Epic Gamesストア、売上最高でもプレイ時間14%減―ランチャーは一から作り直しへ
Epic Gamesストアで2025年に遊ばれた時間は、66億5000万時間。前の年から14%減っている。
同じ1年で、プレイヤーがこのストアに払った金額は11億6000万ドル。こちらは6%増えて、開店以来いちばん多かった。
金額は伸びて、時間は縮む。よそが言っていることではなく、Epic Games Storeが自分で出した「2025 Year in Review」に、そう並んでいるにゃ。
売上は6%増、遊ばれた時間は14%減った
面白いのは、この14%減という数字が「全体」のものだという点。Epic以外が作ったゲーム、つまりサードパーティ作品に使われた時間は27億8000万時間で、逆に4%増えている。支出のほうも同じ傾向で、サードパーティ作品への支出は4億ドル、伸び率は57%。これは過去最高だった。
引き算してみると、内訳がはっきりする。総プレイ時間が前年比86%で66.5億時間なら、前年は約77億時間。そのうちサードパーティが約26.7億時間だったから、Epic自社タイトル側は約50億時間。それが2025年は約39億時間まで落ちている。2割以上の減少という計算になる。
要するに、ストア全体の時間が減ったのはFortniteをはじめとする自社側であって、他社ゲームを買って遊ぶ場所としてのEpic Gamesストアは、むしろ動きが良くなっている。
人の数も似た形をしている。PCの総ユーザーは3億1700万人超、機種をまたぐEpicアカウントは約9億7200万で8%増。2025年12月の月間アクティブユーザーは7800万人に達して、これも記録。ただし1年をならした平均MAUは6700万人で1%減、平均DAUは3100万人で2%減となっている。年末に一度だけ跳ねた山と、じわじわ下がる平地が同居している格好だね。

このストアを語るときに外せないのが無料配布。2025年に配られたのは100本で、平均スコアは78%。受け取られた回数は6億6200万回にのぼる。全部受け取った人が手にした総額は、米国価格で2,316ドル。
配布は今も続いていて、8月末までは地下駐車場に仕掛けられた異変を10日ぶん見抜く一人称ホラー『Targeted –10 Days』が0円で置かれている。
もうひとつ効いていそうなのが、開発者に渡す取り分。公式の収益分配ページによると、2025年6月から1製品あたり年間100万ドルまでの純収益はレベニューシェア0%で、超えた分から88/12になる。この枠は2026年以降、毎年1月1日にリセットされる仕組み。サードパーティ支出が57%も伸びた背景には、カタログが6,000本を超えたことと、この条件の両方があるとみられる。
ランチャーからUnreal Engineを外す
数字の話はここまでにして、店そのものの話。6月17日のState of Unreal(Unreal Fest Chicago 2026)で、Epic Games Storeの2026年の計画がまとめて示された。
目玉は「Launcher V2」と呼ばれるランチャーの作り直し。ゼロからの再構築で、いちばん大きい変更は、ランチャー自体をUnreal Engine上で動かすのをやめること。2018年12月の登場以来、起動の遅さも、ゲーム中にメモリを食う挙動も、ストアページの重さも、この作りが原因だと言われ続けてきた部分にゃ。
示された数値は、コールドスタートが平均で5倍速、タスクトレイからライブラリへの復帰が平均で6.5倍速。ただし計測環境として挙げられていたのは32コアのThreadripperにメモリ128GBという構成で、普通のゲーミングPCとはだいぶ距離がある。実際に手元でどれくらい変わるかは、触ってみるまで分からない。
同じ場で出た向こう12か月のロードマップは、おおまかに三段構えになっている。
- 段階 / 主な内容
- 直近: ストアフロントの再設計、Launcher V2のベータ、サードパーティ製品のパッチノート表示、地域をまたぐギフト、Fortniteの分割インストール
- 中盤: プレイヤープロフィールとアバター、ユーザーによるレビュー投稿、検索の改善、コントローラー対応の拡充
- 後半: PCとモバイルをまたぐライブラリ、コミュニティ機能、ボイスチャット、ゲームを問わないパーティ
並べてみると、ここにあるのはどれも「他所ではとっくにある機能」だ。ユーザーが書くレビューも、プロフィールも、まともな検索も、8年近く無いままだった。しかも中盤より後ろに置かれている。
Epic自身、2026年2月の時点で現行ランチャーの出来の悪さを公に認め、夏のうちに改善を届けると言っていた。そこから逆算すると、この予定表は「巻き返しの一手」というより、遅れて出す宿題の一覧に近い。
2018年12月に開いた店が、ユーザーレビュー欄を用意するのは早くても8年目の話になる。11億6000万ドルは、その欄が一度も無いまま積み上がった数字にゃ。
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