木の体で遺跡に潜り、家具を担いで逃げる協力ホラー『GRAIN ROT』Steam配信開始―10%オフの1,035円
呪われたエレベーターに乗って、地下の遺跡へ降りていく。目当てはお宝でも古文書でもなく、そこに置かれている家具。タンスを叩き割り、椅子を担ぎ、椅子ごと逃げ帰って自分たちの拠点を建て直す——そんな協力型ホラー『GRAIN ROT』が、Steamで配信を始めたにゃ。現地時間8月7日15時(UTC)配信開始なので、日本だと8月8日の0時ちょうど。開発は2人組のBeck & Branch Games、パブリッシャーはNeem Interactive。

「壊れたら、火花だけが逃げていく」


プレイヤーの正体は、Living Spark(生きた火花)と呼ばれる存在。そのままでは何もできないので、その辺に転がっている木製の体に憑依して動き回るにゃ。この体がまあ頼りない。裂けるし、崩れるし、なによりよく燃える。世界そのものが焼け野原で、火の気だらけなのがまた性格が悪いところ。
で、体が砕けたらどうなるか。ゲームオーバー……ではなくて、中の火花だけがぴょんと飛び出して、別の状態で存在し続ける。死が「終わり」ではなく「状態変化」として扱われているのがこの作品の芯にゃんだよね。ただし脱出ゲームである以上、抜け道はちゃんと塞がれている。全員の体が壊れてしまったら、そこまでに集めた戦利品はまるごと失われる。持ち帰れて初めて成果、という緊張感は最後まで残る仕組みだ。
もうひとつ、公式が隠しもせず前面に出しているのが「仲間内の混沌」。敵をドロップキックで吹っ飛ばせるのはいいとして、その気になれば味方の体から火花を"うっかり"叩き出すこともできる。ストアページには「自分たちで作り出した混沌に、あなたのグループは耐えられるだろうか」という一文が添えられていて、悪ふざけが普通に致命傷になる前提で設計されているのが分かる。オンライン協力プレイのほか、ひとりでも遊べるにゃ。
そして遺跡は掘り進むほど手強くなる。深い層では「腐敗(Rot)」が体だけでなく声やエモートにまで染み込んでいき、Corruptedと呼ばれる侵された器たちが待っている。彼らは音や動き、さらには互いの存在にまで反応して動くとされていて、決まった型で覚えきるのが難しい相手として説明されている。遺跡の構造そのものも潜るたびに変化する。

家具はお宝で、盾で、建材で、そのうえ通貨

タイトルからして地味に思える「家具集め」が、実は一番よくできた部分にゃ。遺跡に置かれた家具は、単なる収集アイテムじゃない。壊せば資源になり、Grinderという装置に流し込めば金に換わり、そのまま置いておけば迫ってくる何かとの間に挟む遮蔽物にもなる。同じワードローブひとつを、素材にするか、金にするか、盾として残すか——その場の判断がそのまま生死に直結する。ひとつのオブジェクトに用途を4つ重ねた設計は、なかなか他で見ない発想だと思う。
生きて帰った分は、地上のOutpost(前哨基地)の再建に注ぎ込まれる。設置できる家具が増え、ステータスの強化が解放され、救出した生存者が住み着き、次の潜行のための新しい手段が手に入る。基地が強くなるほど深い層へ降りる余裕が生まれる、という往復で回っていく作りにゃんだね。ジャンルとしてはアクション/シミュレーションに分類され、ローグライト寄りの周回構造を持っている。
価格まわりは分かりやすい。通常1,150円のところ、発売記念で10%オフの1,035円、割引は8月21日まで。ワンコインとまではいかないけど、フレンドと1本ずつ買っても3千円台に収まる価格帯にゃ。
日本語対応はインターフェースと字幕までで、フル音声が用意されているのは英語のみ。対応言語は日本語・英語・ドイツ語・韓国語・ポルトガル語(ブラジル)・ロシア語・簡体字中国語・繁体字中国語・ウクライナ語・フランス語・スペイン語(ラテンアメリカ)の11言語だけれど、声だけは英語で聞くことになる。プラットフォームはWindowsのみで、macOS版・Linux版の記載はない。要求スペックは最低がGTX 970/Ryzen 5 2600クラス、推奨がRTX 2060/Ryzen 5 3600クラス、メモリは最低・推奨とも8GB、ストレージ10GB。フルコントローラー対応、ファミリーシェアリングにも対応しているにゃ。
発売前の下地も厚い。公式発表によると体験版は35万ダウンロードを超え、6月のSteam Next Festでは最もプレイされたデモのトップ15に入っていた。開発側は体験版で寄せられた意見をもとに、ソロや少人数で遊ぶときの難度調整や不具合修正、設定まわりの改善を製品版までに済ませたとしている。ストアのユーザーレビューも発売直後の時点で64件中87%が好評の「非常に好評」。母数はまだ小さいけれど、出だしとしては上々にゃんじゃないかな。
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