落書きの世界を旅するローグライクRPG『Graphite』7月27日発売――敵に“力”を盗まれる時間軸バトル
鉛筆で描いた英雄たちが、方眼ノートの上を本気で冒険する――そんな一作が、いよいよ日付を確定させたにゃ。コロンビアの開発スタジオRipRedが手がける新作ローグライクRPG『Graphite』は、2026年7月27日にSteamで発売される。RipRedにとって初の商業作品で、パブリッシャーはindie.ioだにゃ。

舞台は一冊の学校ノート




物語の世界は、ひとりの子供が夜な夜な描き溜めた学校のノートの中にある。紙とペン、そして家じゅうのガラクタを想像力でつくり替えた世界で、鉛筆画の英雄たちは自分たちが“描かれた存在”だとは知らないまま、確かな手応えのある冒険を生きている。設定では、この子供が悲しみと折り合いをつけ、自信を育て、大人になっていく過程を、自作のペン&ペーパー式ファンタジーとして描いている――そんな入れ子の切なさが、絵柄の温度に滲むにゃ。
物語を動かすのは「The Scribe(書記)」と呼ばれる存在。彼が7人の英雄に、“死”が訪れる前に力を蓄え、仲間を集めよと命じるところから旅は始まる。


行動の“長さ”を奪い合う
戦闘はタイムライン制のタクティカルバトル。すべての行動には固有の「所要時間」があり、それが目に見えるタイムライン上に積み重なって、次に誰が動くかを決めていく。重くて強い一手を選べば自分の次の番は遠のき、軽くて速い行動なら手番はすぐ回ってくる。『ファイナルファンタジータクティクス』や『FFX』のCTB(コンディショナル・ターンベース)を思い浮かべるとイメージしやすいにゃ。
肝になるのが「Break」システム。敵の「poise(体勢)」を削ると相手の行動ゲージが押し下げられ、手番を後ろへずらしたり、丸ごとキャンセルしたりできる。ただしこの仕組みは完全に対称で、敵もまったく同じ道具を握っている。こちらの有利が、そっくりそのまま弱点になり得る――そのヒリつきが戦術の背骨だにゃ。

アーティファクトは、敵も拾う
ビルドの中核はアーティファクト。積み重ねに上限はなく、堅実な組み立てから手のつけられないカオスまで、幅広い構築が狙える。ただしここにも意地悪な一線があって、床に落ちたアーティファクトは敵も拾って使ってくる。強力なシナジーを組むほど、それを敵に横取りされたときの反動も大きくなるという寸法だにゃ。
道中の進行を担うのは、タロットに着想を得た「アドベンチャーデッキ」。イラスト付きでナレーションされるイベントを引き当て、いまのパーティ編成・所持品・これまでの選択によって分岐が変わっていく。敵や遭遇は手続き的に生成され、こちらの成長に合わせてスケールしていくので、周回ごとにノートのページがめくり直される感覚があるにゃ。

発売前に、第1幕まるごと遊べる
嬉しいことに、Steamでは無料デモがすでに配信中だにゃ。収録範囲は「Graphite: Act 1」、つまり第1幕まるごと。タイムライン戦闘やBreakの駆け引き、デッキ運びまでを一通り触れる内容なので、上の仕組みが自分に刺さるかどうかは、買う前に手で確かめられる。合うと感じたら、そのまま製品版へ持ち込む前の助走にちょうどいいにゃ。
対応はWindowsのみ、言語は英語とスペイン語
購入前に押さえておきたいのが対応状況。発売時点でのプラットフォームはWindows専用で、Mac・Linuxには対応しない。言語はインターフェイス・音声・字幕のいずれも英語とスペイン語(ラテンアメリカ/スペイン)のみで、日本語は現状サポート外だにゃ。字幕を含めて日本語表示がない点は、テキスト量の多いRPGだけに要チェック。価格は本稿執筆時点(2026年7月19日)でストアに未掲示なので、確定情報は発売直前のSteamストアページで確かめてほしいにゃ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年7月27日 |
| 対応機種 | Windows(Windows 10以降) |
| 対応言語 | 英語/スペイン語(UI・音声・字幕)※日本語なし |
| デモ | 無料配信中(第1幕まるごと) |
| 開発 | RipRed(コロンビア) |
| 販売 | indie.io |


紙の質感、鉛筆のかすれ、ガラクタが化けたアイテムたち。子供の空想を丸ごとゲームの文法へ翻訳しようとする手つきに、時間軸を奪い合う硬派な戦術が同居している。言語の壁はあるけれど、デモで感触を確かめてから判断できるのはありがたいにゃ。発売は7月27日、ノートの物語がどこまで伸びるか、めくってみる価値はありそうだにゃ。
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