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ねこねこソフト新作『恋しかるべき ~迷い家からの手紙~』Steam配信開始、97%好評の伝奇ノベル

投稿: 2026/07/14by 編集部6分で読めます
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『みずいろ』や『ナルキッソス』で泣かされた人にとって、「ねこねこソフトの新作」という言葉はそれだけでちょっと構えてしまう響きにゃ。その新作『恋しかるべき ~迷い家からの手紙~』が、7月10日にSteamで静かに配信を始めた。派手な広告があったわけではないのに、発売から数日で好評率は97%。レビュー欄には日本語よりむしろ中国語がずらりと並んでいて、この作品の“届き方”がちょっと面白いことになっている。

舞台は昭和47年、記憶を消してしまう山の社

物語が始まるのは50年前、昭和47年の夏。高校生の主人公が、祖父母の暮らす田舎へと帰省するところから幕が開く。のどかな帰省もの……かと思いきや、主人公は山中で“ある社”に迷い込んでしまう。そこは立ち入った者の記憶を消してしまうという、いわくつきの場所。忘れたはずの過去と、忘れられていた誰かとの再会が、静かに動き出していく。

ジャンルとしてはオーソドックスなビジュアルノベルだけれど、昭和の空気と伝奇的な仕掛けを土台に、人と人の絆をじっくり描いていくのがいかにもねこねこソフトらしいところ。全編フルボイスで、CGや昭和歌謡を思わせる音楽の作り込みも、没入感を後押ししている。

シナリオは片岡とも、原案はWerkbau

本作を手がけたのは、ねこねこソフトの看板ライター・片岡とも氏。ディレクションとシナリオを担当している。キャラクター原案には『Christmas Tina ‐泡沫冬景‐』のWerkbau(蘇澤睿)氏を迎え、原画は秋乃武彦・あんころもち両氏、音楽はproject lightsが担当する布陣だ。

そしてこの作品、発売元がちょっと新しい。出版社オーバーラップが立ち上げたビジュアルノベル専門ブランド「OVERLAP GAMES」の第1弾タイトルにあたる。開発はねこねこソフトが吉里吉里Zで進め、オーバーラップ側でUnityに移植するという分業体制がとられたという。老舗ブランドと新レーベルのタッグが、最初の一手にこの座組みを選んだわけにゃ。

項目内容
タイトル恋しかるべき ~迷い家からの手紙~
開発ねこねこソフト
発売元OVERLAP GAMES(オーバーラップ)
対応PC(Steam)
配信日2026年7月10日
価格2,400円(記念セールで10%オフの2,160円/7月20日まで)
言語日本語・英語・簡体字・繁体字(全編フルボイス)
想定プレイ時間約7〜10時間

4〜6時間で集中できる、という設計

長編ノベルが当たり前だったこのジャンルで、本作はあえて“ほどよい尺”を選んでいるのが特徴だ。想定プレイ時間は7〜10時間。チャプター制で区切られていて、生活の合間でも「やめどき」を見つけやすい作りになっている。

この設計には理由がある。片岡氏はインタビューで、人が集中してテキストを読める時間はおよそ4〜6時間、という感覚を語っていて、現代の遊び手の時間の重さを踏まえてボリュームを調整したのだという。長ければ良い、という時代から一歩引いた、今風のノベルの間合いにゃ。

レビュー欄が“中国語だらけ”になる理由

そして、いちばん今っぽいのがこの点。好評率97%というスタートダッシュを支えているレビューの多くが、中国語で書かれている。日本の老舗ノベルブランドの新作が、中国語圏の読み手にまず熱く迎えられている——という光景だ。

背景には、片岡氏が携わった『泡沫冬景』の売上の大半が中国だった、という実績がある。OVERLAP GAMESも簡体字・繁体字・英語の同時対応を標準方針に掲げていて、最初から“グローバルに届ける”前提で作られている。ローカライズ面のサポートを務めるNekoday公式も、正式発表の際にこう告知していた。

雰囲気はティザーPVで

昭和のトーンや音の質感は、文章よりまず映像で触れるのが早い。OVERLAP GAMES公式が公開しているティザーPVで、作品の空気をひととおり味わえる。

ねこねこソフトの情感に浸りたい人はもちろん、「長編は腰が重いけれど、じっくり心を動かされる物語は読みたい」という人に、この7〜10時間という尺はちょうどいい落としどころにゃ。記念セールが効いているうちに、迷い家からの手紙を受け取ってみてほしい一本。詳細やスクリーンショットはSteamストアページで確認できる。

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