能力があるとのこと。パラシュートで落として曲がるのか、フックで引っ張って抜けるのか、選択そのものが攻略になっている。
スコアの取り方も一癖ある。壁すれすれを通る、排煙を派手に散らす、鋭く切り返す、グラップルで振ってからターゲットを撃ち抜く——こうした「上手い飛び方」が点として積み上がる仕組みだ。


そして能力の元手になるのは、自己ベストを更新した差分だけ。同じ簡単なコースを何百回回しても稼ぎにはならず、前回の自分を超えたぶんしか入ってこない。周回作業で強くなる道を最初から塞いである、というわけにゃ。難易度で有名になるタイプのゲームが、報酬設計まで含めて一貫している例だと思う。
エディター内蔵、作ったコースはワークショップへ


エディターが最初から積まれているのも見どころ。障害物・ターゲット・チェックポイント・発射台を自分で配置してコースを組み立て、そのまま Steam ワークショップへ投稿できる。他人が作ったコースを購読して遊ぶ側に回ることもできる。タイムアタックと相性のいい作りだね。
タイムを気にせず飛ぶだけのフリースタイルモードも別に用意されている。曲芸飛行そのものが目的の遊び方も想定されている、ということになる。
現状、Steam のストアページはまだ「近日登場」の状態で、価格の表示はない。代わりに置かれているのがプレイテストで、ページ上のボタンから参加をリクエストしておくと、開発者が参加枠を増やしたときに通知が届く方式。開発者が itch.io 側にも無料のプレイテストビルドを公開していて、こちらは Windows / macOS / Linux の3種類が並んでいる。直近の更新ではシングルターゲット/マルチターゲットのモード分け、新しいチェックポイントラン、新マップ、コントローラー対応、キー再割り当てメニューなどが入った。
対応環境は Steam の記載で Windows 10 以降と macOS 11 以降。言語はインターフェース・音声・字幕のいずれも英語のみで、日本語の表示は用意されていない。ただ、操作系のゲームなので言語の壁はさほど高くないかもしれない。
必要な空き容量は600MB。ミサイル1発ぶんとしては、ずいぶん軽い。
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