砂は水を含むほど固くなる―物理演算サンドボックス『Sandcastle』体験版がSteamで配信開始
砂浜で城を作った記憶って、たいてい最後は波に持っていかれた記憶とセットになってるにゃ。その「持っていかれる」ところまで物理演算で再現してしまったサンドボックスが、Bubblebird Studioの『Sandcastle』。8月6日、無料体験版がSteamで配信開始されたにゃ。
制限時間もない。敵もいない。スコアも出ない。やることは、濡れた砂を集めて、盛って、削って、貝殻や流木を挿すこと。それだけの遊びを丸ごと1本のゲームにしてある。
水を含んだ砂が固まり、波が削る
この作品の心臓部は、Steamストアページが「独自の水と砂の物理シミュレーション」と呼んでいる部分にゃ。砂は含んだ水分と加えた圧力によって、しっかり立つ壁にもなれば、触った瞬間にさらさら崩れる山にもなる。乾いた砂をいくら高く盛っても塔にはならない、というあの感覚がそのまま挙動になっているわけにゃね。
そして波のほう。潮は勝手に寄せては引き、水は低いところへ流れ込んで溜まり、城壁の足元を少しずつ削っていく。だから堀を掘る作業が単なる装飾ではなくて、「水をどこへ逃がすか」という工事になる。堀の向きを間違えると本丸のほうへ水路を作ってしまう、みたいなことが普通に起きるにゃ。
道具も一種類ではなく、濡れた砂をすくう、壁を立ち上げる、狭間(はざま)を彫り込む、水路を通す——といった用途ごとに分かれている。細かく彫るための道具が用意されているあたり、「なんとなく山を作る」より一段上の作り込みを想定しているのが分かるにゃ。
砂に埋もれた収集物を掘り出す要素もあって、集めると浜辺のバリエーションや新しい道具が開放されていく。製品版では入り江・島・砂州・三角州といった地形違いの浜辺が10種類用意される予定と案内されている。
体験版で遊べる浜辺は Base と Barrier の2つ
ここは正確に押さえておきたいところにゃ。開発元がSteamで出した告知によると、体験版に入っているのは Base と Barrier の2つの浜辺レイアウト。水と砂の物理挙動、各種の道具、収集物、そして時間制限なしという基本の遊びは体験できるけれど、製品版は道具・開放要素・お題の幅がここからさらに大きく増えるとされている。あくまで「先に一口だけ」という位置づけにゃ。


対応プラットフォームはWindows(10以降・64bit)、macOS(14以降)、SteamOS+Linux。要求スペックはかなり軽くて、必要メモリ3GB・ストレージ400MB、GPUはGeForce GTX 950/Radeon RX 560クラス、macOSはApple M1が基準になっている。砂粒レベルのシミュレーションと聞くと身構えるけれど、少し前のノートPCでも触れそうな数字にゃ。
言語まわりも項目ごとに見ておくと、Steamの表記では日本語を含む12言語がインターフェースと字幕に対応。フルオーディオ(音声)については日本語を含めどの言語も記載がないので、そこは期待しないほうがいいにゃ。ストアの短い紹介文はすでに日本語化されていて、「太陽の光が降りそそぐ静かでトロピカルな海岸で、壮大な砂のお城を作ろう」と書かれている。
Bubblebird Studioは、祖父母から受け継いだ公園を整備していく『Haven Park』や、砂漠を走る列車を組み上げて守り抜く『Trackline Express』を出してきたスタジオ。今回はFuture Friends Gamesがパブリッシャーに付いている。
7月28日時点の開発元の発表では、製品版のSteamウィッシュリストが16万5000件を突破。SNSでの拡散が先行してきたタイトルで、実際に触れる形になったのが今回の体験版というわけにゃ。なお本編の発売日は、Steam・公式サイトともに現時点では未定のままになっている。
配信初日の8月6日時点で、体験版のユーザーレビューは72件・98%が好評という滑り出し。数はまだ少ないので評価が固まったとは言えないけれど、出だしとしては上々にゃね。
400MBで済むし、遊ぶのに理由もいらない。海に行けない夏の夕方あたりに、ちょうどいい重さの一本だと思うにゃ。
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