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『Clair Obscur』開発元の次回作は「好かれなくてもいい」 Broche氏が語った作り方

投稿: 2026/09/14by tobariware5分で読めます
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「たぶん、みんなは気に入らないと思う。それが人生だよ」。The Game Awards 2025を9部門で持っていった『Clair Obscur: Expedition 33』——そのディレクターが、スタジオの次回作について口にしたのがこの一言だった。GOTYの次を作る立場の人間の発言としては、ずいぶん肩の力が抜けている。

次回作でも「誰かを喜ばせるため」には作らない

フランスのメディアKonbiniが6月29日に公開した長尺のインタビュー番組『Jeux Vidéo Club』に、Sandfall InteractiveのGuillaume Broche氏が出演している。自分が影響を受けてきたゲームを延々と挙げていく回なんだけど、その途中で話がスタジオの次のプロジェクトへ向かった。

次のゲームが前作ほど受け入れられると思うか——という問いへの返答が「分からないし、正直あまり気にしていない」。そのうえで氏はこう続けている。「変な言い方だけど、1作目は誰かを喜ばせるために作ったわけじゃない。だからこそうまくいったんだと思う」。

想像上の客に合わせにいくのではなく、作っている自分たちが面白いと思えるものを作った。大勢のプレイヤーが付いてきたのは、そのあとに付いてきたおまけ——という整理だね。

そして次回作でも同じことをやると言い切っている。「次のゲームでも大胆な決断をする。たぶんみんなは気に入らない。それが人生。ついてくるかどうかは、その人が決めることだから」。中身そのものについては口を閉ざしていて、ジャンルもタイトルも、今のところ何ひとつ公表されていない。

規模を広げたら自分が遊びたくないゲームになる

GOTYを獲ったスタジオには、次はもっと大きく、人を増やして、という圧力がかかる。Broche氏自身、その空気があることは認めている。ただ、そこに乗ったところで出来上がるのは「自分がプレイしたいと思わないゲーム」だ、というのが氏の言い分にゃ。

実際、スタジオは今も小さいまま。公式サイトのチームページを開くと、デザイン/プログラミング/アート/キャラクターアート・VFX/オーディオ/プロダクションと部門ごとに名前が並び、最後にオフィス犬のMonocoが1匹だけ混ざっている。800万本を売ったRPGを作った会社の陣容としては、拍子抜けするくらい少ない人数だ。

「限界があるのはいいこと」という考え方は、Expedition 33そのものにも出ていた。少人数で回すために作り込む範囲を絞り、絞ったぶん一点に力を集める——という作り方で、フル価格のRPGを1本仕上げてしまったわけだから、そのやり方を今さら捨てる理由が無い、というのは筋が通っている。

いちばん気になるのは、次が『Expedition 33』の直接の続編になるのかどうか。ここについてBroche氏は以前から同じ言い方を繰り返していて、『Clair Obscur』はシリーズ(フランチャイズ)の名前であって、Expedition 33はそのなかで語りたかった物語のひとつ、という整理をしている。

この言い方をそのまま受け取るなら、次に来るのはナンバリングの続きというより、同じ看板を掲げた別の話になる可能性がある。ただ、スタジオから正式な発表は一切出ていないので、ここから先は断定できない。次回作の形が見えてくるのは、まだ相当先の話になりそうだね。

『Clair Obscur: Expedition 33』の発売は2025年4月24日。ちょうど1年後の2026年4月24日に、公式Xが全世界800万本の到達を告知している。

受賞のほうは、The Game Awards 2025でGOTYを含む9部門。日本ゲーム大賞のブレイクスルー賞も獲っていて、こちらは公式アカウントが「影響を受けてきたJRPGの国で評価されたことが、自分たちにとって特別だ」という趣旨の投稿を出している。

これだけの数字と肩書きを背負ったうえで出てきた次回作の手がかりが、「大胆な決断をする」という一言と「気に入られなくてもいい」という開き直りだけ。ジャンルも、舞台も、発売時期も、まだ何も置かれていない。

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