露店に商品を並べて“放置”する―MMOのあの遊びを再現した『Stall Quest』Steam版が2026年配信へ
かつてのオンラインRPGで、街の一角に自分の露店を出しっぱなしにして寝落ちした……そんな記憶がある人には、たまらない一本かもしれないにゃ。個人開発サークル「こぐわらのAIゲーム開発部」が手がける露店放置シミュレーションRPG『Stall Quest』のSteamストアページが公開された。配信は2026年予定で、価格は基本プレイ無料。ストアページからウィッシュリスト登録も受け付けている(Steamストアページ)。


もともとはブラウザ版がitch.ioとBOOTHで先行公開されていた作品で、そこで手応えを得てのSteam進出という流れになる。ストア説明文の一言目が「昔のMMOのゲームで露店放置を楽しんだあなたに贈る」。狙いどころがはっきりしていて気持ちいいにゃ。
拾って、並べて、値をつけて放置する
このゲームの中心にあるのは、ぐるぐる回る一つのループ。まずダンジョンに潜ってアイテムを集め、それを自分の露店に並べる。ここで大事なのが「価格の設定」だ。値段を自分で決めると、その設定によって売れやすさが変わり、時間の経過とともに販売結果が決まっていく。高く付ければ利益は大きいが売れ残りやすく、安くすれば早くさばける──この値付けの駆け引きが、まさに露店放置の醍醐味というわけ。

売って稼いだお金は、他の露店を覗いて装備を買い足したり、手持ちを強化したりに使う。整えたら、また一段深いダンジョンへ。「探索 → 出品 → 買い物 → 再び探索」の循環が、そのまま遊びのテンポになっている。放置ゲームでありながら、自分の手で経済を回している感覚が残るのがいい塩梅にゃ。
強さは装備だけ、勝敗はサイコロが決める
戦闘まわりの割り切り方も面白い。このゲームにはキャラのレベルアップも習得スキルも存在せず、強さを決めるのは身に着けた装備がすべて。つまり、ダンジョンで良い品を拾えるかどうかが、そのまま戦力に直結する仕組みだ。


戦い自体はダイスロールによる自動バトル。プレイヤーが細かく操作するのではなく、装備で固めたステータスと運が結果を左右する。だからこそ「装備を集めて売る/使う」というループに全部が繋がってくる。ポーションでのリカバリーや、歯ごたえのある「Nightmare」難易度も用意されているので、放置だからと油断していると足元をすくわれそうにゃ。
舞台は澪くんの夢のなか
物語の器も用意されている。主人公・澪くんが見るファンタジーな夢の中──それがこの露店商いの世界という設定だ。登場する敵は48種類、集めて売買するアイテムは30種類。モンスター図鑑やアイテム図鑑、実績も実装されていて、集めて埋めていくコレクション欲もちゃんと刺激してくる。


絵柄は2Dのやわらかいタッチで、ストアのタグにも「かわいい」「リラックス」「宝探し」「経済」「資本主義」といった言葉が並ぶ。ゆるく眺めていられる見た目と、値付けや装備集めのちょっとした計算が同居しているのが、この作品の顔つきにゃ。
基本無料・2026年配信、対応は4言語
Steam版の基本スペックはこんな感じ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Stall Quest |
| 開発・販売 | こぐわらのAIゲーム開発部 |
| プラットフォーム | PC(Steam) |
| 配信時期 | 2026年予定 |
| 価格 | 基本プレイ無料 |
| 対応言語 | 日本語/英語/スペイン語/中国語(簡体字) |
| ジャンル | カジュアル/シミュレーション/放置/オートバトル |
シングルプレイ専用で、プレイ形態はソロでじっくり回すタイプ。多言語対応が最初から入っているのも、露店文化に馴染みのある海外のMMO層を意識しているのかもしれないにゃ。
ブラウザ発、AI制作の一本がSteamへ
『Stall Quest』はブラウザ版の時点で反応を集めていた作品で、itch.ioでは公開後にアクセス数が伸びていた。開発の「こぐわらのAIゲーム開発部」という名前どおり、制作にはAIツールが積極的に使われているのも特徴。コード面ではGoogle AI Studioなど、画像生成やBGM・効果音の制作にも各種ツールを活用して組み上げられた一本だ。


開発者本人も、SNSで露店放置というコンセプトと作品世界を発信している。
Steam配信を待たずに触ってみたい人は、ブラウザ版(itch.io)で今すぐ肌ざわりを確かめられる。まずはそこで値付けの感触をつかんでから、Steam版のウィッシュリストに入れておく、という手順が良さそうにゃ。


派手さで押すゲームではないけれど、「拾って、値をつけて、寝て起きたら売れている」というあの独特の中毒性を、一本にぎゅっと詰めた作品。かつて露店の前で何時間も過ごした覚えのある人ほど、このループの心地よさが刺さるはずにゃ。
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