培養槽のクローンを神に捧げるインクリメンタル『器に喰わせろ』無料体験版がSteamで配信中
船の底に神様が居座っていて、腹が減ると船が進まなくなる。だから喰わせる。喰わせるための肉は、培養槽で自分で育てる——そんなとんでもない前提で回るインクリメンタルゲーム『器に喰わせろ』(英題 *Feed The Vessel*)の無料体験版が、Steamで遊べる状態になってるにゃ。開発・販売はashenDev。製品版のストアページには「近日登場 2026年11月」と出ている。
培養槽でクローンを育て、解体し、燃やして――やることはその繰り返し

公式の紹介文は、目的地についてこう書いている。「飢えた神を、何百光年もの虚空の果てまで喰わせ続けるインクリメンタルゲーム」。プレイヤーがやるのは、培養槽(バット)でクローンを育て、船倉の"存在"に与え、余りを解体して肉と骨を取り、炉に放って炎に変える、という一連の作業だ(Steamストアページ)。
面白いのは、素材の使い道がきっちり分かれているところ。解体して得た骨と肉は各ステーションのアップグレード原資になり、炉で燃やして得た炎は船の自動化に回る。つまり「手でクリックし続ける段階」から「勝手に回り続ける段階」へ移すための燃料が、燃やしたクローンそのものというわけ。インクリメンタルらしい伸び方の裏に、いちいち後味の悪い理屈が仕込まれてるにゃ……。
もうひとつの柱が庭園とイコル(霊液)だ。作物からイコルを収穫できるが、枯れる前に摘まないと無駄になる。放置系のつもりで席を離れると取り逃がすタイプの要素で、ここが「アクティブなインクリメンタル」と自称する所以だと思う。
さらに、クローンを船外——深宇宙の残骸フィールドへ送り出す要素もある。航路を切り開き、アーティファクトを掘り当てる代わりに、ブラックホールを避けなければならない。喰わせて、燃やして、摘んで、送り出す。この4方向を同時に回しながらエンジンをオーバードライブに叩き込み、宇宙の向こう側へ辿り着くのがゴールになる。
ジャンルの並びも、この妙な立ち位置をよく表している。ストアで付いているタグは idle/incremental/automation/クラフト/神ゲー(god game)と、コズミックホラー/SF/カルト/ディストピア。数字を伸ばす気持ちよさと、伸ばしている中身の気味悪さが同居している構成だにゃ。なお製品版ページには成人向けコンテンツに関する注意書きが添えられているので、題材の生々しさは覚悟しておくといい。
体験版は無料、日本語はUIと字幕まで用意されている

配信されている「Feed The Vessel Demo」は無料で、Steamでは2026年7月29日付で公開されている。製品版の価格はまだ出ていない。
対応言語は日本語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語(スペイン)・韓国語・ポーランド語・ポルトガル語(ブラジル)・ロシア語・簡体字中国語の10言語。ただし内訳は要注意で、日本語はインターフェースと字幕のみの対応で、フルオーディオ(音声)の欄はどの言語も「該当なし」——つまりボイス収録は表記されていない。日本語で読めるが日本語で喋りはしない、と考えておくのが正確だにゃ。

動作環境はWindowsのみ。最低がWindows 10 64bit・Core i3-4130/FX-6300クラス・メモリ4GB・DirectX 11対応GPU・ストレージ500MB、推奨がWindows 11 64bit・メモリ6GBで、ストレージは変わらず500MB。数字を見るかぎり、そこそこ古いノートPCでも動く軽さだ。シングルプレイ専用で、実績とクラウドセーブ、ファミリーシェアリングに対応している。
「数字が増えるゲーム」の皮をかぶって、増やしているものの正体を最後まで直視させてくる作りに見える。製品版が11月に出るまでの間に、無料の体験版でどこまで神を満足させられるか試してみるのがよさそうにゃ。
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