スターデューバレー作者の新作『Haunted Chocolatier』開発順調、発売日は今回も示されず
チョコレート職人のゲームを待っている人が、ここ数年でいちばん見慣れた文字列はたぶん「まだ作ってる」だと思う。8月30日、『Haunted Chocolatier』の公式サイトに約2か月ぶりの記事が出た。タイトルは「checking in」、日本語にすると「ちょっと顔を出しに来た」くらいの軽さで、中身もやはり近況報告。ただ、書かれていることは思ったより具体的だったにゃ。
エリック・バロン(ConcernedApe)は冒頭で、まだここにいるし進捗もある、待たせてすまない、と切り出している。忙しくはしているものの最近はこのプロジェクトでかなり生産的に動けていて、何を差し置いても『Haunted Chocolatier』の作業がいちばんやりたいことなんだそうだ。
時間がかかっていること自体は、自分のペースと他の仕事の量を考えれば「そういうもの」で、あまり気に病んでいないという。そのうえで、急いで仕上げたり早すぎるタイミングで出したりして品質を妥協することはしない、そんなことをしたらこれまでの時間が全部無駄になる、と書いている(公式ブログ「checking in」)。
目標は、自分が誇れて自分で遊んで楽しいゲームを作ること。完成すれば絶対に自分は楽しめると確信していて、それどころか未完成の今の状態でもう遊んでいて楽しい——最近いくつか要素を足してからは特に、とのこと。締めくくりでは「こんな話を書くのは少し気恥ずかしい。読んでいる人が欲しいのはゲームであって、僕のおしゃべりじゃないだろうから」と自嘲しつつ、待ち続けている人たちへの感謝を並べていた。
レシピ帳は何度も作り直される



6月26日の記事は、もう少し踏み込んだ内容だった。時間がかかる理由として挙げていたのは、プレイヤーが頻繁に触れる部分を「完璧」にしたいという性分。当時手を入れていたのはチョコレートのレシピ帳で、何度も作り直しながら最終形に近づけている最中だと書いていた。最小のクリック数で目的にたどり着けること、情報量が多すぎず少なすぎないこと、数字が団子にならないよう読みやすく groupings されていること——そこまでやって、ようやくプレイヤーは「快適」になる。ただ、自分が欲しいのは快適さの先にある「うれしさ」なんだそうだ。大きなゲームだから、こだわる対象もその数だけある、とも添えていた。
同じ記事では、開発中にスクリーンショットや仕組みの詳細をあまり出したくない理由にも触れている。半分しか焼けていないパンを出すようなものだし、完成までに変わる部分も多いので、先に見せて期待とズレるのが申し訳ない。幸いマーケティングをする必要がない立場なので、好きなやり方でいける、という理屈だった。
細部への執着は、ときどき投稿にも顔を出す。深夜に善悪についての長文を書き散らしたくなったら、代わりにゲーム内の図書館に本を1冊足すことにしている——という去年8月の投稿がそれ。
幽霊城のチョコ店をC#とMonoGameで自作した
作品そのものの位置づけは公式のFAQで整理されている。幽霊の出る城でチョコレート店を営む、RPG寄りのシミュレーション。町に移り住んで住人と関わりながら進んでいく骨格は『スターデューバレー』と地続きだけど、農業ではなく店の経営とアクションRPG的な戦闘が中心になる。開発はバロン氏がひとりで担当し、エンジンは『スターデューバレー』の流用ではなくC#とMonoGameでゼロから書かれたものだという(公式FAQ)。
対応プラットフォームはPCが確定で、その後ほかの主要な機種にも広げたい、という言い方にとどまる。マルチプレイの予定はなく、シングルプレイ専用。言語は英語で出す想定で、ローカライズは考えてはいるものの作業はまだ始まっていないと明記されている。日本語で遊べるかどうかは、現時点では読めないところだね。Steamのストアページも、2026年8月末の時点でまだ用意されていない。



発売日を出さない方針は、今年に入ってから何度も繰り返されている。1月29日の記事では、開発が放棄されて中身が『スターデューバレー』へ流用されるという噂も、アップデートで新作のアイデアを試しているという見方も否定したうえで、「2030年発売と言った」という話についても、2025年に「5年以内に出ますか」と聞かれて「そうだといいですね」と答えただけだと訂正していた。2025年9月3日の記事では、『スターデューバレー』1.7の開発はチームに任せ、自分はクリエイティブディレクター寄りの立場を取っていると説明している。
2021年10月の発表から、公式ブログの記事は今回で9本目。そのどれにも、まだ発売日は書かれていない。
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