デスクトップ放置ハクスラ『My Party Is Grinding』8月Steam配信 ― 拾った装備をコミュニティマーケットで売れる
仕事中、画面の隅にちっちゃなウィンドウが居座っていて、その中で騎士と魔法使いがひたすら敵を殴っている。そんな絵面のゲームが今月Steamにやってくるにゃ。
SUPERLINK Inc.が手がける『My Party Is Grinding』は、基本プレイ無料のデスクトップ放置ハクスラRPG。Steamストアページでは配信時期を「2026年8月」と告知していて、8月27日という具体的な日付も伝わってきているものの、8月5日時点のストア表記は月単位のままだ。

「グラインドしているのはあなたじゃない、あなたのパーティだ」


ストアページの紹介文にそう書いてある。放置ゲームにありがちな「数字が増えるのを眺めるだけ」ではなく、古典的なハック&スラッシュの手触りをデスクトップに持ち込むのが狙いらしい。
肝はウィンドウの扱い方にゃ。半透明の小窓は画面のどこにでもドラッグでき、拡大縮小、常に最前面に固定、さらにはクリックをそのまま下のウィンドウへ透過させるところまで用意されている。作業の合間にちらっと目をやって、ドロップした宝箱をクリックして中身を回収する——そういう距離感で付き合う設計だ。
パーティは騎士・戦士・アサシン・アーチャー・メイジの5クラス構成。それぞれにステータスポイントとアクティブ/パッシブのスキルツリーがあり、アクティブは最大4つまで編成に組み込める。コスチュームは完全に見た目だけの要素と明記されているので、性能を気にせず好きな格好をさせていい。
装備は8等級12スロットで400種類以上。鍛冶屋で製作・合成し、魔法塔で刻印・エンチャント・ソケット・抽出とレイヤーを重ねていく。ステージは4幕×10ステージ×5難易度(Normal/Hard/Nightmare/Hell/Inferno)で合計200戦分。オート挑戦で同じステージを回し続けられ、ゲームを閉じている間も最大8時間ぶんのゴールドと経験値が溜まるオフライン報酬付き。
さらに200以上のノードを持つ成長ツリー「オーブサーキット」、キーストーン級のボーナスを抱えた「コンステレーション」、コスチュームのコレクション達成でパーティ全体に永続ボーナスが乗る仕組み、倒した敵から解放されて持っているだけで効果を発揮するペット……と、伸ばす軸がやたら多い。戦闘も物理・炎・冷気・雷・カオスの5属性に、回避/ブロック/ダメージ軽減/防御力という多段の減衰処理、戦闘不能と蘇生、各ヒーローの貢献度が見えるダメージメーターまで乗っている。放置と呼ぶには、中身がだいぶ重量級にゃ。

拾った装備は「交易船」を通って他人の手に渡る
この作品を一番はっきり特徴づけているのが、Steamコミュニティマーケット対応にゃ。
高等級の装備や素材を「Trade Vessel(交易船)」に預けると、そのアイテムがSteam Inventoryに登録される。あとは通常のSteamアイテムと同じように、コミュニティマーケットへ出品して他のプレイヤーと売買できる、という流れだ。ゲーム内で拾った剣が、そのままSteamウォレットの残高に化ける可能性があるわけにゃ。
当然、この手の仕組みで最初に心配されるのは経済の健全性のほう。ストアページはそこを先回りして、アイテムと通貨の発行・検証をすべてサーバー側が握るサーバー権威型の経済だと説明している。報酬も製作も取引もサーバーで決定されるため、クライアント改造やアイテム複製は通らない、という書きぶりだ。進行状況・アイテム・通貨はサーバーに保存されるので、逆に言えばプレイには常時インターネット接続が必須になる。
マーケット対応の放置ゲームは、実装より運用が難しい。複製バグひとつで相場が崩れるし、サーバーが落ちれば放置そのものが止まる。開発側がサーバー基盤の安定を前面に出しているのは、そのあたりを分かった上での構えだと思っておきたい。

動かす前に確認しておきたい線引き
対応プラットフォームはWindowsとmacOSの2つで、Linux版はなし。Windows側の最小構成はWindows 10 64bit(v21H1以降)、Intel Core i3-6100/AMD FX-6300、メモリ4GB、ストレージ1GB、DirectX 11。推奨はWindows 10/11 64bit、Core i5-6500/Ryzen 3 1200、メモリ8GBという線で、macOSはmacOS 12 Monterey以降のApple M1またはIntel 64bitに対応する。ずっと起動しっぱなしにする性質のゲームなので、要求スペックが軽いのはそのまま利点になる。
言語は日本語・英語・韓国語・簡体字/繁体字中国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語・ベトナム語・インドネシア語・タイ語・トルコ語・ブラジルポルトガル語の14種類。ただしストアの表記上、フルオーディオ(音声)に対応している言語は1つもない。日本語で遊べるのはインターフェースと字幕までで、キャラクターがしゃべる作品ではないと考えておくのが正しい。
そのほか、シングルプレイ、Steam実績対応、マウスのみでの操作オプション、いつでもセーブ可能、ファミリーシェアリング対応といったところ。配信・動画投稿は収益化を含めて事前許可なしで許諾されている。
デスクトップの端でパーティが黙々と強くなり続ける8月まで、あと少しにゃ。
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