ゲーマーの53%が「一人で遊びたい」― 競技マルチ疲れと“ソロ回帰”を数字で読む
ランクマッチを閉じて、セーブデータの「続きから」を押す。最近、そういう戻り方をしたゲーマーが世界のあちこちで声をあげているにゃ。「もう競技マルチはいい、一人でじっくり遊ぶ側に戻る」――海外のゲーマーが集まる掲示板やSNSで、この手の“引退宣言”が定期的に共感を集めている。
面白いのは、これがただの気分やノスタルジーじゃないところ。ちゃんと数字が後ろに付いてくる話なんだにゃ。
53%は、もう一人で遊びたい
調査会社 MIDiA Research が複数国のゲーマーを対象にまとめた結果では、全体の53%が「一人用(シングルプレイ)を好む」 と答えている。オンライン対戦や協力プレイより、自分のペースで進められるソロを選ぶ人がすでに過半数、というわけ。
そして、この傾向は年齢で見事に割れる。
| 年代 | 一人用を好む割合 |
|---|---|
| 16〜19歳 | 約30%(対戦・協力プレイ派が多数) |
| 全体平均 | 53% |
| 55歳以上 | 74% |
若い層はオンライン対戦を軸に遊び、歳を重ねるほど静かなソロへ寄っていく。ランク戦に人生の可処分時間を差し出す体力が、だんだん惜しくなる――そう言われると、心当たりのある人は多いはずにゃ。
逃げ出す理由は、たいてい“人”の側にある
競技マルチから距離を置く理由として、繰り返し挙がるのが対戦相手・味方との摩擦だ。腕前の問題より先に、暴言やハラスメントに削られる。
米国の反差別団体 ADL の報告「Hate is No Game(2023年版)」によると、オンライン対戦ゲームで何らかの嫌がらせを受けた成人プレイヤーは76%。前年の86%からは下がったとはいえ、依然として大半が“被害側”に回っている計算になる。
負けたときの一言、寄声のボイスチャット、ランクが落ちる焦り。楽しみのはずが義務や消耗になった瞬間、人は静かに一人用へ戻っていく。数字はその肌感覚を裏付けているにゃ。
敵も時計もない場所に、人は戻る
じゃあ、戻った先で何を遊ぶのか。よく選ばれるのが「勝敗も制限時間もない」タイプのソロゲームだ。物語をたどるRPG、街づくり、片づけや修復系の“癒し”シム――誰にも急かされず、負けても誰にも怒られない遊びに、みんな帰っていく。
そういう“無敵の休符”みたいな一本として、当サイトでも以前ゴミだらけの島を相棒犬とコツコツ再生する『Restore Your Island』を取り上げたにゃ。敵も時間制限もなく、自分の手で景色が少しずつ戻っていく――まさに競技疲れの避難先として噛み合うタイプの作品。

競技マルチが悪いわけじゃない。あの緊張感でしか味わえない歓びも確かにある。ただ、勝ち負けの外側にも遊びはちゃんと残っていて、そっちへ舵を切るのは“逃げ”でも“老化”でもない。データを見るかぎり、それはもうかなり多数派の選択なんだにゃ。
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