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『EA FC』と『ポケモンGO』が同じ会社に? PIFがEAとSavvyの統合を検討と報じられる

投稿: 2026/09/12by tobariware7分で読めます
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EAの株がNasdaqから消えたのが8月4日。それから1か月あまりで、もう次の話が出てきた。

サウジアラビアの政府系ファンドPIFが、傘下に収めたばかりのEAと、同じくPIF傘下のゲーム持株会社Savvy Games Groupを1つに束ねる案を検討している——9月10日、そう報じられた。まだ何ひとつ決まっていない段階の話だけど、もし実現すれば『EA SPORTS FC』も『Madden NFL』も『Battlefield』も、『ポケモンGO』や『モノポリーGO!』と同じ会社の看板の下に並ぶことになる。

上場35年に幕、EAは8月4日に非公開企業になった

まず前提のほうを整理しておくにゃ。EAがPIF・Silver Lake・Affinity Partnersの3者連合に買収されることで合意したと発表したのが2025年9月29日。1株あたり210ドル、総額およそ550億ドルの全額現金という条件で、同年12月22日の臨時株主総会で承認された。各国の審査を通ったあと、取引が完了したのは2026年8月4日。同日付でEA株はNasdaqでの取引を終え、上場企業としての35年に幕が下りた。

資金の内訳は、3者が出した約360億ドルの出資と、JPMorganが単独で引き受けた200億ドルの融資。持ち分はPIFが93.4%、Silver Lakeが5.5%、Affinity Partnersが1.1%とされている。要するに、EAは実質的にPIFの会社になった。会長兼CEOはAndrew Wilsonが続投し、本社もRedwood Cityのまま。看板の掛け替えはしない、という形で話は落ち着いていた。

Savvyの傘下には『ポケモンGO』も『モノポリーGO!』もある

もう一方のSavvy Games Groupは、PIFがゲームとeスポーツのために立てた持株会社。日本だと名前を見る機会が少ないけれど、抱えている資産はかなり大きい。

中核はモバイル大手のScopely。『MONOPOLY GO!』『Stumble Guys』『Star Trek Fleet Command』などを持っていて、Savvyが2023年に49億ドルで取得した。そのScopelyが、2025年5月29日にNianticのゲーム事業の買収を35億ドルで完了している。ここで『ポケモンGO』『Pikmin Bloom』『Monster Hunter Now』がScopely側へ移った。つまり系譜をたどると、『ポケモンGO』の運営元はすでにPIFの傘の下にいる。

そのほかにESLとFACEITを統合したESL FACEIT Group、リヤドの開発スタジオSteer Studiosを抱える。さらに今年3月には、『Mobile Legends: Bang Bang』のMoontonをByteDanceから60億ドルで取得することで合意したと伝えられていて、この手続きはまだ終わっていない。

EAとSavvyを足すと、サッカー・アメフトのスポーツ大作、基本無料のシューター、シムもの、位置情報ゲーム、モバイルMOBA、eスポーツ興行が1社に揃う。ジャンルの重なりが少なく、地域もほとんどかぶらない。統合の理屈としては分かりやすい組み合わせではある。

ここからは慎重に扱いたいところ。今回伝えられているのは「PIFの内部で検討されている」という段階の話で、最終決定には至っていないとされる。狙いとして挙げられているのは、ゲーム分野の投資・開発・買収の判断を1つの器にまとめること。いまはEAとSavvyが別々にPIFにぶら下がっていて、戦略も財布も二重になっている。

そして重要なのが時期で、Moontonの買収が片付くまでは動かないとみられている。規模が規模なので、仮に前へ進めるとしても各国の競争当局の審査を通す必要が出てくる。EA・Savvy・PIFのいずれからも、公式な発表という形では何も出ていない。

だから現時点で確かなのは、「EAはPIFのものになった」ことと「Savvyもまた然り」という2点だけ。同じ親を持つ2社を1つにまとめる案が検討されている、という以上の話はまだない。

r/Gamesに立ったスレッドは、賛否が拮抗するというより、諦めと皮肉が前面に出る流れになった。口火を切ったのはこんな一言。

これは関係者全員にとって、さぞ素晴らしい長期的判断になるんだろうね。将来このスレッドが引っ張り出されて「終わりの始まりだった」と書き込まれることも、まあ無いんだろう。

そこへすぐ突っ込みが入る。

「終わりの始まり」なら、売却の可能性が最初に出た時点でとっくに始まってる。

EAはもう「始まり」の段階を過ぎてる。

似た既視感として挙がっていたのがマイクロソフトの名前だった。大型買収のあとにスタジオの閉鎖と人員削減が続いた記憶が、そのまま重ねられている。

マイクロソフトの時と同じ既視感。手当たり次第に投げて、最後は家ごと燃やす。

もっとも、EA自身が長年たくさんのスタジオを買っては畳んできた会社でもある。そこを踏まえた、笑っていいのか分からない指摘も出ていた。

EAがどれだけ多くの「終わり」を作ってきたかを思えば、因果応報とは言えるかもね。ただ結局、厳しい業界に放り出されるのは開発者のほうで、経営陣は退職金を抱えて沈む船から先に降りる。

議論が実務的な方向へ振れたのは、素朴な問いが投げられてから。

で、何のため? 人を減らして、残った人の仕事量を倍にする以外に、これの利点って何?

返ってきたのは短い一行だった。

Madden、EA FC、Apex Legendsの独占的な権利。

ただしこれは書き手の推測で、統合後の運営方針やタイトルの扱いについて公式に示されたものは何もない。スポーツ系タイトルのライセンス契約がEAの強みであることは事実だけど、そこから先は今のところ想像の域を出ないにゃ。

スレッドが最も長く伸びたのは、資本の出どころを巡る応酬だった。

これは文化の話で、正直こわいと思ってる。アメリカの労働力も知的財産も生産手段も、外国の資本がまるごと「買って」いくというのは相当な事態だ。

これに対して、歴史を持ち出す落ち着いた反論がつく。

日本企業がハリウッドのスタジオを次々に買っていた頃、同じように大騒ぎしていたのを覚えている年齢なんだ。資本主義ってそういうものだよ。

さらに、その比較の甘いところを突く声も。

アメリカ政府の話を持ち出している人たちが見落としているのは、アメリカのゲーム会社は政府の持ち物ではないという点。今回の件が引っかかるのは、まさにそこ。

議論の締めに近い位置にあったのが、線の引き方そのものを問い直す書き込みだった。

それは筋の通った議論だと思う。「外国人だから、うがー」は違う。自分がこれ以上EAのゲームを買わないと決めたのは、相手がアメリカ人じゃないからではない。

反応を通して見ると、統合そのものの是非を論じている人はほとんどいない。関心が向いているのは、この規模の再編が現場にどう降りてくるか——具体的には人員と、まだ形になっていない新規タイトルの行き先のほうだった。逆に言えば、統合が発表されるかどうかより、そのあとに何が起きるかを全員がすでに見ている。

8月4日にEAが上場を離れてから、この検討が表に出るまで、37日だった。

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